|
テーマ:本のある暮らし(3311)
カテゴリ:家族と親族
何をやっても疲れて眠くて機嫌が悪い。
書店で山瀬まみの本を見ていらっとする。 “お家大好き・ナチュラルでかわいい手作り主婦”系の本。 36歳、赤ちゃんのような笑顔でお人形みたいなポーズの山瀬まみ。 味噌汁とか化粧品とかスリッパとか作ったりして楽しく暮らしてるらしい。 自由が丘で雑貨探しで浴衣で着物でクリスマスをエンジョイらしい。 あ、こいつ、アンティークの着物着てやがる。理想の裄丈かよ。 なんだよ。なんでふたつ年上の山瀬まみがこんなかわいいの? 「世の中不公平に出来取るそいや。」 ととキャップに笑顔で返される。 別の本の「家事を好きになる7つの秘訣」というページに 「グリーンにお水をあげてリフレッシュ」 と書いてある。ならねえよ、水遣り自体がめんどうだよ。 さらにすでに生協で注文してしまった辰巳良子の料理の本を見る。 歯が立ちそうにない。なんで注文しちゃったんだ、こんな本。 「本は腐らんけえ、持っとったらそのうち役に立つそいや」 と笑顔で返される。もちろん変わりに作ってくれそうにはない。 NHKの趣味の本を見る。 海外生活で学んだカード作りを紹介している女性が出ている。 海外かよ、台湾に一週間行ったけどあたしゃカードは作れないよ。 いらっとくる。 いらっとしてる私をスピリチュアルなんたらの江原なんとかが店内のあちこちから笑って見ている。 藍川京の官能小説の隣にも江原がいる。なにがおかしい。 「また江原が笑っちょる…」 「はいはい、早よう帰ろう。人参烏龍入れちゃるけえ、帰って飲もういや」 腕をつかまれ、キャップに店から連れ出される。 なんとなくキャップに暴力をふるいたくなる。疲れている。 暴力と愛。信号待ちでふと“O嬢の物語”を思い出す。 「“O嬢の物語”って知っとる?」 「あ?“大往生”の往生か?」 しゃがみこんで笑ったので腹が痛くなり、いらいらは解消されました。 "くびれと腹筋物語"&人妻からの返信 楽天自腹列伝 楽天ブロランキング 「あらなあ、官能小説と思ったらえらい哲学的な話らしいでよ」 「そら往生するっちゅうたら哲学的なこといのう。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[家族と親族] カテゴリの最新記事
|