■ダニング・クルーガー効果って知っていますか?苦しいのは伸びている証拠!
5年生の国語の時間に、「ダニング・クルーガー効果」のお話をしました。一般的には、「初心者ほど大きな口をたたく。その道に詳しい人ほど慎重な発言になる。」ということを言います。勉強や物事に取り組む時の心理的なことにつなげてお話をしました。グラフの赤線のように、最初は楽しかったこと前向きになれたことが、取り組んでいく中で楽しく感じられなくなったりつらくなったりすることは君たちにもあると思う。でも、それは、「初心者ではなくなった証拠」でもあるんだよ。知識は一定のスピードで増え続けるのではなく、頑張れるときとそうでないときがあるから、波のように上がったり下がったりながら少しずつ上がっていく。でも、気持ちは、やればやるほどすごい人がいると気づいたり、もっと難しい問題に出会ったりして苦しくなる。スポーツ選手もそう。練習をやってもやっても強い敵が出てきたりする。苦しい。苦しいってことは、君らが力をつけている証拠だからね。そのとき「ダニング・クルーガーだ」ってこの言葉思い出してね。そして、一定のところまできたら、また自信がついて、今度は本物の自信になるよ。そうなると、知識の量と楽しい気持ちが同じ感じになってくるからね。できれば入試の前に「苦しい」から「楽しい」になるといいよね。今の頑張りは、未来の自分を楽しい気分にしてくれるために役に立つからね。****************コロナ禍で、塾・高校・大学の講義が様々な形で遠隔授業になり、それぞれ使うソフトやアプリが違い、それの使い方や効果的な伝え方、講義動画の録画編集アップロードなどにも時間を取られておりました。また、授業内容を理解するために課題を提出してもらいそれの確認、評価、採点、入力と、多いときは1週間で550名分あり、無限仕事の試練。こんな中だからこそ、「指導法」「伝え方」「別のアプローチ」をいろいろ模索することもできました。講義を自分でじっくり見返して、もっと強調してもいいところ、シンプルにした方が引き立つところも確認できた点もよかった。塾は、1クラス3~8名の少人数クラスですので、一人ずつの課題と得意分野とを見ながらタイミングを見て指導できる点がやはりいいですね。ちょうど休校時期あたりから他塾で伸び悩んでいると個別指導を申し込まれた方が、3ヶ月ぶりの模試で国語の偏差値23ポイントアップしました。ここ数ヶ月の特訓がちゃんと結果に繋がってくれ、いい勢いに乗れそうです。志望校の判定も前なら「志望校再考しましょう」から「合格圏内」となったと報告をいただきました。一人ずつの課題を分析し、伸びるポイントに絞ってトレーニングする。国語でもそうやって伸ばしていくことが可能です。