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傀儡師の館.Python

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kugutsushi

kugutsushi

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2009.12.29
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カテゴリ:ことばの処理
以前、社員教育への文書解析応用と、剽窃チェック なんていうのを書いたが、日本語対応の剽窃をチェックするソフトが発売らしい。Report × Reportレポート みたいなのがサービスである時代だからなぁ。

アンク、国内初のコピペ判定支援ソフト「コピペルナー」を新発売 ~予約受付開始、発売記念特別キャンペーン実施~

金沢工大杉光教授が考案した不正コピペ判定支援ソフト発売

「コピペルナー」は、1つまたは複数の文書を読み込み、インターネットのWebページや文献データベースの検索を行い、コピペ箇所を解析。コピペ割合やコピー元の文献などを表示する。コピペと思われる箇所は、完全一致またはあいまい一致によって色別表示され、直感的にコピペ状況を把握できるという。また、複数の文書を読み込み、その文書間のコピペをチェック、グループ化して相関関係を表示することも可能。


コピペ問題を考える ~大学などで今起こっているレポート作成の問題と対応策~で、

「正当な引用までもコピペであるとされてしまう」というご意見もありました。これについては、正当な引用についてはコピペではないと判断するような機能を付ける予定です。

これはできたのかな?



「コピペ」は本当に悪いことなのか ― NHK『クローズアップ現代』の視点は不毛(小樽商科大学、金沢工大、茂木健一郎、野口悠紀雄、斉藤孝、みんなバカなことを言っている) 2008年09月02日

講義で学生に授業を聴いてもらえない、レポート(宿題)で学生をいじめられない先生や学校が最後にやり始めるのが学生参加型の授業。先生が何もしなくても学生同士で盛り上がっている。少なくとも従来型の授業に比べて学生は寝はしない。先生も手を抜ける、学生は楽しんでいる、いいではないか、というのが、ここ数年の大学の教育改革モデルの主流。私がここ数年審査を続けた「特色GP」(http://www.tokushoku-gp.jp/)の申請のほとんどはこの種の取り組みで占められている。

最近の若い人って、グループ学習好きね。企業の新人教育とかでもグループ学習すると勝手に盛り上がる。グループ学習をうまくやると、講義型よりも、ペーパーテストの結果もよくなる。なんていうのはどうでもよいとして、

教授=研究者達はなぜ「コピペ」文化を嫌うのか。その理由ははっきりしている。ネット文化の方が自らの旧式の文献研究をはるかに飛び越える可能性があるからだ。場合によっては、学生達の方がはるかに有益な文献を探し出してくる可能性がある

そんな馬鹿なことがあるんだろうか。新しいものを見つけてきて教えてくれるのなら、嬉しいことだろうに。先生という類の人たちは、そんなに度量が狭いのか? 問題は、新しいものを提示されたときに、その内容を正しく評価できないかもしれないという恐れのかもしれないな。

最新の論文をぱくってきて、剽窃。教授はそれを知らずに、こんなのはダメだ。いや、これ有名な論文誌にも載ったものが元になっていて。。。。引用を明確にするというのは、実は、指導者側に恥をかかせないようにするための仕組みでもあるってことだな。怠惰な指導者がすぐれた剽窃論文に対して低評価して恥をかくことがなくなる(剽窃しているからダメなのではなくて、中身がダメと判断してしまう)。

コピペルナーを使うと、指導者も知識が増えるとかいうメリットがもしかしたらあるかもしれない。

さらに考えてみると、このソフト、先行研究を探すのに使えるかもしれない。適当なアイデアを文章化して、評価すれば、同じようなリソースを探し出してきてくれるかもしれないから。

そういえば、アンチ、コピペ検出ソフトとして、言い換えエンジン KURA を使うとどうなるのだろうか。一致率が下がるようなルールを作る。それができれば怠慢学生のヒーローだw KURAは、いつか試そうと思いつつ、何年も経ってしまった。言い換え技術って、どの程度進んでいるのだろう。知識処理にはなくてはならない技術だと思うのだけど。

ちなみに JST、科学文献、研究者、特許など関連付検索できるサイト開設 J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)試行版(β版の)公開についてJ-GLOBAL) とかいうものも最近はできている。

パテント・リザルト とか見ると、類似特許検索もかなり進んでるのね。PATENT INTEGRATION は Adobe Air を使って作られていて無料で使えるのが信じられない。おもしろい。米国特許は、Xyggy Patent みたいに Ajax を使ったシンプルな検索もある。


「剽窃レポート暴きに怯えるのは学生だけかな」の答え。新聞社はかなり危ない。そもそも記事の多くの元ネタが、時事通信、共同通信やロイターの類だったりするし、論説の類でさえも山梨日日新聞社の論説委員の剽窃とかも過去あったし。「恥知らず」の言葉まで飛び出した 日経と週刊現代の「全面対決」 みたいなこともあった。海外では Elsevier社、雑誌の編集プロセスに剽窃検知サービス“CrossCheck”を導入すると発表 とかやっているところがある。テレビ番組なんかも、実は海外の番組パクって、真相究明とかやっているのあるものな。

井伏さんの作品の多くが先行するものの盗用だった――井伏鱒二現象 「井伏さんは悪人です」ってね。



「増補『黒い雨』と井伏鱒二の深層」(猪瀬直樹) [2009年05月21日(木)]を見ると、

他の引用出典はすべて実質的な著者・編者が挙げてあるのに、シンクタンクについては、その研究を参照・引用したことが恥ででもあるかのように、その社名を挙げず、委託主にすぎない「NIRA」の名だけを挙げている。
 関係者には周知のように、NIRAは当時プロパーの研究員もいて、助成先や委託先と「共同研究」の形をとることはあったが、例外的なケースを除けば、実際上は助成や委託のための打ち合わせや成果の報告会のときNIRAの研究員が参加して意見を述べる程度のことで、研究の実質的なプロセスは執筆まで含めてすべて助成先、委託先の機関の手によるものである。
 NIRAの委託研究をNIRA自らがやったものとして表記することは、科学研究費を使って特定の学者たちがやった研究を、実際の研究を行った学者の名を挙げずに、すべて「文部科学省」を著者・研究主体として表記するのと同じ滑稽なことである。

なんて書かれている。

剽窃とは単純なコピペから始まり、ネタの剽窃レベル、名誉や成果の剽窃レベル等々、奥深いものなのだなぁ。


なかのひと






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Last updated  2009.12.30 01:50:29
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