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腹筋とくびれ

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2005年04月08日
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テーマ:ニュース(99433)
カテゴリ:家族と親族
もう20年前の話だけど、母が数日黙って家を空けたことがある。
母の別居は年中行事だったが行き先はいつも神奈川の実家だった。
が、この度は違うらしい、東京で人に会うようだ、と兄弟が言う。
福岡に帰ってきた母は子供らを引き連れて墓参りに出かけた。
祖父母抜きの墓参りは初めてだ。やることもいつもと違う。
母は何か書いた紙を持っており、儀式めいたことをした。
よく分からないまま墓参りは終わり、母は家に帰ってきた。

翌年の春、母は再び黙っていなくなり二度と家に戻らなかった。
今回は一ヶ月前に両親が離婚したことを兄弟全員が知っていた。

数年経ってあの日母が東京で誰に会っていたのかわかった。
占い師に夫婦間の不和を解決する方法を相談しに行ったのだ。
「先祖供養が足らん!」と言われ、やり方を教わったらしい。
占い師の名は細木和子。
「六占星術」という本の著者で、当時鑑定料は伍万円。

一昨年知ったが実家の墓には遺骨が入っていない。
祖母は戦災で遺骨をなくし、名前を書いた紙を骨壺に納めていたそうだ。
細木和子はこの件については何も言わなかったらしい。

"くびれと腹筋物語"
自腹列伝





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最終更新日  2005年04月08日 14時46分16秒
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