217175 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

口美庵 kuchimi-an ~シドニーゲイの日々

口美庵 kuchimi-an ~シドニーゲイの日々

vol, 29 「グルメの会 ~山城火鍋店の巻」

私はグルメの会という団体に所属している。グルメと言えば聞こえがいいが、要はいやしい面々が集まって、クチコミや雑誌情報をもとにあちこち食い歩いているだけである。団体といってもメンバーは私とヒコピコの二人だけであるが。その昔グループリーダーに私らより食いまくるニューハーフのような女がいたが、昨年日本に帰ってしまったのだ。

さて、グルメ会、今回はマイミクのみかえるさんの情報をもとに、チャイナタウンに存在する、「山城火鍋店」(写真1)という鍋専門店に出向いた。ゲストに女友達とマイミクの海苔ゑにも参加頂いた。お店はいたって普通にボロく、みすぼらしい佇まいであった。チャイニーズなので別に驚きはしない。

ここの人気商品はやはりスパイシー鍋、土台となるスープの辛さを自分の好みで選べる仕組みになっている。スーパーマイルド、マイルド、ノーマル、辛、激辛とあるのだが、みかえるさんは「スーパーマイルド」を選択したのにも関わらず一口食べて泣いたと言う。けれどせっかく来たのだから「ノーマル」ぐらいを試したい衝動にもかられる。が、しかし、女友達が絶対的拒否をしたので、「マイルド」を選んだ。

そして出てきた鍋がこれ(写真2)。 ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ 真っ赤っか。

鍋の中にしきりがあり、2種類のスープを楽しめ、片方の白っぽいチキンスープはダシが取れていてとても美味であるが、もう片方の真っ赤な代物、これはもはやスープでも何でもない、唐辛子とラー油の地獄、泥のような沈殿物は全てチリ、もはや人間の食べ物ではないと思われる。

みかえるさんより、火を吹き、涙を流すほどの激辛鍋が出てくると聞いていたので、ある程度は覚悟して行ったつもりである。ヒコピコなどはいつもタイや韓国料理のお店に行っては、辛さが物足りない、と毎回文句を言うほどの激辛好き。が、しかし、今回は何かが違った。一口スープを飲んだヒコピコが「か、かっら~~~い (゚ロ゚ノ)ノ」、グルメ会始まって以来、初めて聞いた、こんなセリフ。確かに辛い。喉を通るときに辛さがしみる。

それでもせっかく来たのだからと次々に肉だの野菜だのをぶち込み、鍋らしくセッティングしていく。2色の鍋が出来上がり、さっそく食す。一口目、むせる私。「か、辛いっ (゚ロ゚ノ)ノ」。並みの辛さではない、しかも厚揚げなんて食べたものだから中から中から汁が溢れてくる。白菜もほうれん草も素晴らしいほどに味が染み込んでいる。大根などは何気に赤く染まって赤カブのようになっているではないか。

店員の男の子に「辛いねえ、これ」と言ってはみても、我らのスープを見て笑い、「辛くないよ、そんなの (゚c_,゚`。)プッ」と言う。彼らは日ごろいったいどんなものを食しているのだろう。確かに隣りのテーブルの女性二人のスープは我らのよりも真っ赤であり、さらに10本ぐらいのぶっとい唐辛子が泳いでいる。それにも関わらず彼女たちは涼しい顔をして、汗もかかずに楽しそうに食べ続けている。 (゚ー゚?)(。_。?) ニンゲンカシラ…?

女友達は ( ;゚Д゚)ヒィヒィヒィ 言う。海苔ゑはクシャミ地獄に陥った。それでも食う、無理矢理食う。付けダレとしてゴマダレやらにんにくソースなどを付けてみるが、やはり辛いもんはどうしたって辛い。私の額からは滝のような汗が流れていた。目は充血し、毛穴も全開だったらしい。もしかするとこれは美容にいいかも、なんてこんな時でも思うのはオカマならでは。そして少しは残ったものの、約1時間かけてほぼ完食。

私はただただ流れる汗が止まるのを待った。ヒコピコはトイレに直行した。みんな口数が少なくなっていたような気がする。罰ゲームのような夕食会は終わった。帰り道にもヒコピコはトイレに行っていた。確かに辛かったけれど、リピーターであるみかえるさんの気持ちも分からないでもない、また行ってみたいと思う。…私だけかしら?

帰宅後、胃もたれと胸やけで苦しかったけれど、せっかく毛穴が開いているのだから、とキッチリと洗顔をし、クラランスの角質マッサージを始める私ってばやっぱり女優。 ( ゚∀゚)オーホホホホ けれど予想通り、胃腸には負担のかかる内容だったらしく、寝る前にちゃんと胃腸薬を飲んだにも関わらず、私は早朝5時からトイレとお友達になっている。出勤するまでに4回は会いに行った。常にお尻はヒリヒリしている。朝食はもちろん正露丸。 ( ´_ゝ`) シヌカトオモッタヨ

便秘にお悩みの方に超お勧めの、山城火鍋店。ぜひっ。



【場所】山城火鍋店 8A 363 Sussex Street, Chinatown


© Rakuten Group, Inc.