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テーマ:最近観た映画。(27950)
カテゴリ:本と映画と音楽
まだ考えている。映画でどう見えたかは別にあの三人の心中はどうだったのか。
こんなに考え込ませるとは岩井俊二の術中にはまっているのか。<あらすじと人物紹介> アリス 中学生のとき年上の外人に惚れ、花を巻き込んで早朝通勤電車で追っかけ。 憧れの人が誰かに似ている、と考えていたところ花から 「ハンニバル?」 と言われて、一気に醒める。 顔立ちもスタイルもよく、原宿でタレント事務所にスカウトされる。 オーディションを次々に受けるが自分をアピールできず、一向に認められない。 特技はバレエ。両親は離婚。 アリスの母 男の為ならアリスを他所の子扱いするのも平気。 家事はアリス任せで片付けられない女。少女趣味で収集癖あり。 アリスの父 絵に描いたような中年会社員。アリスとはごくたまに会う。鈍感。手品好き。 娘といる時間が気まずいのか自分語りが多く、娘の話はよく聞いていない。 アリスと家族で過ごしたころのことをあまり覚えていない。 花 "花屋敷"と呼ばれる花にあふれた一戸建てに住む。広い子供部屋。PCはMAC。 母は紀伊国屋でお買い物。浴衣を衣紋掛けにかけるなど中流以上のお家の子。 子供のころ近所で一風変わった家の子と思われ、気味悪がられていた。 アリスに誘われバレエを始め、豪華な家の子だが庶民的だと安心されたっぽい。 アリスの片思い外人・デイブをホームステイさせた宮元の横顔に惚れる。 アリスが片思いを自己完結させた後も宮元を追っかけ、盗撮に励む。 宮元の高校を受験し、アリスとともに見事合格。 高校では宮元所属の落語研究部入部、放課後も後を付けるなど地味に努力。 宮元 "寿限無"を半年以上練習している表情の乏しい寺の息子。 絶えず本を持っており、歩いている最中シャッターにぶつかって倒れる。 ちょうど尾行中だった花に介抱されるが花の名前はまだ覚えていなかった。 「私はあなたから告白された、それを忘れるなんて記憶喪失だ」 という花の嘘に騙されCTを撮ったり言われるままにデートをしたりする。 デート中「なんでこんな女と一緒にいるんだ、だりい」感が溢れている。 後に花のPCに花が盗撮した自分の画像を大量に発見。日付は高校入学前。 宮元が花と付き合っていたという話の真偽を花に問い詰める。 こんな三人の胸中に思いをはせていた。 ---------以下ネタバレ-------------- まず宮元。 花とのデート中の投やり感溢れるテイストとアリスに迫った公園の対比。 花…こんな子と俺が付き合っていたなんて嘘みたいだ。 アリス…こんな子と俺が付き合っていたなんて夢みたいだ。 アリスのことは好きだけど、こんな子が自分を好きだなんて信じられない。 けど、記憶が戻るために、と言えばアリスは会ってくれる。会いたい。 「何で僕は君を捨てたんだろう」 「最近毎日君の事考えてる。これって恋だよね?」 と何度も気持ちを匂わせるがはっきりアプローチする自身も勇気もない。 だって自分には高嶺の花過ぎるよ、こんなグレードの高い美少女は。 そして真実のトコロテンを前に確かめたいのはアリスの気持ち。 アリスがOKなら付き合いたいが駄目だったら大恥だ。それはイヤだ。 芝居を真に受けていた馬鹿な男だと思われたくない。 「毎日見つけるよ」 という勇気はあっても告白する勇気はない。 こういう人いるよな、恋愛で石橋を叩いて渡ろうとする人。ここまで来て。 最後に花を選んだ理由は謎。どんな責任を取らせるつもりか。 次に花 一番分かりやすい子。好きになったのでこっそり写真を撮ってみた。 同じ学校に入学した。部活も同じ部に入った。帰り道を尾けてみた。 「すごいね、なんでもアリだ」 とアリスに言われてたけど、なんでもじゃなかった。 ストレートに自分をアピールして告白する勇気が出なかった。 で、とっさに大嘘をついた。 "悪行"の結果彼女の座を得たのになんだかちっともラブラブじゃない。 こんな筈じゃなかったので宮元を責める、拗ねる。 危なくなると次々過去を偽造。一番協力してくれそうな友達を巻き込む。 いいお家で愛されて育ったので世の中の不幸に疎く、想像力も乏しい。 親友アリスの家庭事情にもオーディション事情にも頭が回らない。 でも邪気もないので反省したら頭を下げ、自分を犠牲にすることが出来る。 隠れてデートを重ねていた宮元とアリスの間を疑わず、根に持たない。 大人になっても"自分の嘘と身勝手で二人に迷惑をかけた"と思うだろう。 二人も自分の嘘を利用して、自分を騙していたとは思わないだろう。 アリス 「懐かしいね」を繰り返して本当に過去の記憶を探っていたのはこの子。 「元彼女のふりをして」「記憶を作ってあげて」「他人になって」 と、花から次々無理難題をふっかけられ、要求を鵜呑みにしていた。 日ごろ母親から同じように問答無用で無理な要求をされているからだろう。 母親に食事を作り、説教し、慰める。便利なアリス。都合が悪くなれば 「友達が来るから出かけてね」 と追い出され、文句も言わない手のかからないアリス。 花も説明の無いまま当然のようにアリスを利用する。 振ったはずのアリスを"記憶を取り戻すため"に利用する宮元。 考えてみるとアリスは利用されてばかりだ。 それでもアリスは母親も父親も、花のことも愛しているんだと思う。 家族で暮らした日々を忘れている父親に"我愛称"と伝えてスルーされる。 アリスは家族の思い出の地を"宮元との思い出"と称して行き巡ってた。 大義名分があっても花を裏切っていることには気がついていたと思う。 でも傍目にも自分に夢中な宮元といるのは楽しかっただろう。 そして終にトランプが見つかった。 アリスが宮元と別れたのは嘘がばれたからじゃないかもしれない。 証人不在の幸せな思い出の証拠を見て地に足がついたんじゃないか。 もう宮元も思い出の地の巡礼も必要なくなったからじゃないか。 だから自分を主張できずに落ちまくっていたオーディションで 「ちゃんと踊っていいですか」 と紙コップを使ってまでバレエで自分を見せられたんじゃないか。 だとするとあのシーンが長いのは岩井俊二ロリコン説の裏づけじゃないですね。 "くびれと腹筋物語" 人妻からの返信 自腹列伝 楽天ブロランキング …今日見た。押してくれた方ありがとうね。
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