カテゴリ:授業風景
manavi教室で中学受験の指導をし、清教学園中学に進学したRさんから、
久しぶりに連絡をもらいました。 彼女は、地道な学びができる人です。 スピードや要領の良さというものはあまり感じられませんが、ノートを見るとその整理整頓された情報や丁寧な文字に感心させられます。 中学受験前は、模擬試験で毎回緊張してしまい、普段なら解ける問題のレベルでもミスをしてしまったり、記号問題で「これと思ったけど、そういうひっかけかな、私がすんなりわかるっていう問題がでるわけないかも…」なんて考えてわざわざ書き直してしまい不正解となるなんてこともありまして、はらはらさせられました。 模擬テストの結果を見る限りでは、この第一志望校受験は無謀と言われるかもしれないものでしたが、塾長も私も、彼女の実力であれば、その実力が発揮できれば合格の可能性は十分あると背中を押しました。 結果、合格。 本当によかった。ちゃんと繋がった。 で、現在中学2年生なのですが、塾長経由で連絡が入りました。 「先生、古典が…。個別指導をお願いしたいんです。」と。manaviの教室で、授業後にお母さまと本人と面談しました。 古典が急に何ページも進んで、何がなんだか、どこが大事かわからなくなってしまったと。 前回の定期試験では赤点もあったと。 私立の中学の古典では、よくあることなんです。 先生はそれを専門にしているし、何度も何度も同じ授業をしてきている。 文法は基本的には1つ1つは、これと言って説明しないといけないほど難解なものは少なく、どちらかというと一つ一つ自分で整理して理解して、覚えていく作業が必要です。はっきり言っちゃうと「教えていて面白くない」単元です。 生徒からすると、1つ1つの内容がつかみどころがなくピンと来ないまま授業が進められ、それがいくつもまとまってテストに出されるとちんぷんかんぷんになります。 次男が図鑑を持ってきて「甲虫の仲間」というページを開いていろいろ説明してくれますが、私にはどれも同じに見えるのと似たような感覚かもしれません。 私立中学の生徒さんで、古典の文法に入ると一気に苦手意識を持つ人が増えます。 一つ一つは難解ではないからこそ、「理解した!」という実感を与えてあげて、そのリードを余裕に変えてあげるべきだと思うのですが、なかなかそうはいかないようです。 で、Rさん。試験前に2回、家庭教師をする時間を作れました。 古典文法の1から、意味合いやこれが理解できるとどんなことにつながるのか。 ひっかかりやすいポイント、そこを理解するためのごろ合わせなどをいっしょに勉強しました。 試験後、LINEが入りました。「先生、手応えありました!ありがとうございました!」 数日後、「先生、テスト返ってきました。初めて70点を超えることができました!」 それからまた数日後、「先生、個人票が返ってきました! 古典学年で3位でした!ありがとうございました!」 2回の家庭教師でポイント整理して、この結果が取れたのはもちろん彼女の学習姿勢の賜物ですが、 うれしいものです。 中2で、本格的な古典文法のスタート地点でしたから苦手意識が定着してしまう前でよかったです。 中学受験の後もこうやって関われるのは、私のモチベーションにも繋がっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月05日 12時59分35秒
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