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新はいじまのわがままブログ~嗚呼、素晴らしき鉄ヲタ人生~

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ぱっちー@ Re:9月ももう終わり(09/29) 初めてコメント失礼致します。ぱっちーと…
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はいじま@ Re[1]:「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見に行った(12/30) チョルスさんへ 山崎監督は西岸先生の作…
2017.12.30
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カテゴリ:あにめ他の話題
…年末年始は今日から元日を除いて4日までお仕事はお休み。何故か元日は出社の予定にしていますけどね。

 その年末年始の休みの初日は、近所のショッピングモールの映画館へ足を運びました。そして、お正月映画のひとつである「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見てきました。
 西岸良平先生作の「鎌倉ものがたり」は私が好きな漫画のひとつでもあります。1980年代末に「アクション」誌を読んでいたことで、臼井儀人先生のデビュー作「だらくやストア物語」と一緒に出会った漫画のひとつであります。90年代前半まで「アクション」誌で定期的にこの作品を読んでいたので、当時は「だらくやストア」や「クレヨンしんちゃん」に次いで好きな作品だったのは確かです。単行本も何冊か買って持っていましたが、前のに住んでいた家に越したときにスペースの都合から泣く泣く処分したのも覚えています。臼井儀人先生が亡くなった頃、臼井先生の遺作を読もうと「まんがタウン」を手にしたときに「鎌倉ものがたり」の連載がまだ続いていて驚いてまた読んだのも、記憶に新しいです。西岸先生独自の優しい画と魅力的な登場人物達、それに「鎌倉」と魔界や魔物をテーマにした独特の世界観が面白い作品です。
 西岸良平先生と言えば代表作は「三丁目の夕日」ですが、私はこちらはあまり読んだことがありません。「三丁目の夕日」が映像化された際は「鎌倉ものがたり」は映画になったりしないのかな…とずっと思っていましたが、今回これがやっと実現したかたちですね。

 では、ここからは「DESTINY 鎌倉ものがたり」の感想を書きます。ネタバレがありますのでこの映画をまだ観ていない方はこの先の閲覧には十分に注意してください。知りたくない映画の展開を知ってしまったと苦情を言われても、当方は責任が取れませんので。

 まず正直に白状しますが、私は「鎌倉ものがたり」の主人公の妻である亜紀子夫人のファンです。あの一途で好奇心旺盛だけど恐がりという性格…ぶっちゃけて言うと可愛いキャラクターは、夫の正和でなくても可愛いと思ってしまうところでしょう。だけど亜紀子夫人には「可愛い」だけでない魅力もキチンと描かれていて、そこが私の心を惹いているのは確かです。だから「鎌倉ものがたり」が原作漫画以外のかたちで映像化されるなら、亜紀子夫人がどのように再現されるかで私の評価が決まると言っても過言ではありません。実は映画館へ行って上映が始まるまで、ここが一番楽しみでかつ、最も怖いところでした。

 主人公の一色正和を演じるのは堺雅人さん…正直、「鎌倉ものがたり」が実写映画になるという情報を最初に聞いたときに「一色先生を演じるのに相応しい俳優は堺雅人さんしかないだろう」と思ったのですが、キャストを見たら本当にその通りだったのでビックリしました。そして注目の亜紀子夫人を演じるのは「とと姉ちゃん」でおなじみの高畑充希さん…NHK朝の連ドラの「とと姉ちゃん」は何度か見た事があるので「この人なら亜紀子夫人をうまく再現してくれると思う」とは思いましたが、やはり実際に見るまで不安でしたね。

