カテゴリ:国語
しっかり授業を聞いて、それを類題で活用しやすいので、国語では物語文から得点が上がっていくことが多いです。
小学校ではだいたい「いつ・どこで・だれが・何を・した」という確認が繰り返しされるのですが、それを発展させる必要があります。 単にあらすじだけをつかむのではなく、「いつ・どこで」という情報から、情景を思い浮かべます。 そのイメージと登場人物の心情とリンクしていると理解すること、というような部分が授業の中心になります。春のシーンなのか、冬のシーンなのか。見上げる月は三日月なのか満月なのか。 物語では、こういう部分がとても大きな意味を持ちます。 同じように、「だれが」という情報から、登場人物同士の関係性を、「どうした」という情報から、その人物の性格をつかみます。 そうした様々なポイントを抑えた上で、「どう気持ちが変化したか」という軸をしっかりつかみます。 物語文の設問は、はっきりいって数種類のパターンしかありませんから、 コツをつかんでしまえば、後は「直接的な描写の作品・シンプルな構成の作品」から「抽象的な描写の作品・時間軸などが複雑な構成の作品」へとレベルアップしていけばいいのですが、 つまずく生徒さんの多くは、語彙力不足がそのつまずいてしまう小石にあたります。 感覚的には主人公の気持ちを理解していても、それを表現した言葉に馴染みがないために正解できていないのは残念なことですね。 (例)傍線部の主人公の気持ちとして最も適当なものを次から選んで答えなさい。 ア いきどおりを感じている イ いじらしく思っている ウ もどかしさを感じている エ いたらなさを痛感している というような選択肢で、「先生、いたらなさってなんですか?」「いじらしさってイジワルな気持ちのことですか」と質問があります。 つまずいてしまわないように、普段から文章に慣れておきたいですね。 語彙を強化するテキストも多く出版されています。 ゲーム感覚で取り組めるのでこういうのもオススメですが、どんな文脈で使う言葉であるのかということも含めて、ニュアンスも理解しやすいという点では、やはり文章で出会うのが理想です。 最近の人気作品は比較的言葉が易しいです。 いわゆる名作、ベストセラー児童書に触れていけるといいですね。 答えが合う合わないは別にして、4年生が市販の5年生の国語の問題集に挑戦するというのもいいですね。なんなら設問は一切無視してもかまいません。 問題集では、名作の名シーンが出題されていることも多いですから、言い回しの美しさや表現の仕方の巧さなど、作品の欠片に触れるためという目的での背伸びをするのも一つの手だと思います。 10分程で読める様々な著者の文章の寄せ集めとしての、問題集の利用、アリだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月12日 00時05分33秒
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