昨年、とある大学での就活支援講座を受けた学生さんからメッセージが届きました。
彼はその講座の休憩時間に「サッカーは頑張ってきましたが、自分の弱点は日本語なんです…。」と言って、
8行の自己紹介文を埋めるのに大変苦労していました。
そして、講座終了後の添削申し込みシートに書かれた文章はあまりに稚拙で、
「※テキストを改めて読み返しましょう。特に○ページ~○ページのポイントを活用しましょう。」
「再考しましょう。」と書き込みました。
その後、何人かの学生の希望があり、また大学側もそれに応える形で
講座をした講師による個別アドバイス会が実施されました。
私たちは文章を代わりに作成するなんてことは絶対にしません。
学生さんのこれまでの体験をいくつか聞いて、その中から社会人から見て魅力だと感じる点について個人的な意見を言ったり、そこから発展する姿勢や行動に結びつけるお手伝いをする感じです。
あとは、稚拙な語句にマークをつけて、表現を見直すように言ったりとかですね。
その最初の枠に申し込みをしたのが彼でした。
「この講座なかったら、就活全滅していたっていうのだけはわかります。マジでヤバイです。
先生、書き直したの見てください。気づいたこと全部教えてください。」
前のめりでメモを取る体制で、その一生懸命さが伝わるといいなぁと思ったのも思い出します。
「自分の自信を持っていい部分と、直した方がいい部分がわかった気がします」と言っていました。
アドバイスを活用し、自分の長所が伝わる具体的なエピソードを発掘し、言葉を吟味して、その素直さと行動力でめきめきと力をつけて、こんなたった3回程度の授業受けた講座の講師にまで丁寧なお礼のメールを送るような大人なコミュニケーションができるようになって☆✨
8社内定をもらったそうです。
その中で、大手証券会社Mに就職を決めたそうです。
こういうメールもらうと、ほんと力湧いてきます。
彼の文章のビフォーアフターは、また後輩たちのよい参考文献になってくれます。
文章は、結局のところその人の思考から生まれる言葉の集合体です。
考え方、方向性が明確になると、そこから生まれる言葉にも展開にも説得力が出てきますね。