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再出発日記

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2021年10月17日
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カテゴリ:洋画(12~)
今月の映画評「82年生まれ、キム・ジヨン」



2年前、日本で韓国文学が異例の数十万部を売り上げました。「キム・ジヨンは私だ」という女性の声が後を絶ちません。親戚付き合い、父親の男女差別、就職、痴漢行為、等々、今まで見過ごされてきたジェンダー問題が見事に浮き彫りになっていました。

例えば、韓国独特の「ママ虫」という言葉があります。「専業主婦」のことを男性や独身女性が「我々は頑張っているのに、彼女たちはいい身分だよな」というニュアンスで使われているようです。子供のために仕事を辞めて頑張っているキム・ジヨン(チョン・ユミ)は、そうやってひとつづつ、少しづつ傷ついていました。そうして彼女に「憑依」という現象の多重人格が現れ出した、という所から映画が始まるのです。

映画では、現代の話に焦点が絞られていたし、コン・ユが理解ある夫になっているので、原作ほどの説得力はないかもしれません。

それでも、これを観た男性の映画仲間は「あの時の夫のあの一言はないよね」と憤っていました。この言葉を見逃すか、見逃さないかに、男性のジェンダー感度がかかっていると言っても過言はない、と私は思います。(←甘いかな)

ものすごい決定的なドラマがあるわけではありませんが、それでも女性には大きな共感を持って迎えられたようです。最後は原作にはない救いがあります。原作を豊かに膨らませた部分もあります。これが映画的な作法でしょう。これは鑑賞者が試されている、そういう作品です。

(2020年韓国キム・ドヨン監督作品、レンタル可能)








最終更新日  2021年10月17日 11時34分25秒
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2021年10月16日
テーマ:本日の1冊(3549)


「夜のピクニック」恩田睦 新潮文庫

「本屋大賞受賞作は全て読むことにしている。受賞作を私は流行小説の窓としている」(「かがみの孤城」)などと宣言したものだから、ちょっと急いで過去の未読作品を読むことを、来年「流浪の月」文庫化までの課題としたいと思う。殆ど映画化されているので読んだ気になっていたんだよね。今のところ読む気のない一作(※)を除いては、あと5作残っている。

※誰とは言わないけど、一人だけ受賞者の中に嫌いな作家がいるだけの話。映画は公開時に観ている。

「夜のピクニック」は2005年、第二回本屋大賞受賞作にして恩田睦受賞一作目。06年に映画化されて、当時高校生の多部未華子が主演した。終始怒った顔をしながら、ラスト場面でとても可愛い笑顔で締めたのが印象的だった(印象的な台詞を吐いた戸田忍役の郭智博くんは今どうしているのだろう)。

進学校の北高は、毎年全生徒一昼夜を歩く80キロの鍛錬歩行祭をする。三年生最後の歩行祭の数人の男女の一部始終を描いた小説である。映画は残念なものに終わったが、小説は傑作だったと思う。やはり読んでみなければわからない。

暫く読んで「恩田睦さん、絶対何処かで一昼夜歩いてみてるな」と思った。関係者の取材だけではわからない、歩いてみた者しかわからない「実感」に満ちていたからである。ところが調べると、彼女の母校の年中行事だったらしい。実際は70キロと少し短いけど、恩田睦は3回も実体験している。

私もある年中行事で、約30数年間、一日で20-30キロ歩く体験(最高は40キロ)を続けてきた。少し彼女たちの気持ちもわかる。準備のための煩わしさや実行委員たちは彼女たちの倍の運動量が要ることも理解している。だからこそ、それに乗っかってただ歩くことが、どんなに貴重な経験なのかも少しだけ知っている。

みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。

あとで振り返ると、一瞬なのに、その時はこんなにも長い。1メートル歩くだけでも泣きたくなるのに、あんなに長い距離の移動が全部繋がっていて、同じ一分一秒の連続だったということが信じられない。
それはひょっとするとこの1日だけではないのかもしれない。
濃密であっという間だったこの一年や、ついこのあいだ入ったばかりのような気がする高校生活や、もしかして、この先の一生だって、そんなそんな「信じられない」ことの繰り返しなのかもしれない。