 そして実際に見てみると…結論を先に言うと、高畑充希さんの亜紀子夫人がとても良かったです。ハッキリ言ってスクリーンの中の高畑充希さんに原作漫画の亜紀子夫人の顔が重なって見えるくらいにハマっていたと私は思います。メイクで外見を亜紀子夫人に似せただけでなく、その一途で好奇心旺盛だけど恐がりなぶっちゃけて言うと「可愛い」性格もキチンと受け継いでいますし、原作漫画の亜紀子夫人にある「可愛いだけでない魅力」もキチンと再現されていて、かつ「女優・高畑充希」独特の部分もある…とにかくこの映画に出てくる亜紀子夫人が、ちゃんと私が好きでファンになっている亜紀子夫人であることが序盤のうちに明確に解り、私はこの映画に強く引き込まれましたよ。ホント、もう序盤で「この映画を見に来て良かった」と思えました。
 ただ本作の亜紀子夫人にひとつ難があると言えば髪型ですね。正面から見ると亜紀子夫人のおかっぱ頭をキチンと再現できているのですが、横から見ると高畑充希さんの長い髪を隠してあるのがバレバレという感じでした。恐らく高畑充希さんに他作品出演の都合等で完全におかっぱに出来ない事情があったのでしょうが、ここは何とかして欲しかったと思いました。でも致命的な点ではないと思います。
 あと願わくば、正和と亜紀子夫人が一緒にいるときに、亜紀子夫人が「一色先生のお子様ですか?」と言われて気を悪くするシーンが欲しかったですね。あれは「鎌倉ものがたり」の「おやくそく」ですからね。

 もちろん、主人公の堺雅人さん演じる一色正和もとても雰囲気がでていて良かったです。堺雅人さんといえば昨年一年間大河ドラマの「真田丸」での主演を見ましたが、あの独自のハッキリとした口調の台詞回しは前から「この人が『鎌倉ものがたり』の一色先生を演じたら面白いんじゃないだろうか」と思っていた通りになりました。しっかり者だけど何処か抜けていて頼りないところもあるけど真の通っている主人公を上手く演じ、亜紀子夫人との夫婦関係もうまく演じてくれました。同時に正和が「鉄道好き」であって鉄道模型を趣味にしている点などもキッチリと描かれ、これも好感度が高かった…鉄道模型を眺めてニヤニヤしている堺雅人さん、サイコー。
 そしてその他、原作漫画に出てくる魅力的なキャラクター達も、ベテランから若手まで様々な俳優によって演じられて楽しかったですね。警察署の大仏署長や、稲荷・恐山・川原の各刑事をそのまんま再現したのは本当に嬉しかったです。稲荷刑事の鼻の形や、川原刑事の髪型なんかもうサイコー。死神はオリジナルの要素が強くて外観は原作漫画とかなり違ったけど、あの漫画世界にピッタリと合わせてくれたし、何よりも言葉遣いがいちいち現在風なのが面白かった(これは高畑充希さん演じる亜紀子夫人にも言えることだけど)。

 物語は亜紀子夫人が一色正和のもとに嫁いでくるシーンから始まり、この夫婦の日常を原作漫画の名エピソードをひとつひとつ拾いながら再現していきます。ここで拾った原作エピソードも、鎌倉で起きる怪事件を推理小説風に描いたものや、怪談、そして魔物やあの世と絡めた話など、「鎌倉ものがたり」の屋台骨を支える内容を選んでいて「らしい」仕上がりになっています。
 そしてその日常の物語の中で、約2時間で観る者が別世界へ行けねばならない映画に必要な要素への伏線が自然に積み重なっています。亜紀子夫人が幽体離脱して自分の身体に帰れずに幽霊になって黄泉の世界へ行ってしまったことで、物語は突然日常生活から正和の冒険譚に変わるのですが、その物語の変化が全く不自然にならないよううまく伏線を積み上げていたのは感心したところでした。その変化の過程で、正和と亜紀子夫人が演じる別れの物語と、死んで魔物になった本田と彼が残した妻の物語という、ふたつの夫婦愛の物語は観ている者の心を強く揺さぶってきます。私は本田と、本田の妻に惚れた男の対決シーンに強く心を揺すられました。どっちの気持ちもよく分かるんで…。
 そして正和は、亜紀子夫人の肉体を見つけ出した上で、亜紀子夫人を助けるために黄泉の世界へ旅立ちます。ここに江ノ電の100形「タンコロ」が黄泉の世界行きの電車というのは、物語展開が見えてきたところで期待したシーンです…原作漫画では正和と亜紀子夫人が由比ヶ浜から幽霊電車に乗って雑司ヶ谷まで行くストーリーがありますが、その時に幽霊電車として描かれたのが「タンコロ」…これは本当に期待通りでしたね。本作のために制作陣は実物大の「タンコロ」を作ったとのことで…そのセットを見てみたいなぁって、話が逸れた。
 亜紀子夫人が魔物に拉致監禁されていることがわかり、後は王道とも言える主人公とフルCGの妖怪が戦ってヒロインが助け出されるストーリーですが、ここにも江ノ電の「タンコロ」がうまく物語に関わってきたのは意外でしたね。その戦いの中でキチンと「亜紀子夫人が貧乏神を助けた」という伏線を使っていて、亜紀子夫人が貧乏神からもらった茶碗がラッキーアイテムになるという展開は、見方によってはベタかも知れませんがうまく処理したと思います。そしてその過程で語られる正和と亜紀子夫人の前世以前からの運命づけられた関係は、原作漫画でも綴られているとおりで「物語の落ちるべき所」として上手くまとまっています。
 その大冒険譚の後に、ラストシーンとしてキチンと夫婦の日常生活の1ページを描くと、夫婦の姿が玄関のスリガラス越しにぼやけて消え、最後は魔物達も暮らす一色邸の全体像になって物語が終わる「オチ」も素晴らしかったと思います。

