「臼井儀人先生の思い出を語る会」
本日、この寒空の下を青山葬儀所まで行き、表題の「臼井儀人先生の思い出を語る会」に参列してきました。会場には多くの臼井儀人作品のファンの方が駆けつけており、「クレヨンしんちゃん」をはじめとする氏の作品がいかに多くの人に愛されていたかを改めて噛みしめました。とともに本当に惜しい人を亡くしたんだという悲しい思いがこみ上げてきました。場内で「クレヨンしんちゃん」のアニメが流されていたのですが、私はこれを見て笑いながら泣きました。でも悲しい会にしたら臼井儀人さんの本意ではないだろうから、となるべく笑って過ごすように心がけました。 「思い出を語る会」に相応しく、入場待ちで前後に並んだ方々と「クレヨンしんちゃん」などの臼井儀人作品の話題で盛り上がりました。うちお二方は臼井儀人さんと直接の関わりがあった方だそうで、他では知ることの出来ない話題も聞けて良かったです。遠方からいらしたコアな方もいらっしゃいまして、色んな話題で盛り上がりました。 また私は、1991年12月発行の「アクション」誌増刊「クレヨンしんちゃん特集号」を持って行ったのですが、これに現在は幻になっている第一話等の単行本から落ちた話が何本も載っているということで、マスコミも含め多くの人に声を掛けられる結果となりました。訪れていたファンの方の殆どが「クレヨンしんちゃん」第一話や「中学生の姉がいる」発言等を知らなかったようで、また今まで「クレヨンしんちゃん」は前話揃えていたと信じていた人が「実はそうではない」と知って驚く姿もあり、私に声を掛けた方は「クレヨンしんちゃん」の奥の深さに驚いていたようです。私に声を掛けてきた女子高生は、その雑誌の発行日を知って「(自分が)生まれる前のことだよ…」と驚いてました。 そうして現地で出会った方々と食事まで一緒にしてきて、作品について語り合い盛り上がって、臼井儀人さんがまた楽しいひとときを今までと違う形でくれたのだと嬉しくもなりました。その代償に失ったものは大きすぎましたが。 青山で語り合った皆さん、本当に今日は楽しい一日をありがとうございました。おかげさまで悲しみに押しつぶされずにすみました。また何処かでお逢い出来ると良いですね。 改めて「史上最強のギャグ漫画家」、臼井儀人さんのご冥福をお祈りすると共に、氏が生み出した作品がいつまでも生き続けることを心より祈ります。「臼井儀人先生の思い出を語る会」に設けられた祭壇代わりのディスプレイ。このキャラ達の笑顔がいつまでも絶えない事をこころから祈ります。花はすべて生花で、このディスプレイの両脇には「クレヨンしんちゃん」の単行本や文庫本が並べられていました。