「つまんねえ風景だな」
融は、そう呟いた。
「だな」
忍も同意する。
何もない田んぼに、屋敷林に囲まれた住宅が点在するだけ。田んぼの中を横断するように、送電線の鉄塔が点々と連なっている。確かに風光明媚とは言いがたい。
「でもさ、もう一生のうちで、二度とこの場所に座って、このアングルからこの景色を眺めることなんてないんだぜ」
忍は例によって淡々と言った。
「んだな。足挫いてここに座ってることもないだろうし」

不良生徒がたむろする怒涛の高校生活を描いた小説よりも、進学校の生徒の青春を描いたこの小説が、先ずは本屋大賞に選ばれたことを私は喜ぶ。






最終更新日  2021年10月16日 06時49分34秒
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2021年10月15日


「ザ・ビッグイシュー Vol.416」2021年10月1日号

久しぶりのビッグ・イシュー。販売者が何かの事情で長期お休みしていて間が空いた。遂に「緊急3ヶ月通信販売」を利用した。

表紙はダニエル・クレイグ。もちろん、2回の公開延期を経て10月1日に公開された「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を受けてのインタビューが載っている。

恥ずかしながら「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の意味が「今は死ぬ時ではない」ということだったことを、この記事を見て初めて知った。ところが、記事の総ては、ダニエル・クレイグのボンド退き際の話に終始している。まぁそうなるはな。今回の007は間違いなくダニエル版ボンドの終わりだった。「今は死ぬ時ではない」とは、「時が来れば死ぬのは当たり前だ」ということと同義語なのである。ダニエル版ボンドも、完全に仕切り直しをして始まった。次回のボンドも、おそらくそうなるだろう。改めてダニエルは今までのボンドの「お約束」を壊した。でもよく考えたら、金髪のボンドも、マティーニの飲み方を「こだわらない」と宣言するのも、前作の女性が冒頭にまた現れるのも、その女性がボンドの子供を産むのも(!)、そうだ。

女性プロデューサーと女性脚本家を迎えて、ボンドは明らかに「変わった」。それを是非映画館という特別の場所で「体験」しておくべきだと、私は思う。


特集は「貧困緊急事態」。
久しぶりに稲葉剛さんや雨宮処凛さんの言葉を聞いた。ビッグ・イシューでぐらいしか彼らの声が届かないという、この日本の現実を変える必要がある。

試しに「家賃が払えない」でツイッター検索したら、今にも自殺しそうな人の呟きが出てきた。リプライしたら、何か悪い影響与えそうで、怖くて何もできない。コレが今の現実なのか。






最終更新日  2021年10月15日 07時46分04秒
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2021年10月14日
テーマ:本日の1冊(3549)


「祝祭と予感」恩田睦 幻冬舎


祝   祭
  
予   感

「祝予」と「祭感」と
読む人もいるかもしれない。
「祝」「祭」「予」「感」と
読む人もいるかもしれない。

記譜のほうを音楽に寄せるんだ
音楽を譲るな
記譜のほうに譲させるんだ(186p)
袈   裟
  
鞦   韆  より

音楽は自由だ。
それを描く小説も自由だ。
だから
ほとんど旋律の描写だけで描いた
「蜜蜂と遠雷」の外伝は
全く旋律の描写のない小説に
終始した。

物足りないだろうか。
私は
充分豊かな時間を貰った。


電子書籍で遂に200円を切った
ので
読ませてもらった。
ありがとうございます♪






最終更新日  2021年10月14日 08時03分26秒
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2021年10月12日


「詩歌川百景(1)」吉田秋生 小学館フラワーズコミックス

思った以上に充実した一冊だった。
特別なドラマは起きない。河鹿(カジカ)鳴く川が名物の架空の小さな温泉街の日常を描いたマンガである。そこで育った子供たちは独り立ちの秋(とき)を迎えている。その1年間をゆっくり描いている。「海街ダイアリー」と地続きの世界。いつか是枝監督が描いてもいい(描くべき)世界だと思う。