 これまで、漫画やアニメの実写版映画をいくつか見ましたが、この「DESTINY 鎌倉ものがたり」はその中でも「原作の再現度が高い」方の部類に入ってとても見ていて気持ちよかったです。漫画やアニメの実写映画版では、たいてい誰かひとり物語やその世界観をぶち壊すキャラが混じっています。たとえば実写版「ヤマト」の森雪とか、実写版「ルパン三世」の峰不二子などが私にとってこれに該当したキャラクターです。「ガッチャマン」のようにキャラクターの再現度は高くても脚本がダメというケースでガッカリしたこともあります。でも本作はそのようなことはなく、観る者を「鎌倉ものがたり」の世界が実現している世界へ上手く誘ってくれる映画だと私は思います。漫画やアニメの実写化でこう感じたのは、これまでは「ヤッターマン」だけでしたが新たに一作加わりそうです。
 この映画は、原作「鎌倉ものがたり」を知っている人に安心して薦められます。

 それを証明するかのように、私は映画が終わって映画館を出ると真っ直ぐに本屋に立ち寄りました。そして何年かぶりに「鎌倉ものがたり」の原作漫画を手にしました。心の中で「また亜紀子夫人に会いたくなった」と思いながら…です。

 しかし、貧乏神の田中泯さんと、キンさんの中村玉緒さんよかったなぁ…主人公夫婦以外でこの2人が一番目だったと思う。。「静の女将」の薬師丸ひろ子さん、オバサンになって良い感じだったなぁ。死神の安藤サクラさんの中性的な演技もとても印象に残りましたよ。ホント、今年は年末になってからこんな楽しい映画に出会えるとは…嬉しい限りです。






Last updated  2017.12.30 17:41:32
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Re:「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見に行った(12/30)   チョルス さん
漫画を実写化した映画を、原作ファンも納得する出来に仕上げるのは容易ではなく、実際に多くの作品が失敗して原作ファンに叩かれてきましたね。

今回の『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、同じ西岸良平先生が原作の『ALWAYS 三丁目の夕日』を手掛けたで山崎貴監督でしたので、私はまあ大丈夫だろうと思っていました。実際に鑑賞したら、山崎監督らしい作風で、原作の作風を実写でうまく再現していると思いました。

ただ、私が『鎌倉ものがたり』を読むようになったのは、『まんがタウン』を定期購読するようになった2011年以降で、そこまで強い思い入れがあったわけではないので、昔からのファンの方々には受けれられるかは、おそらく大丈夫だろうと思っていましたが、確信はできませんでした。しかし、昔からのファンであるはいじまさんも気に入って下さったので、この作品は傑作とえるでしょうね。

一色正和役の堺雅人さんや、亜紀子夫人役の高畑充希さんは実にハマリ役でした。山崎貴監督をはじめ、スタッフの方々は原作を相当読み込んだはずで、その上でシナリオ作成やキャスティングを行ったのでしょう。西岸先生は実に良いスタッフに巡り合えたと思います。 (2017.12.31 16:46:29)

Re[1]:「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見に行った(12/30)   はいじま さん
チョルスさんへ

山崎監督は西岸先生の作品をとても大事にされているんじゃないかと思います。だから余計な事をせずに原作を忠実に映画化することに注力出来たのだと思います。

本当にしつこく言いますが、高畑充希さんの亜紀子夫人がとても良かったんです。あれが全く違ったら私の評価は地に落ちたはずです。

今から上映が終わってブルーレイが発売されるのが楽しみです。暑くなる頃には出るかな。 (2018.01.01 05:09:26)

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