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口美庵 kuchimi-an ~シドニーゲイの日々

vol, 10 「高須賀という男」

 高校生の時の同級生に高須賀という男がいた。ひょろひょろとやたらと背がでかく、浅黒い肌が印象的だった。ちょっとだけ気になったこともあったが(そんなんばっかりや)、すぐに打ち解けて仲のいい友達以外の何者でもなくなった。けっこう頭が良かったのに、それを鼻にかけるでもなく、気さくないい奴だった。一緒に花見もしたし、一緒にカラオケにも行った。友人のM君が彼の家で寝ゲロを吐いたことは忘れない。あの日は焼肉だった・・・。うっ(もらいゲロ)。

 高校を卒業し、何を専攻したかは覚えていないが、彼は東京のいい大学へ入った。私は地元松山に残り、あまり連絡を取ることも無くなってしまった。しばらくして、彼は演劇というものに出会い、小さな劇団に入って俳優を志すようになった。久しぶりに集まった同窓会のときに、そう聞いた。・・・その頃私はゲイバーで店子をしてた、くっ(涙)。

 ほとんど松山に帰ってくることもなく、噂を耳にすることも無くなり、そうこうするうちに今度は私がオーストラリアへと旅立ち、私たちは互いの消息を知ることもなく数年を経た。

 しかし先日、ずっと前に入会して忘れていた、同窓会サイトを偶然見たときに、彼の名前を発見した。あまりの懐かしさに、私はすぐにメールを出した。高校のときの数々の思い出が走馬灯のようによみがえって来る。いつかは気付いてくれるだろうと、待つ覚悟は出来ていたのに、返事は即効、翌日届いた。今大阪にいるという彼からのメールは「超~~~~~おひさ!」というタイトルであった。まったくである。メールを開くのに、こんなにワクワクしたのは久しぶりであった。まだ東京にいるかと思ってたのに、なぜ松山でもなく大阪なのだろう、と思いきや。

「今僕はお笑いコンビなんぞをくんどりまして・・・」

 お、お笑い・・・。高校のとき、ほのかに想った彼が、お笑い・・・。どうもこの数年の間に俳優ではなく、お笑いの道へと路線を変えたようで、大阪で活動をしているのだそうな。しかも韓国でも通用するように、と日本語だけでなく韓国語も駆使し、韓国でのライブも行っているらしい。ホームページがあるので、興味があったら見ていただきたい。
http://yume.candypop.jp/

 コンビ名は「ちんぐ」という。これはどう考えても韓国語だろう、と妹なのに韓国人であるマリーに尋ねた。そしたら「ちんぐ」とは「友達」という意味だそうな。あまりセンスの無いネーミングで、面白くなかった(失敬)。そういえば、この高須賀という男、高校のときもあまり面白い男ではなかったように思える。勢いよく飛ばす冗談も、確かよくすべってた気がする。ある意味寒い男ではなかったろうか?(これまた失敬)いや、私の思い違いと信じたい。何はともあれ、元気そうでなによりである。もしかすると、彼がこの先、一流のお笑い芸人になるかもしれない。そう思うと、ちょっとにやけてしまった。

 とりあえず、彼らのコントがどんなものか、見てみたいと思い、どっかに動画でも落ちてないかとWinMXで探すことにした。どっかの物好きが用意してくれているかもしれない。いや、あいつ本人がばらまいてるかもしれない、そう思った。動画ファイルだけに絞って、「ちんぐ」で検索!そしたらなんと、次から次へとリストアップされてくるではないか!おおっ!が、しかし!それは「ちんぐ」ではなくて「まいっちんぐ」!!!

 ・・・悔しいのでいくつか落とした。まさかシドニーまで来て、まいっちんぐ真知子先生を見るとは思わなかった・・・。♪私は真知子~、いぇ~い、いぇ~い!

 ・・・ふっ(微笑)


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