吉田秋生はデビュー時から少女マンガに大人の身体を持ち込んだ(「カリフォルニア物語(1979)」)。当時美大に在学していたから身体のデッサンはしっかりしているが、おそらく理由はそれだけではない。吉田秋生は周りが子供であることを許さない環境で「健全に」育ったのだろうと、私はいま推測している。例えばこの作品の登場人物のような。温泉街の子供たちの親は「わけあり」が多い。流れ着いて家族を作ったり、出戻ったり、置いて行ったり‥‥。

「きれいなだけじゃすまないことも、ここに住んでみてわかったわ

それでも雪はきれい

いいことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもないわ」
大学受験をせずに、あずまやで働くことを選んだ小川妙はそう呟いた。

一回それぞれの登場人物の家系図を作ってみないと、何が何だかわからなくなるけど、それは次巻ということで。






最終更新日  2021年10月12日 11時40分17秒
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2021年10月11日


「プラチナエンド」全十四巻 大葉つぐみ・作 小畑健・絵 集英社コミックス

「デスノート」で、人を自由に殺せる究極のノートを、犯罪者撲滅で世界平和を実現させる考えを持った独裁者に持たせたらどうなるかを実験したのが前作だった。今回はその反対を目指した。

死神ではなく、天使を登場させて、欲望薄い死にたがりの若者に、神になる能力を与えた。人を惚れさせてコントロールできる赤い矢、人を殺せる白い矢、一瞬で世界を飛び回れる翼。


誰が神になるのか、前半は神候補達の「バトル」を描いたけど、後半はそもそものテーマが出てくる。人間は結局はこの絶望的な世界で生きていていいのか?という問いかけである。

「自殺は人間にしかできない死に方だ」
「いや、人間にしかできない1番不幸な死に方だ」
このような問答がずっと続く漫画である。

今回は、正面から哲学的な問いをテーマにしてしまったので、詰将棋のようなデスノートとは違って、かなり粗が目立った気がする。(書けばネタバレになるので分かる人には分かる書き方で言えば)「指パッチン」はないでしょ。別の言葉で言えば、荒唐無稽になった。でも、デスノートを描いた以上、別の視点から「生きる意味」は描く必要があったのだろうと受け止めた。コレは大葉つぐみの誠実さだろう。

ストーリーの大葉つぐみは、一応哲学的な答えを出しているかのようではあるけれども、そもそも、そういう神様は「まだ現実には実在していない」のだから、この結論が「正しい」かどうかの検証は不可能である‥‥若い人たちには、そこのところを間違えないでもらいたいと切に望む。

まあ、面白かった。
天使は自分のことを「匹」ではなく「羽」で数えて欲しいらしい。‥‥「体」じゃないんだ!
神候補はなんと「体」で数えられていた。‥‥「柱」じゃないんだ。

星に願う時「世界が平和になりますように」
という有名サイボーグ漫画のパロディがあったり、
デスノートで出てきたさくらテレビが活躍していたり、
それなりに作者も楽しんでいるようです。

2016年第一巻発行、2021年十四巻完結。大葉つぐみ先生、次は妖怪でしょうか?






最終更新日  2021年10月11日 22時35分09秒
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2021年10月10日
テーマ:本日の1冊(3549)


「古事記の神々」三浦佑之 角川文庫

三浦佑之さんは以前紹介した「日本の神様図鑑(大塚和彦)」のようななんちゃって古事記研究者ではなく、私の信頼するガチの専門家である。神話時代と弥生時代を一緒に記述する学者が多い中で、三浦さんはキチンと分けている。

本書は三浦さんのガチの研究書である。古事記は日本の最古の歴史書であり、弥生時代研究にも、やはり重要参考書であることは間違いない。

三浦さんは天武天皇が勅選して作らせたという記述がある古事記の「序」は9世紀の偽造だと主張する。さらには明治政府は、国家を安定させ永続させるためには、「法」とともに、国家の精神的な支柱になる幻想が必要だと考えた。それが「記紀神話」として一括宣伝した理由だった、とする。それによって、古事記は国家の歴史書であると、誰もが疑問に思わずここまできてしまった。

