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カテゴリ:お仕事とお友達
アニソン縛りカラオケに行った友達が近々挙式する。
魔女っ子属性があることは彼女に完全黙秘だ。いいのか。 彼の人生史は一部混じりっけのない魔女っ子色に染まっている。魔女っ子期。 ビデオ、CD・DVD、本、同人誌は言うに及ばず子供向けグッズも充実だ。 7歳児向けコスチュームはまだ実家にあるらしい。 私はオタがいかんと言っているのではない。 新聞の悩み相談に"結婚後、夫が鬘をかぶっているのを知った"というのがあった。 「騙された、裏切られた、もう信じられない」と相談者は傷ついていた。 そりゃ夫が悪いな。 鬘と知った上で結婚するのと後から寝姿を見て気づくのは大きな違いだ。 「言わないの?」 「言って彼女が喜ぶと思う?!」 「喜ぶことだけ話して結婚するなんて詐欺じゃん」 「今はぜんぜん見てないし」 「昔の話なら言っても大丈夫なんじゃない?」 「なんでそんな昔の話をしなきゃいけないんだよ?」 「そういうことに熱中してた自分が今の自分を形作ってるんじゃないか」 「話したら引かれるのは分かってるでしょ!!」 「それを隠して結婚するのか」 「ほんっとしつこい。しつこいよ!」 「何で怒るの?怒らなくてもいいじゃん」 「し つ こ い ん だ よ !」 「だって気になるもーん」 青筋立てて怒られたが私も真剣だ。でも私がばらしては意味がない。 それから半年。挙式が迫っている今日この頃ばったり彼に会った。笑顔だ。 面白い話があるという。 彼は独身時代を過ごした部屋から新居に移るため荷造りをしていた。 その日は婚約者と彼の母も手伝っていた。と、何も知らない彼女に 「うりうり~」 と突然お母様が掘り出した魔女っ子グッズを突きつけた。 そう、おそらくこれは姑から未来の嫁への 「あなたが結婚しようとしてるこの子はオタなのよ、オタ!お~ほっほ」 という宣戦布告。いろんな意味でピンチな彼。 さて、こんなときあなたが彼女だったらどうする?! 彼女は何事もなかったかのような顔で静かに荷造りを続行した。 「はい、片付けましょうねえ…って感じで流してた」 二人の間のコミニケーション不足を悟らせぬ気配り。付け入る隙を与えず。 出来た娘だ。 その夜彼の携帯に"捨ててください"というメールが入った。 "くびれと腹筋物語" 人妻からの返信 自腹列伝 楽天ブロランキング …押すと上がり、放置すると下がる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月10日 00時02分26秒
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