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カテゴリ:作文・文章能力・表現力
「読解力」とは、コミュニケーション能力の一部でもあります。 長文読解問題を設問から読んで、答えを当てにいくような解き方をしていても、肝心なところが育ちません。 目先の得点だけ追いかけても意味がありません。 相手を丸ごと理解できるのならその方がいいですよね。 auのCMで桃太郎がモチーフになっているのって、どうしてかな。 au→英雄→日本の英雄と言えば桃太郎。 じゃ、このCMで浦島太郎とか金太郎とかと仲がいい桃太郎だけど、鬼とも仲がいいのはどんな意味があるかな? auは通信が商品で、「つながる」ことをテーマにしているよね。本当なら合わないはずの別の物語の英雄とか、本来なら敵なはずの存在とも仲良くなれる。 そういう役割を果たしたいっていうメッセージだと思ったら面白いよね。 じゃ、少し前だけど、ペプシも桃太郎をモチーフにしたCMしていたよね。スタイリッシュでこれでもかーってかっこいい映画みたいな雰囲気で。 auの桃太郎とは全く別だった。 こちらのCMでの鬼は、とてつもない山のように大きく、マグマのような赤いものを噴き出していた。 ペプシにとって、とてつもなく大きな赤い存在とは何か。 ピンときた人もいるようですね。 コカ・コーラ。 そして、CMの最後に掲げられるコピーが 「forever challenger」永遠に挑戦者。 =勝てるわけないけど、挑み続けるってかっこいいよね! ずっと続けてきたし、これからも続けるんです。 その長さを桃太郎という伝統的なキャラクターでも示した。 そういう製作者側が数ある選択肢の中であえてそれを選んだ意図を想像することも読解力の一部です。映画とかもね。意味がわかると面白いよね。 これから読解問題に取り組みますが、苦手だと投げやりになる人もいるのですが、逃げられるという種類のものではありません。今のを思えば簡単です。 言葉で明確に示してくれている文章を読んで、それについて言葉で説明しているものから選択するのですから。母国語で書いてある文章なんだから、できて当然という気持ちで取り組んで、鍛えましょう。 人の気持ちや考えを理解しようとすることは、君たちも大切に思っているはずです。 書いてある文字を眺めて答えを探すとか勘で記号を選ぶのではなく、書いた人のメッセージを受け取る、その人の価値観を理解しようとするというふうに、これもコミュニケーションだと考えて取り組んでいきましょう。
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最終更新日
2018年05月11日 20時20分26秒
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