パンデミック・エイリアン
「え?また泥パックの変死体?これで3件目じゃない」その変死体は、顔にアーモンドの粉の入った泥でパックされ、あたかも窒息死しているようであった。「いえ、窒息死ではないようです。窒息する前に、出血多量のショック死だと思われます。」「なんだそれは。じゃあなぜ泥でパックなんかするんだ!?」謎の多いその事件はそのあとからも続けざまに起こった。子どもたちの間でもその変死体が見つかりだしていた。「早く早く、病院へ。まだ息があります。」その3人の子供たちは、直ちに入院したが、泥パックは人の手ではがされない。「早く外して!子供たちが死んでしまう!」しかしそのパックはどうしても外すことはできなかった。「ふふふ、この殺人パック、これを密かに兵器として売れば私たちは大金持ちよ。博士」博士と呼ばれた彼女は、目を丸くして答えた。「何を言っているの?これは殺人のためのものではないわ。」「あら、おかしいわね。じゃなぜ変死体が次々増えるのかしら?」「それはまだ言えない。私だけが気付いていることかもしれないから。」「ふん。そんなことはどうでもいいわ。この泥パックは私のものよ!」2人は言い争い、博士の研究泥パックのほとんどを持っていかれた。ここは3人の子供たちが入院している病院である。パックが取れないまま、しかし息はしている。とその時。自然にその泥パックがはがれてきた。「ああ、助かった、パックが取れてきたわ」大人達は喜び、遊びまわる子供たちを見ていた。ただ子供たちの顔は、目のまわり、口の周りが少しはれていた。そのうち大人もパックがはがれおち、助かる人が増えてきた。がその半面、顔は茶色くなり、目から血をだし、死んでいくものがあらわれてきた。ただし、パックがはがれおちたものも一瞬目から血を出すなどの症状があらわれながらも次第に治ってきている。「どういうことだ?」特に子供たちの周りにいた大人たちがまるでエボラ出血熱のように血をだし、倒れていく。「なんだか外が騒がしいわ。」テレビをつけると、謎の病で倒れていくニュースが出ていた。エボラ出血熱でもない。新種のウィルスか!ピンポーン。誰かがドアの前に立っている。「はーい。」開けるとそこにはあの博士が、茶色い皮膚に、目から出血した姿で立っていた。「ああああ。」お手伝いは、その空気に触れた途端目から血をだし、皮膚が茶色に変色していく。「どうしたの。」息子が観に行ったら、その子も一瞬にして茶色になり、「かあさん・・・ぼくだめみたい」その光景を見た母は一瞬にして悟り、うつるのを覚悟で息子を抱き、「大丈夫怖くないから」と腕の中で死んでいくのをみまろうとした。父は口を抑え、ドアまで行くと、「この薬を私に飲ませて・・・」と言っている博士を見た。しかしもう遅かった。息絶えてしまった。「これはこの新種の病気の薬か、ワクチンかもしれない」そう悟った父は、まだ息のある息子にまず飲ませ、妻と自分も飲んだ。飲みながらみるみる皮膚が茶色になっていくのが解る。あれから何時間が過ぎたのか、まだ皮膚の一部は茶色い。それでも息をしている。「助かったのか」この家の3人は助かったようだ。しかし外では何が起こっていたのか。博士はなぜここに来たのか。「つまりあの新種の病気は、小さな小さな、エイリアンだったってことなの?」「そのようです。子どもたちの中で生活をしていたようで、まあつまり、共存共栄ができず、子供たちの中からその他の人間に移ってはみたものの、やはり無理だったということでしょう。」「じゃああの泥パックじゃ何?」「博士が研究をしていたのは、エイリアンが住めない環境は何かということでした。」あの泥パックに耐えた人間こそ助かる。その泥パックの中から、ワクチン的なものを作り出していたということだった。という夢を見たので小説風に書いてみました。あらすじって奴です。こんな夢を見たと夫に言ったら、「空気清浄器ほしいな~」って。だけどあれですね。家にこもってた人が助かるっていうこともありうるってことかな~?なんて思ってみたり…リアル夢でした。