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新はいじまのわがままブログ~嗚呼、素晴らしき鉄ヲタ人生~

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2020.09.22
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カテゴリ:あにめ他の話題
…9月の4連休、なんかいろいろあってあっという間に終わりそうです。
 その最終日の今日は、近所のシネコンへ行って今年の劇場版「クレヨンしんちゃん」を見に行きました。今年の劇場版「クレヨンしんちゃん」は新型コロナウィルスの影響を受けて、5月公開予定が9月にずれ込んだのは説明するまでもないでしょう。さらに私が行った映画館は感染対策で座席は1席おきでの営業、さらに上映中はマスク着用といった特別ルールがありました。

・注意
 ここから先は「クレヨンしんちゃん(劇場版)激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者」のネタバレもあります。本作品をまだご覧になっていない方で、物語の展開や結末を知りたくないという方は閲覧にご注意ください。知りたくなかった物語の展開を知らされたと苦情を言われても、東邦は責任を負いかねます。

 劇場版の「クレヨンしんちゃん」は、「野原家を軸にした家族の物語」と「かすかべ防衛隊を軸にした友情物語」に分類されると思いますが、今回の作品はそのどちらにも当てはまらない異色作だと私は感じました。もちろん野原一家やかすかべ防衛隊の活躍どころもあるのですが、それらは本作の主題にはなり得ないのです。このような劇場版「クレヨンしんちゃん」でまず思いつくのは、2011年作品の「嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」ですね。
 そして「野原家の物語」「かすかべ防衛隊の物語」のどちらにも当てはまらない作品の場合、「しんのすけとゲストキャラの物語」という構成になることが多く、今回もそのつもりで作られたのでしょうけど…蓋を開けてみれば「ぶりぶりざえもんの物語」になってしまったように感じます。まぁ、それだけぶりぶりざえもんのキャラが濃いと言うことなんですが。

 物語の根幹を成すのは、空の上にある「ラクガキングダム」という王国の崩壊と、これを救うため暴走する幹部。しんのすけら春日部の住民はこの騒動に一方的に巻き込まれるという構図で物語は一貫しています。その中で出てくるアイテムが選ばれた者がこれを使って絵を描くと、絵に描いた物が実物になる「ミラクルクレヨン」…「この設定何処かで見たなぁ」と思って物語を見て行くと、しんのすけがそのクレヨンを使ってぶりぶりざえもんを実体化させたり、ななこに似ても似つかぬ不細工な女性を作り上げたりします。そう、この展開は「クレヨンしんちゃん」の原作漫画にありました。臼井先生が描いた原作漫画23巻にあった「ミラクルマーカー」のエピソードに準拠していて、上映後に本作のパンフレットを見たらそこにキチンと言及されていてなんか安心しました。本作の「ニセななこ」も、この原作漫画のそれの書き込みになっていたのはなんか感心しました。

 これにしんのすけが「ミラクルクレヨン」を使って作り出した「2日目のパンツ」のキャラクターブリーフくんと、相模湖近くに住む6歳児のユウマくん、彼らが「勇者」として「ラクガキングダム」の暴走勢力に立ち向かう物語なのですが、どう数えても「勇者」の人数は5人なんですよね(笑)。まぁタイトルはあくまでも「ほぼ4人」ですから、ここは途中合流で「普通の男の子」のユウマ君がこの「ほぼ4人」に入っていないと解釈しましょう。
 この「勇者」のリーダー役はブリーフくん、声はカツオ君(新)で「2日目のパンツ」にされてしまった点は「クレヨンしんちゃん」らしい設定で好きです。「ニセななこ」の台詞は「しんちゃん好きよ」だけですが、本物のななこも演じるリメイクヤッターマン2号がその毎回同じ台詞にキチンと心を込めてくれてとても印象的なキャラでした。ぶりぶりざえもんはいつも通りでしたが、映画館に爆笑の渦を何度も起こしてくれました。頻繁に寝返ったり、何もしていないのに「私の作戦通り」という腹黒いキャラでありながらも、最後は巨大化して街を救う本物の「ヒーロー」にしたのは「ぶりぶりざえもんらしくない」かも知れないけど、とても面白い展開でした…結果、今回は「救いのヒーロー」としての「ぶりぶりざえもんの物語」になってしまいましたが。

 ただ今回のキャラクター面での難点は、「ラクガキングダム」のキャラクターが多すぎたことですね。正直、宮廷にいるだけで物語に直接絡まなかったキャラは必要なかったと思います。彼らが何処で物語に絡むのか気になって気が散りますし、何よりも画面に出てくる人数が増えすぎて人間関係が分かりにくくなりました。ハッキリ言って「大臣」キャラは防衛大臣以外は要らないでしょう。その代わりに直接物語に絡んだり、しんのすけらと戦うキャラを立たせておいた方が良かったと感じます。
 それと、キングが正体を現すタイミングは失敗だと思います。映画館でもあそこでは驚きの歓声や笑い声は全く起きませんでした。個人的には画家や姫が描いた「キング像」をキチンと観る者に印象づけてから、正体を示すべきところでした。

 でも作品自体はとても良かったと思います。特にぶりぶりざえもんについて単なるネタキャラで終わらせず、最後に人々を救って姿を消すという形にしたのは本当に感心します。主人公しんのすけが「勇者」として物語を牽引しつつも、その主人公一人で問題を解決できるわけがなく、かつその主人公がつくりだしたものが人々を救うというかたちで花を持たせ、最後の巨大化したぶりぶりざえもんを出す経緯で「ほぼ4人の勇者」がそれぞれ自分の役割を果たす。ここに「クレヨンしんちゃん」においてかすかべ防衛隊とはまた別の「友情物語」を観たように感じます。


 9月も下旬、お彼岸も過ぎたというのにまだ暑さが緩みませんね。
 今週はあと少し、台風も接近するようですが頑張りましょう。





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Last updated  2020.09.22 13:10:49
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Re:「クレヨンしんちゃん(劇場版)激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者」を見に行った(09/22)   チョルス さん
劇場版でぶりぶりざえもんが声付きで登場するのは『温泉わくわく大決戦』と『クレしんパラダイス』以来、実に21年ぶりとなりますから、ぶりぶりざえもんの見どころがたくさんあったのは嬉しかったです。特にラストは『ブタのヒヅメ大作戦』を髣髴させました。
今回の映画は、確かに登場人物は多かった印象はありました。防衛大臣以外の他の大臣たちは「人物」というより「飾り」という感じがしましたね。
個人的に、私はユウマ君がサトーココノカドーの放送室から「なんなんだよお前らー!」と逃げる春日部の住人たちに呼びかける場面が最も心打たれました。その姿は『黄金のスパイ大作戦』のレモンがメガヘガデルツーを食べながら彼女の両親に「大人のくせにわかんないの?こんな変な計画、つぶさなくちゃ!」と言っていた場面と重なりました。 (2020.09.22 20:52:16)

Re[1]:「クレヨンしんちゃん(劇場版)激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者」を見に行った(09/22)   はいじま さん
チョルスさんへ
今作品、とにかく登場人物が多いですよね。パンフレットには「世界観を分かりやすくした」旨が書いてありましたが、あの登場人物の多さで逆効果だと思いました。しかしその他大勢の「大臣」が「飾り」とは、よく言ったもんだと感心しました。
言われてみると、ユウマとレモンはダブるところがあったかも。 (2020.09.27 13:20:36)

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