5年生後半、6年生になってから入ってきた生徒さんも何人かいましたが、ようやくペースに慣れて来たようです。
以前通っていた大手塾ではなんとなく座っていたら授業が終わったのでしょうね、
最初は指名して質問しただけで驚いていました。
宿題も翌週にきちんとやったか確認したら、やっていませんでした。
学習習慣、姿勢、そういうのから一つ一つ積み重ねるように説明していきました。
長文に対する苦手意識を取り除くため、小3・4の読解問題もプリントを混ぜて、「高得点が取れる」という事実も確認しました。
あくびが出なくなりました。
時計を何度も見ていたのもなくなりました。
この文章の種類は?
「随筆!」と即答できました。
では、どのようなポイントに印をつけますか?
「筆者の意見と理由」
すばらしい。
では、ちょっと難しめの文章ですが、一緒に各段落のポイントを抑えていきますよー。
各段落に下ごしらえのチェックを入れるところまで確認しました。
「お、A君、そのマークは(例)ってことか!分析できてるね~。」
「B君その段落3か所線入れたの、いいね。特に「一途」という言葉だけを目立たせてあるのが特にいいね。それ絶対に役立つよ。」
記述問題も3問含む設問10問、A君は一発で全問正解です。
「やった!」ガッツポーズが出ました。
それを見て、B君も、「先生ここの問題はさ、〇〇っていうことですか?」
「そうそう、そういうこと。だからさ、どの段落に戻ればいいかな?」
「ここやんな?」
「そうやね。」
自分のつけた印に気が付きます。
「『一途』を使って答えればいいってことか!」
「そうやね。答え見えてきたねー。」
文章の内容をまずはしっかり理解すること。
当たり前ですが、さーっと目を通して、設問から真剣に取り組むような形では今後対応できなくなります。
まず、筆者の考えに忠実に、丁寧に読み込んで、軸を掴んでいきましょう。
そのポイントに印をつけておくと、それが式のように答えを導きだしてくれます。
その感覚が掴めてきた生徒さんは、あとは抽象的な文章や表現が大人っぽい文章に慣れるためにトレーニングを積むだけです。