古事記の神話部分には四割もの出雲神話があるが、日本書紀ではそれは見事に抜け落ちている。「国譲りの場面は存在しながら、いわゆる出雲神話と称される出雲の神々の神話や系譜を、日本書紀はほとんど載せていない(38p)」それは何故か。

信濃や出雲などの「滅びゆくもの」に寄り添った「語り」の歴史書が古事記であるからだ。

少し難しいけど、出雲神話を語ることで何をしようとしたのかは想像するしかないけど、興味深い本だった。電子書籍限定価格でかなり安く購入。「付古事記神名辞典」なので、旅の途中で調べ物をするときにも便利だろうと思える。






最終更新日  2021年10月10日 08時36分56秒
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2021年10月09日
カテゴリ:洋画(12~)
九月見た最後の3作品。



「MINAMATA」

ラストに世界中の公害訴訟写真が(おそらく現在も闘われている)映し出される。間違ってはいけないのは、この映画は、そういう世界的視野で作られた作品なのだということだ。

日本映画では滅多に見ない「これは事実に基づいた作品」キャンプションが冒頭を飾る。ところが、現像ラボの焼き討ちはホントにあったことだとしても、警官の問答無用の家宅捜索や工場の命令口調の妨害はホントにあったことだとは思えない。あんなに酷くはないと言いたいのではなくて、日本人ならばもっと陰険にやる。その辺りがワールドワイドな作品らしい。真田正之や加瀬亮、浅野忠信、國村隼みたいな大物が参加しているのが、解る。

よく考えたら、水俣の委任状操作、焼き討ち、工場での催涙弾、交渉過程等々、そして2013年の首相による宣言など、これがはじめての日本のドラマなのだということが恥ずかしい。もうまるきり原発映画と同じではないか?

(解説)
伝説の写真家ユージン・スミスと水俣の実話から生まれた衝撃の感動作

ジョニー・デップが、全世界に関わるある重大なメッセージをハリウッドから発信する。伝説の写真家ユージン・スミスと当時の妻が、1975年に発表した写真集「MINAMATA」の映画化だ。ユージン・スミスは、今尚注目される史上最も偉大なフォトジャーナリストの一人、そんな彼が日本の公害病“水俣病”を取材した写真集である。ジョニーは今もまだ続く水俣の危機に当てたスポットライトで、各国で同じ環境被害に苦しむ多くの人々をも照らし出そうと、主演し自らプロデューサーにも名乗り出た。共演は英国の名優ビル・ナイに、日本からは真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子と、国際的に高い評価を受ける実力派が集まった。また、音楽は産業公害に強い関心を持つ坂本龍一が同じ志を持つ者として引き受けた。
人々の暮らしに寄り添ったユージンの瞳とカメラを通して私たちが見るのは、闇に包まれた苦難の瞬間にも、光として浮かび上がる人間の命の輝きと美しい絆。警告と希望を焼き付けた、今こそ体験するべき一本が誕生した。
(STORY)
1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。

2021年9月23日
シネマ・クレール
★★★★



「空白」
悪意の押し付け
善意の押し付け
苦しい。観る方がかなり苦しい。

遺族がモンスターになる
という事前宣伝のミスリード

そういう単純な話ではなかった。

衝撃の「空白」が明らかになる

そういう単純な話ではなかった。

古田新太の7年振りの主演。
その割には、一切テレビ宣伝に出なかった。何故?

非常に「誠実な」作品だった。

私は兄貴がこの夏に死んだ時に、空白の3時間を少しはしゃいで推理した。バカなことをした。

(解説)
はじまりは、娘の万引き未遂だった。
ある日突然、まだ中学生の少女が死んでしまった。スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。

『新聞記者』『MOTHER マザー』のスターサンズが、『ヒメアノ~ル』『愛しのアイリーン』などで、衝撃と才能を見せつけた監督・𠮷田恵輔とタッグを組み、現代の「罪」と「偽り」そして「赦し」を映し出す、𠮷田恵輔監督オリジナル脚本で挑むヒューマンサスペンス。

