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カテゴリ:はいじまの日常
…今回も「みちのくに優勝旗!」が叶わなかった。
でも正直言って、大阪桐蔭の準々決勝(対浦和学院戦)を見ていればこうなるのは予測できたはず。あの強打の浦和学院が完全に打線沈黙で手も足も出なかった試合を今振り返ると、大阪桐蔭と準決勝を戦った済美高校は善戦したと思う。勝負事に「もし」は禁句だけど、金足と準決勝を戦った日大三高が決勝に進出していてもやはり金足と似たような結果になったと思うし、準決勝で済美高校が大阪桐蔭を倒していれば決勝の相手はどちらでも済美高校が優勝していたと思う。あの大阪桐蔭対済美高校の準決勝こそが、今考えると「事実上の決勝戦」だったと私は分析しています。 決勝を戦ってみて解った金足のエース吉田君の疲労などを考えると、金足農業が決勝まで勝ち上がってきたこと自体が奇跡に思えてきました。昨今の高校野球の話題に上る「投手を筆頭とした選手の疲労問題」というのは、今大会で間違いなく噴出しています。金足農業の選手たちに疲労がなければ優勝できたとは思えません、ですが昨日の決勝が金足農業の選手たちのベストコンディションではなかったのも事実と思います。これし選手層が厚い強豪校と、基本9人で戦うしかない文武両道の公立高校の一番の差だと思います。 「投手に球数制限をつけて一定以上投げさせない」というアイデアがありますが、このアイデアはこの強豪校とそうでない学校の「差」を決定的にしてしまうと思います。そうなれば公立高校でキチンと勉強しながら甲子園を目指す高校球児の夢が閉ざされてしまうことにはなりませんか? だいいち、「球数制限」というルールにしても疲労問題が解決するのは投手だけ。他の選手はやはり準決勝や決勝を疲労した状態で戦わねばなりません。 私は今回の大会が終わってみて、夏の高校野球に必要なのは「日程の延長」だと考えています。最も簡単なのは、今ある休養日を3回戦と準々決勝の間に移動した上で、準決勝と決勝の間にも1日休養日を入れて、どのチームも3連戦にならないようにすることです。ですがこうすると甲子園球場の本業であるプロ野球日程に差し支えてしまいます…ならば1回戦だけは他球場というアイデアが出ても良いと思うのです。たとえば甲子園でやるのは2回戦からにして、くじ運が強い一部のチームを除いて1回勝たないと甲子園に行けない…それはそれでまた問題が出るか。 いずれにしても安易な「球数制限」で解決するようなことはしないで欲しいです。本来必要なのは投手だけの疲労対策ではなく、全選手の疲労対策のはずです。 しかし、今回の甲子園は秋田の金足農業が強烈な印象を残し、「東北勢びいき」の私をとても興奮させてくれました。ですが他の東北勢が早々に敗北してしまったのは残念でなりません。来年の大会は東北勢の高校の皆さんは、是非とも金足農業の今年の悔しさを晴らして欲しいです。 ちなみに今年の大会で、東北勢以外で最も印象に残ったのは愛媛の済美高校です。済美高校は2004年の決勝以来、相手が東北勢でなければ積極的に応援するチームのひとつになりましたが、やはりあの2回戦の星陵戦は強烈に印象に残っています。その後も準々決勝の報徳戦では競り合い、この時も最後までどうなるか解らない闘いを上手く制して準決勝へ。準決勝ではあの無敵の大阪桐蔭にあそこまで善戦したのだから、もっと皆さん褒めてやって良いと思います。「やればできるは魔法の合い言葉」…この校歌のフレーズは私もキチンと胸に刻んでいきたいと思っています。 また暑くなりました。今度の土曜日は市の花火大会の警備というボランティアーなお仕事があって、休みの日の忙しくなります。 暑さに負けないよう頑張ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.22 20:52:14
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