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テーマ:海外に住む日本人ゲイ(52)
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( ゚∀゚) 『俺の名前は明るい広島と書いて、明広よ』
13歳の春、出会った頃に彼は私にそう言った。 こいつアホやなと思いながらも、それで彼の名前を覚えた。 長身でスポーツが得意な彼は、ヤクザと呼ばれる 理科の先生に捕まり、半ば力づくでバレー部に入った。 私もそのヤクザには何度も絡まれたが、断固拒んだ。 当の明るい広島もヤクザな性格で、同級生の男の子が 大した理由もなく殴られたり小突かれたりするのは 日常茶飯事で、それでも彼のことを嫌ったりする子が そんなに(よく知らないが)いなかったのは彼の人徳だろうか。 私はその頃から男でもない女でもない中性部類だったので 彼に殴られることはなかった。いつも馬鹿を言い合う仲だった。 隣のクラスだったのに、しょっちゅう会ってた。 彼に対する密かな恋心を抱いたこともあった。もっとも 当時の私は気が多かったので、好きな人は日ごと変わった。 彼を好きだったのも数日間だったように思う。もちろん 告白なんて出来ないので彼を数日間想った。それで満足だった。 【余談】 ちなみに前述のヤクザ先生のことも好きだった。 バレー部に勧誘されるとき、決まってヘッドロックされるのだが 苦しいフリをしながら、口元はいつもにやけていた。(´┓`) ジュル そして彼には彼女が出来た。しかもそれは私の友達でもあった。 二人のことが大好きだったので、そしてその時私はもう別の子が 好きだったので、心から二人を祝福し、応援した。 二人が別れそうになったときは家へ呼んだ。説得しようとした。 一言も発そうとしない二人を前に、音楽でもかけようかしらと つけたコンポからはユーミンの『リフレインが叫んでる』が鳴り響き ♪どうしてどうして僕たちは出会ってしまったのだろう 慌てふためいて キャ━(゚∀゚)━!と止めたのを今も覚えている。 高校受験の進路を決めかねているとき、『同じ高校に行こうや』 と何度となく彼に言われ、別にそれが最終的な理由ではないが 結局同じ高校にしてしまった。そして彼がいたおかげで 私の高校生活も少しは楽しいものになったのだ。 ―――その彼が、先日、結婚した 前々から噂は聞いていたのだが、ついに結婚をしてしまった。 同年代の男の子にしてはちょっと遅い気もするが、やっと 身を固める決意をしたのか。よかったよかった。 で、友人づてに聞いたのであるが、その結婚式の中 思い出の写真のスライド紹介のコーナーがあったようで そこに私が、この私が何度も登場したというではないか。 彼と私とのツーショットが何度も映されたというではないか。 二人のことを知るその場にいた友人たちはこぞって 『おかしいな』『怪しいな』『複雑やな』と思ったらしい。 ヒソヒソ( ゚o゚)ナンデ?(゚o゚ )クチミガ?( ゚o゚)アヤシイ(゚o゚ )アイツラ、アヤシイ 聞いた私も (*μ_μ)イヤン と照れてみた。(←キモイ) ちょっと淡い恋心を思い出したので、彼に祝福メールを送った。 数日後彼からの返事には『写真だけでも、出演させよ思って。 高校の卒業式の後に撮ったイチ押しをだしときました』とあった。 それを聞いてまた (*μ_μ)イヤン と照れてみた。(←超キモイ) 何年も会ってないのに、連絡もまったく取っていないのに そういうときに思い出してくれる、そんな友達がいるってのは いいもんだなぁ~。月並みだけど末永くお幸せに~。 しかし、某写真館のサイトで見つけた、彼らの写真は プロレスリングの上で肘ついてるみたいで、これはどうかと思った。 こんなことを文句も言わずに出来るようになったなんて 彼も丸くなったもんだ。ああ、それとも奥さんの尻に敷かれているのか。 これ以上書くと次に会った時に半殺しにされるのでやめておく。 お手数ですがワンクリックお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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