観る者の心臓をあわだてる悪夢のような父親・添田充を、7年ぶりの主演映画となる古田新太が演じる。土下座しても泣いても決して許されず、人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳に、古田新太と実写映画初共演となる松坂桃李。その他 出演者には、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、 片岡礼子、そして寺島しのぶなど実力派俳優から、眩しいまでの才能を放つ若手までが揃った。この現代に生きるすべての人々の、誰の身にも起こりえる出来事に鋭く視線を向けた監督・𠮷田恵輔の「脚本」に俳優陣がケレン味なく体当たりした。

日本映画史に残る息の止まる感動のラストシーンに、𠮷田監督最高傑作との呼び声も高い渾身の一作が誕生した。 いちばん近くにいるのに、一番分からない。それでも、父親でありたかった。

STORY
スーパーの化粧品売り場で万引きしようとした女子中学生は、現場を店長の青柳直人(松坂桃李)に見られたため思わず逃げ出し、そのまま国道に飛び出してトラックと乗用車にひかれて死亡してしまう。しかし、娘の父親(古田新太)はわが子の無実を信じて疑わなかった。娘の死に納得できず不信感を募らせた父親は、事故の関係者たちを次第に追い詰めていく。
キャスト
古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ
スタッフ
監督・脚本:吉田恵輔
音楽:世武裕子
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子
アソシエイトプロデューサー:山本礼二
ラインプロデューサー:道上巧矢
撮影:志田貴之
照明:疋田淳
録音:田中博信
キャスティング:田端利江
装飾:吉村昌悟
衣装:篠塚奈美
ヘアメイク:有路涼子
助監督:松倉大夏
制作担当:保中良介
題字:赤松陽構造
編集:下田悠

2021年9月26日
MOVIX倉敷
★★★★




「アウシュヴィッツ・レポート」

「過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを犯す」(ジョージ・サンタヤナ)
元ドイツ大統領の言葉ではない。それよりもかなり厳しい言葉である。それが冒頭に示される。そして、エンドロールで歌は流れない。。代わりに、直近の有名政治家のあらゆる「ヘイトスピーチ(当然トランプのそれもある)」が流れて終わった。移民を許せば国家が不幸になる、という様な言葉が延々と五分以上続くのである。

その間に映し出されたのは、目も背けたくなる様なアウシュヴィッツの実態だった。レポートを書いた二人の逃亡は、実は映画の1/3に過ぎない。2/3は残された人々のドイツ軍人からの報復の様な虐待である。まるまる三日間9棟の約50人は立たされたまま、逃亡の情報はないか、絞り出されるのである。当然人は死ぬ。おそらく5人は死んだ。それよりも生きている方がつらい。真冬の中三日間立つことは想像できない。

死体処理班(コマンダー)が命がけで収集し、命懸けで運び込んだ証拠や証言も、1944年5月段階の連合国首脳部を動かさなかった。12万人が助かった、彼らの英雄行為を讃えるかの様なCMが流れているが、彼らの要望は、一瞬でも早くアウシュヴィッツ自体を彼らの仲間ともども空爆して欲しい、ということだった。今の倍する犠牲者を出さないために。結局、アウシュヴィッツの犠牲者は600万人に及んだ。現代よ忘れられない悲劇だろう。

(解説)
1942年にアウシュヴィッツに強制収容された二人の若いスロバキア系ユダヤ人は、1944年4月10日に実際に収容所を脱走し、アウシュヴィッツの内情を描いた32ページにも渡るレポートを完成させた。収容所のレイアウトやガス室の詳細などが書かれたレポートは、非常に説得力のある内容で、このレポートは「ヴルバ=ヴェツラー・レポート(通称アウシュヴィッツ・レポート)」として連合軍に報告され、12万人以上のハンガリー系ユダヤ人がアウシュヴィッツに強制移送されるのを免れた。本作の監督は、スロバキア人のペテル・ベブヤクが務め、本年度アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表に選出された。脱走する二人のスロバキア人は、『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。二人を救済する赤十字職員ウォレンには『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが好演している。

