2013/03/20(水)21:09
教え子の結婚披露宴
十数年前に、国語の指導を担当した教え子の女の子の結婚披露宴に出席してきました。
教え子の結婚式に呼ばれたのは、初めてで、本当に嬉しい幸せな時間でした。
二人が、これから同じ時間を過ごしていく中で、
今日の特別な日が、より特別なものとなり、
幸せであることが、より日常のものとなりますように。
たくさんの希望が二人に注がれますように。
当時彼女は10歳でした。
私が入社して初めて担当するクラスに彼女がいました。
すごく集中力があって、理解が早くて、がんばりやさんで、
いつも笑顔で、周りに気遣いができて、
当時から私の方が見習わないといけないと思うようなキラキラした生徒さんでした。
彼女に充実した時間だった!と思ってもらいたくて、授業の予習にも気合いが入りましたし、
私の授業の守備範囲を広げてくれた生徒さんの一人です。
小学生が長時間塾で勉強することを「我慢」ではなく、「有意義」だと前向きに取り組めるように
授業前後に話を入れるようになったのも、この時期です。
旦那様となる人、とても優しくて、周りへの感謝を忘れない素晴らしい方でした。
本当にお似合い。
新郎の挨拶でここまで涙があふれたことはないのではないかしら、
丁寧に気持ちを表す言葉を紡いだような、心の伝わる言葉でした。
そうそう、パーティのときに新郎さん、テーブルに挨拶に来てくれたのですが、
私の息子二人の名前を出して、挨拶してくれたんです。
「○くん、○くんとお元気ですか?」
1度だけ食事をしたことがあるだけなんです。
人とのつながり、時間、思い出、そういうものを本当に大切にされている方で、
この方といっしょに生きていくことを決めたSさんの気持ちがわかるような気がしました。
弟くんも教え子ですし、お母さんとも何度も懇談会などでお話させてもらったものですから、
感情移入して、もう涙なみだでした。
弟くんも、もう20歳を越えた立派な青年で、スーツ来て白いネクタイ締めて
「先生、全然変わりませんね~。若いですね~。」なんてお世辞まで言えちゃうぐらいになっていて、
ビール飲んでたりするわけです。
私の頭の中では小3~小6の半袖半ズボンの男の子が、びゅんとこんな大人に。
タイムマシーンに乗っているような気分です。
うちの息子もいつかはこうやって大きくなるわけで、
できればSみたいな彼女とうまくいって欲しいなぁ~なんて、
そういう人として素晴らしい女性を見抜けるように育ってくれますように。
って、小1じゃ、早すぎる心配ですね。
席札の裏のメッセージの最後にSの文字で「先生が憧れです」と書いてありました。
もったいない言葉です。
私は今日のパーティで、彼女のようにありたいと思いましたし、
彼女のお母さんのようにありたいと思いました。
心して、彼女のくれた言葉に恥じないよう、明日からもまた頑張っていきます。