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週刊 くりんこ・ころ・ころ

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2007年04月12日
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カテゴリ:行・道楽

青春18切符なる物を初めて利用した。
友人が誘ってくれたのだが、基本的に鈍行で行くのは好きじゃない。
特急で行くからこそ、旅行気分も盛り上がろうというものだ。
それでも、せっかくならば出来るだけ遠くに行こうというのが、
人情なのか、生来ケチくさいのか。
赤穂は、大阪の端っこに住んでいる私からしたら、日帰りにはきつく
また、泊まりに行くほどでもなしという微妙な距離にある。
けれど、ただで行けるというならば、温泉にも入ってみたい。
折しも花見のシーズン、赤穂御崎の突端には桜があるという。
海、空渾然と一体になった蒼の風景に、うす色の桜のピンクが霞を作ろう。
私の脳裏には、点描派スーラの明るい絵画が浮かんだ。
ようし、鮮やかな春の風景狩りと行こうじゃないか、
赤穂御崎の桜としゃれ込むことにした。

その日、天気は悪かった。
ついに雨がぽつぽつ来たので、お弁当お酒で花見の醍醐味は、潰えた。
赤穂城を廻り、食事を済ませ(後述)雨上がりを待って、いざ、岬へ。
岬に至る道の両側に、花びらを潮風に振るわせた桜の木が並んでいる。
岬の突端も桜にぐるりと囲まれ、ここまでは想像通り。
が、蒼色に爛漫な花の風景はなく、枝先にまだ赤くすぼまった蕾を残し、
灰色の中、桜は寒そうに佇んでいた。
それでもシーズン中の土曜日だ。
狭い岬の上には、ブルーシートを広げ陣取るおじ様方、
ワインを抱えてしゃれ込む方、たこ焼き作りを楽しむ方、
手をかけたお弁当を広げる方、皆それぞれに、お花見を楽しんでいる。
開ききらぬ花を後に、海岸へと遊歩道をぶらりぶらりと下っていくと。
「桜取るバカ、梅取らぬバカ」というのだもの、桜は弱いのだ。
波際にあろうはずがない。

遊歩道を辿り、もう一つの目的「赤穂温泉」に行く。
数軒ある旅館は、どこも新鮮な魚と眺望を売りにしているが、
日帰り入浴料は、一律1500円の様子。
海に面した断崖にある露天風呂は、岩風呂と檜の2つの浴槽を備え、
日本庭園風前栽をこしらえてある。
貸切状態ではあるし露天とはいえ、ゆったりと入れる感じだ。
お湯は、赤穂ならではの塩の温泉で、ゆっくりまったりと温もってくる。
岩風呂の目の前には、まだ若い桜の木が花を咲かせようとしていた。
遠景には、赤穂御崎がやんわりとピンク色に染まっている。
湯船につかりながらの花見とは、これは、文人墨客並みの風情と贅沢だ。
私は大きく伸びをして、十二分に満足していた。


露天風呂.JPG
本日、大阪は水色の空をした春の快晴です。
桜便りによると赤穂御崎は、やっと「満開」
さだめし、日本の春と題した印象派絵画が見られることでしょう。

お題はこちらより拝借いたしました。
言わずと知れた、生涯かけて桜と恋愛した西行法師のお歌

おしなべて 花のさかりになりにけり 山のはごとにかかるしら雲





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Last updated  2007年04月12日 15時50分35秒
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