(ストーリー)
1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。多くの囚人にとっては変わらない朝だったが、遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため、同じスロバキア人のヴァルターとともに脱走を実行した。脱走が明るみになり、残された同じ収容棟の囚人らは、何日も寒空の下で立たせられ、ラウスマン伍長から執拗な尋問を受けていた。仲間の助け・想いを背負った二人は、なんとか収容所の外に脱走し、ひたすら山林を国境に向けて歩き続けた。今にも倒れてしまうほど疲弊していたが、奇跡的に助かり、赤十字によって救出された二人は、赤十字職員のウォレンにアウシュヴィッツの信じられない実態を告白しはじめた。果たして、彼らの訴えは世界に届くのか-。

2021年9月30日
シネマ・クレール
★★★★
















最終更新日  2021年10月09日 16時26分58秒
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2021年10月08日
カテゴリ:洋画(12~)
中間の3作品。「座頭ー」は既にアップしたが、流れを確認するためにも再掲。




「座頭市物語」

傑作。1962年作品。
既に座頭市の腕は知れ渡っていて、食客として賭場に入り、そして去ってゆくという形は出来上がっている。全ての渡世者作品(女に惚れられて振って去ってゆくことも)の形を踏襲しながらも、隅々まで神経の行き渡った「心理戦」が素晴らしい。座頭市が盲目なので、一段とピリピリとした画面になっている。なかなか見せなくてやっと披露する最初の居合抜きは、正に目にも止まらない。どう撮影したのだろう。そしてロケかセットかわからないけれども、リアルな美術も素晴らしい。当時の時代劇スタッフの底力が判る映像。

おたねが突然座頭市に告白するのは、現代にリライトするのならばもう少し説明が必要だけど、元はヤクザの兄貴の女だったのだからあり得ると見なければならない。一切濡れ場はないが、月夜の帰り道で座頭市に顔を触らせて微かに唇に触れさせるのは、かなりの熟練した女と見なくてはならない。実際かなりエロい場面である。それを清純派とも言えないけれどもそそとした美人の万里昌代にやらせる監督の強かさ(おたねは続編・4作目でも続投する‥‥万里昌代は68年を最後に銀幕から引退している)。ヤクザの出入りで、庶民が迷惑を被る、どちらのヤクザも、食客を利用する事しか考えていないなど、ヤクザに対する見方が厳しい、むしろコレがテーマだとも思える。「めくら」という単語が30-40回は出てくる脚本で、もはやテレビでは決して放映できないが、もっと知られるべき傑作である。

(解説)
 勝新太郎が盲目のヤクザを演じて大ヒットし、合計26作品が製作された「座頭市」シリーズの記念すべき第一弾。原作は子母沢寛の随筆集『ふところ手帖』に収録された短編『座頭市物語』で、これを犬塚稔が脚色し三隅研次が監督した。勝新太郎と天知茂の名演技、伊福部昭の音楽など、見どころが満載。  
(ストーリー)
貸元の助五郎は居合抜きの腕前を見込み、坊主で盲目の座頭市を食客として迎え入れた。市は結核に冒された平手造酒という浪人と知り合うが、彼は助五郎のライバル笹川親分の食客となってしまう。二人は酒を酌み交わしながら、ヤクザの喧嘩で斬り合うのはごめんだなどと話した。助五郎たちと笹川一家の緊張が高まる中、造酒が血を吐いて倒れてしまう。

2021年9月14日
TOHOシネマズ岡南午前10時の映画祭
★★★★★



「白頭山大噴火」
ツッコミどころ満載ではあるが、例によってスピード感ある脚本によって最後まで楽しめてしまう。それと、米国と中国の思惑通りにはいかないぞ、という韓国民の伝統的な思惑も観れる。彼らの都合で地震の噴火の阻止を阻止させられたら溜まったもんじゃない!

