カテゴリ:作文・文章能力・表現力
夏休みの宿題、読書感想文。
なかなかの難関ですね。 ↓前回の記事で告知していた読書感想文講座、今日が最終日でした。 告知では14:00~16:00となっていますが、延長して頑張った生徒さんも多く、 今日最終の生徒さんが教室を出たのは18:00でした。 読書感想文は、 1 文章を読みこむ集中力。 2 さまざまな状況をリアルに想像し、その世界の中に自分がいるようにして五感を使い、共感する力。 3 著者が文章にこめたメッセージを読み取る力。 4 感じ取ったことを文章内の言葉の引用ではなく、自分の言葉で説明する力。 5 テーマを細分化して、自分で構成しなおして、説明する力。 (例)「友情」→友情を築くためにはどんなことが大切か3つぐらいの条件に分けて考える 6 メッセージを受け取って、自分のこれから活用するとしたらどういう行動が必要か考える力。 7 主人公の成長や、周囲の変化を分析する力。 8 ありきたりな語句に頼らずに表現する力。 9 書こうと思う内容を整理し、構成する力。 10 書き上げた下書きを、推敲する(表現を洗練させる)力。 11 完成させたものを、原稿用紙のルールにしたがって書き写す集中力。 以上のような力から、最低でも6つ以上は必要であるように感じます。 せっかく読んだけど、感想文に書くとなると指定された字数までは考えが広がらずまとめるのが難しいという本もたくさんありますね。 今年の課題図書、読み慣れている生徒さんであれば、どの作品でもいいと思いますが、 特に本を読み慣れていない生徒さんでも比較的書きやすいと私が個人的に感じたものは、次の作品です。 低学年 「どこかいきのバス」 中学年 「よかたい先生」 高学年 「マッチ箱の日記」か「ふたり」 これらの作品のどこに注目すると書きやすいのか、また後日 記事で書きたいと思います。 課題図書にこだわらないのでしたら、 「窓ぎわのトットちゃん」「冒険者たち」「夏の庭」「モモ」「赤毛のアン」「鬼の橋」 また、伝記物が自分の体験も交えながら、主人公に共感もしやすく、すらすらと筆が進むと思います。 課題図書に話を戻します。 子ども達の興味を表紙だけでわしづかみにするような作品もあるのですが、 理科系の作品は、親子の会話で知識の補強をしないと感想文を書くところまで理解するのは難しいです。 子どもさんだけで読んで、書こうと思ったら、本文の引用だらけになりがちです。 また「~ということは初めて知りました。」「へぇ~すごいなーと思いました。」の連続になりがちです。 知識の確認、補充、親子での取り組みが要求されているように感じます。 そちら系で書きたい方は、 「ひまわり」→自分の植物を育てた体験・じっくり細かく観察することで見え方が変わること 種の数や模様など「分解」「分析」するということ などで話を広げるといいかもしれません。 「ちきゅうがウンチだらけにならないわけ」 →食物連鎖や水などの循環、自然全体の複雑なシステムについて親子で調べて会話して、その内容をメインにする。 自分がもっている素朴な疑問をいくつか出して、それについても調べてみる。 役に立たないと思っていたものが実はすごく役に立っているというもの、他にないかな、など。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月13日 13時55分36秒
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