口美庵　kuchimi-an　～シドニーゲイの日々

vol, 21 ｢ゲイの祭典｣

とうとうこの季節がやってきました。シドニーが年に一度活気付く季節。シドニーの観光客がグンと増えるこの季節。そう、マルディグラ。『ゲイの、ゲイによる、ゲイのための祭典』であるべきはずが、どうしても『シドニーの、シドニー市民による、観光客のための祭典』になりがちである。

毎年約60万人以上の観光客がマルディグラのためにオーストラリアを訪れ（ホントか？）、もたらされる利益は4100万ドル（約328億円！）とも言われている（嘘でしょう）。だからマルディグラがオーストラリアの経済を救っていると言っても過言ではない。いや、過言か。そうです、オーストラリアはゲイ大国。石を投げればゲイに当たります（ハイ､嘘です）。

が、そんなこたぁ、どうでもいい。町を歩けば、観光客だらけ、ゲイだらけ、オカマだらけ。ちょっと外出するだけでも楽しくなるのが、この季節。そして何より黒人さんがウヨウヨしてて、私的にはたまらない時期なのでございます。

で、このマルディグラってのが明日の大パレードと大ダンスパーティーで終焉を迎えるのでありますが、私はパレードには参加せず（人前で歩ける体型ではないので）、大ダンスパーティーだけに狙いを定めております。パレードにマイミクのぺろ～んちゃんが出るので、晴れ舞台をよっぽど見に行って、指差してゲラゲラ笑ってやろうと思ったけれど、あほらしいのでやめました。

さて、私が出向くこの大ダンスパーティーですがオーストラリア全土はもとより、世界各国から集まってくる老若男女のゲイ約2万人が一同に会す、ほんとに大パーティー（もちろんストレートの方も腐るほどいらっしゃいます）。今年も友達と連れ立って行くんだけれど、、一度友達とはぐれるとそのまま会えずに終わってしまう可能性特大のビッグイベントなんざます。ここ数年小さくなって持ち運びが便利になった携帯が大活躍する場ですが、私は無くすので持っていきません。

このパーティー、パレード後の夜の10時に始まり、終わるのがこれまた朝の10時。12時間ノンストップダンスパーティー。鉄人耐久レースですね、ここまで来ると、どこまで耐えれるか。老体に鞭打ってがんばって参ります。

とても残念なことは、今年一緒に行ってはじけようとしてた友人のノリエが病に倒れ（重病に聞こえるわね）、パーティー参加を断念せざるおえなくなってしまったこと。でもやっぱ無理したらあかんから（あなた抵抗力無いから）、今回は歯を食いしばって我慢しててね（もうあなたのチケットも売っちゃったし）、あなたの分も楽しんでくるから（約束しますっ）、うふ。愛しているわっ！（もうっ、分かってるくせにぃ～～～！）

って、なんか素人のためのマルディグラ講座になってしまいました。ちょっとウズウズしてきたので帰ります。明日参加するみなさんは、現地でね～～～。そこら中でクルクル舞ってる私を探して～～～！


関連記事はこちら、それにしてもタイトルの「禁断の祭」って・・・。
http://allabout.co.jp/travel/travelaustralia/closeup/CU20020131/index.htm