相変わらず、イ・ビョンホンはかっこよく、ハ・ジョンウは今回は臆病な軍人を演じるけどちゃんと最後には男気出します。マ・ドンソクが最後まで学者だったのが意外。

それにしても、遠く離れたソウルであんなにビルが倒壊するのならば、今すぐにでも建築法を変えないと‥‥。

(解説)
『KCIA 南山の部長たち』などのイ・ビョンホン、『クローゼット』などのハ・ジョンウ共演によるディザスタームービー。朝鮮半島にそびえる白頭山の大噴火沈静化を命じられた韓国軍大尉が、その鍵を握る北朝鮮の工作員と核燃料を探し出すために同国に潜入する。監督は『22年目の記憶』などのイ・ヘジュン、『監視者たち』などのキム・ビョンソ。『スタートアップ!』などのマ・ドンソクのほか、チョン・ヘジン、ペ・スジらが脇を固める。
(ストーリー)
北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大級の噴火が発生する。噴火によって大地震も誘発され、ソウル市内のビル群が倒壊するなど人々はパニックに陥る。白頭山の地質研究の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)がさらなる大噴火の発生を予測したことを受けて、韓国政府は韓国軍大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)と彼が率いる爆発物処理班に対し、北朝鮮に潜入して火山沈静化を図る秘密作戦の遂行を命じる。そのためにインチャンたちは、作戦成功の鍵を握るとされる北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を見つけようとする。

2021年9月14日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



『先生、私の隣に座っていただけませんか?』

流石の黒木華。まさかの奈緒がそういう反応するか。

「もう遅い」私もそう思いました。でも、それだとありきたりな結末なので、もう一捻りふた捻りしたところが、この作品の新しいところ。

しかも、テイストはギャグ映画。えっ違う?それは貴方に後ろくらいところがあるからでは?

受けの柄本祐はそうなるのかなあ、悔しいけどありうるなあ。

反論ある方もいるかもしれませんが、黒木華は不倫はしていないに一票。

超低予算映画なのに、キチンと観させる。素晴らしい企画だと思う。

何故か、20代らしき黒木華の愛読書が、90年代初めの小学館「BASARA」と70年代中頃の「ポーの一族」って、ちょっと違うだろ?なんでそれが実家の本棚にあるの?

ちなみに、私にはある仮説がある。

日本は史上何回か、倫理に厳しい時代を繰り返してきた。
本来は女系社会だった古代では、男の血統などは関係なかったから処女性はおろか、不倫などは問題にならなかったようだ。時代が下って源氏物語やとりかえばや物語の世界では、不倫し放題。しかし、その頃になると「人妻」という言葉は一切出てこなくなる。万葉集には15首もある。一種のブームである。実はこの時期(7世紀後半)中国の法制度に倣った律令が制定された。この時だけ「人妻と情交した者・人妻の身で情交に応じた者」が処罰の対象になった。この時だけ、これは「タブー」になったのである。だから、かえってこれは「甘い誘惑」を伴う新鮮な言葉になった。男の血統を保証する宦官制度は、遂に日本に導入されなかった。平安時代半ばになると、後宮は公達の集まるサロンと化す。娘を天皇家に入内させ、生まれた皇子の後見役として勢力を伸ばす「セックス政治」に徹し、「ゆるい」サロンで人心をつかむ方向に政治は変わる。
日本は最初から国選歴史書で兄妹間で子供をもうけて国づくりをしている。ずっと国の最高権力者たちが「性愛」の物語の作成と普及に積極的関わって来た。万葉集、古今和歌集、源氏物語、能狂言、歌舞伎。ただ、外の目を気にした時に(飛鳥、戦国、明治)タブーが厳しくなった。そういう意味では、オリンピックを迎えた2021年前後が、日本史上、4回目か5回目かの倫理に厳しい時代に突入していると思う。だから、こういう作品が生まれるのは、ある意味「必然」なのである。

