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腹筋とくびれ

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2005年12月19日
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カテゴリ:お仕事とお友達
長い間特別親しかった人を夢に見た。
目が覚めて無性に悲しくなって胸が痛くなった。

重い荷物を持って長い道を一人で歩いて帰らなくちゃいけない。
周りには知り合いが大勢いるが、誰も私の帰りの足には触れない。
荷物と家の遠さに気持ちは重い。
私は仕方ないと思っている。

出口に向かう途中にその人がいた。
私はとっさに目を合わせないようにして通り過ぎようとした。
かつて親しかった人にお義理で近づかれるのはやり切れない。
でも通路は狭く、正面を横切る私はすぐに気付かれた。

「一人?大丈夫?駐車場まで送ろうか?」
「車じゃないから駐車場までじゃ意味ないよ」

私の目線は爪先で、私の言葉は棒読みだ。
その人は気の毒そうな顔をして
「気を付けてね」
と言って離れた。
助手席に乗せる人を迎えに来て待っているのだ。
私は重い荷物を持ち直して曇空の下へ出て行った。

目が覚めて六年前のことを思い出した。
私があの人の心の後部座席から閉め出されたのは、あの時だ。
私を助手席に乗せないと彼の気持ちが決まった時だ。
その瞬間の電話を思いだしたらすごく悲しくなった。
間もなく助手席は指定席になり、式にも呼ばれた。
私たちが本当に友達だったら、こんな別れ方はしなかったと思う。

男女の友情は冬季限定チョコみたいなものですね。

"くびれと腹筋物語"
人妻からの返信
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最終更新日  2005年12月21日 16時37分31秒
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