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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

2018年01月02日
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カテゴリ:つぶやき
『君の名は』
以前に見たときの感想です。
テレビで放送するとのことで、ちょっと書いておこうと思いまして。

私は、この作品から「助けたかった」という思いを受け取りました。
大切な人を失うという辛い現実と向き合った人に、今でもその悲しみに向き合っている人に寄り添って、「夢の中でもいいから会いたいよね。」「奇跡を起こしたかったよね。」
「それが現実にできたらどれだけよかっただろうね。」というメッセージ。

日本の長い歴史の中で、震災、土砂崩れ、台風など自然災害に打ちのめされた経験、救えなかった命。架空の世界の中ぐらい、助かる展開にしたっていいじゃないかと。
「ありえない展開」とファンタジー要素を強めてあくまでもこれは「物語」で「非現実」であることも強調されているように思えました。
あえて軽い印象の物語にすることで、重く厳しい現実との対比が浮かび上げる、そういう意図なのでしょう。

でも、リアルな部分も多々ありました。
風景の美しさもそうですが、「会いたい」「会えない」そのもどかしさ。
「救えるものなら救いたかった、こんなふうにできたら…」「救えなくてごめん…」
何重にも何重にもベールに包んで、その思いを芯の部分に置いて制作されたのだと。

そして、主人公が名前を忘れるというシーンを繰り返すことで逆説的に「大切な人の名前を呼ぶことの幸せ」を。私達にも「覚えていることはできる」ということを伝えているようにも。

イマドキのアニメの画風で、
都会の高校生と、都会に憧れる田舎育ちの高校生とにぐぐぐっと感情移入させ、
「失う怖さ」「未来を変えるための行動力」について心を動かす機会を与えてくれているとも感じました。

東日本大震災の後に報道された数々の情報の中に、江戸時代にも大規模な地震と津波があり、「ここまで津波が来た」という石碑のような記録があったというものがありました。
「後の人に繋ぐ」、「もう二度とこの惨事がないように」「なんとか救いたい」。
『君の名は』の中にも、「隕石によって生まれた湖だって昔の記事がある」と図書館で発見するシーンがありました。

組み紐というモチーフに、「時間」というキーワードもありましたね。
紡がれていく想いや脈々と続く人の命や縁も込められているのでしょう。

心理学者の河合隼雄が、人の心に深く響き学ぶのにはニュースよりも物語が適していると著書に書いていますが、その通りだなと思います。
架空の物語に人は感情移入どちらかというと「心」で理解しようとすま。
ニュースだと、事実として情報として距離を置いて「頭」で理解しようとします。

私は重い現実と向き合おうとしてこの架空の物語が生まれたのだろうなと、作者の思いその部分にぐっときました。






最終更新日  2018年01月05日 12時33分38秒
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