カテゴリ:作文・文章能力・表現力
前回に引き続き、読書感想文について。
ほとんどの生徒さんは、「とにかく原稿用紙を埋めて提出できればいいんですー」って感じなのですが、 せっかくなのでちょっと完成度の高いものを書けるようになりたいという場合には、 以下のポイントをぜひ意識してみてください。 【内容的】 ①「いいこ」を辞める。 先生が好きそうな、お手本みたいな作文を目指して書いてしまうと、どうしてもありきたりになります。思い切ってひねくれているかもと思うような、でも率直な感想も入れてみると、個性的で深みが出ますよ。気になるなら、最初はそう感じたんだけど、読み返してみて、気が付いたことがある。という形にしても。 ②途中は思い切って、自分のことを話す。本の中身だけじゃなくて、自分自身のこと、これからのこと、自分の考えを掘り下げて書いていきましょう。多少テーマがずれても大丈夫。最後の段落で戻ってこられればOKです。 ③発展的なのも一つ。 登場人物が選んだ道についてお話は進んでいくのですが、「選ばなかった道」について掘り下げてみるというのも一つです。いくつか選択肢を考え、選ばなかった選択肢にはどのようなものがあったと思うか、そして、そちらにしなかった理由について。 【表記・表現的】 ①文体が揃っているか確認する。 意外と多いのが、「です・ます」調と「だ・である」調の混在です。 これは、公務員を目指す大人が書く小論文の中にだって出てきてしまうぐらい、ついうっかりやりがちなのです。 (例)僕は僕なりに一生懸命やったのだ。だけど、どうしてもできなかったのです。 ちなみに、「です・ます」調のときの文頭の「だから」は誤りではありませんが、「ですから」にすると統一感が出ます。 ②守備範囲の広い言葉を、書き直していく。 特に多い「思います」を別の表現にするか、断言しましょう。 「思います」は、非常に守備範囲が広い言葉ですので、もう少しピンポイントな意味を表す言葉に直すだけで文章がきりりと引き締まります。 (例)不思議だった・感動した・ぐっときた・不安になった・決意した・わかった・納得した 等 「うれしい」「よかった」「頑張る」は、他に置き換えた方が、思いがよく伝わる文章になります。 それぞれもっと詳しく書いてみてください。 たとえ話や、例を出すといきいきしますよ。 「頑張る」は多くの生徒の作文に出てくる人気フレーズです。 そのままにしないで、「何をどう頑張るの?例えば?」「うんうん、そして、その次の段階は?」と引き出せると、ふくらみます。 本日、姪っ子が誕生しました。 また、にぎやかなお盆になりそうで、帰省が楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月21日 01時18分00秒
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