(ストーリー)
結婚5年目を迎えた、俊夫(柄本佑)と佐和子(黒木華)の漫画家夫婦。佐和子が不倫をテーマにした新作を描き出すが、佐和子の担当編集者である千佳(奈緒)と不倫をしていた俊夫は、佐和子の新作に登場する夫婦が自分たちとそっくりであることに気づき、自らの不倫がバレたのではないかと考える。そして漫画のストーリーは、佐和子をモデルにしたらしき女性と自動車教習所の先生が恋に落ちる展開を迎える。
キャスト
黒木華、柄本佑、金子大地、奈緒、風吹ジュン
スタッフ
脚本・監督:堀江貴大
劇中漫画:アラタアキ、鳥飼茜
音楽:渡邊琢磨
主題歌:eill
製作:中西一雄、小西啓介、鳥羽乾二郎、久保田修
プロデューサー:小室直子、村山えりか
スーパーバイジングプロデュ ーサー:久保田修
ラインプロデューサー:原田文宏
撮影:平野礼
照明:川邉隆之
美術:布部雅人、春日日向子
装飾:加々本麻未
録音:加藤大和
編集:佐藤崇
衣裳:宮本茉莉
ヘアメイク:外丸愛
助監督:成瀬朋一
制作担当:仙田麻子
宣伝プロデューサー:鶴田菜生子
上映時間119分

2021年9月20日
MOVIX倉敷
★★★★★









最終更新日  2021年10月08日 11時57分34秒
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2021年10月07日
カテゴリ:洋画(12~)
9月に観た映画は9作品でした。比較的良作が揃っていたと思います。3回に分けて紹介します。



「虎狼の血level2」

鈴木亮平の上林が怖すぎる、という評判を楽しみにしていたのですが、怖すぎました。私ホラー苦手なんです。少年の時に両親を惨殺して、ずっと自殺したかったサイコ野郎が、どんどん暴走してゆくさまを、初めから予想して絵を描いていた上層部が怖すぎる。

大上(狼)に育てられた日岡が、自らを犬と認めてゆく様を描いた作品。これが成立するのも、ヤクザ法が成立する平成4年以前の話だから。

もうヤクザ映画というのは、今年の3作のタイプを除くと成立しないのだろうか?

西野七瀬がどこまで脱ぐのか?と期待していたが、まさかあそこまでとは!ある意味すごい。それなりに大人の女の色香は出していたのに、勿体ない。

STORY
広島県警呉原東署刑事二課の日岡秀一(松坂桃李)は、マル暴の刑事・大上章吾に代わり、広島の裏社会を治めていた。しかし、上林組組長の上林成浩(鈴木亮平)が刑務所から戻ったことをきっかけに、保たれていた秩序が乱れ始める。上林の存在と暴力団の抗争や警察組織の闇、さらにはマスコミのリークによって、日岡は追い詰められていく。
キャスト
松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤工、吉田鋼太郎、滝藤賢一、中村獅童、音尾琢真、矢島健一
スタッフ
原作:柚月裕子
監督:白石和彌
企画・プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:天野和人、高橋大典
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
撮影:加藤航平
照明:川井稔
美術:今村力
録音:浦田和治

2021年9月2日
MOVIX倉敷
★★★★



「子供はわかってあげない」
子供はわかってあげない、と言いながら、大人の事情は十分新釈できるつくりになっているが、それを含めて子供はわざと無視するのだろう。

「いい子に育った」
藁谷さんの呟きには実感がある。
クスクス笑える、夏の癒しムービー。
田島列島の世界のまんま。


見どころ
モーニングで連載され「マンガ大賞2015」の2位に選出された田島列島のコミックを実写映画化。高校生たちのひと夏の冒険を描く。ヒロインを『羊と鋼の森』などの上白石萌歌、相手役を『町田くんの世界』などの細田佳央太が演じ、『スマホを落としただけなのに』シリーズなどの千葉雄大をはじめ、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司らが共演。『南極料理人』などの沖田修一がメガホンを取った。

あらすじ
ひょんなことから仲良くなった水泳部員の朔田美波(上白石萌歌)と書道部員の「もじくん」こと門司昭平(細田佳央太)は、突然送られてきた「謎のお札」をきっかけに、幼い頃に別れた美波の実の父親を探すことに。もじくんの兄(千葉雄大)の協力を得て実父・藁谷友充(豊川悦司)の居所を探し出した美波は、家族に内緒で父を訪ねる。再会した父の怪しげな雰囲気に戸惑う美波だったが、夏休みをともに過ごし……。

キャスト
上白石萌歌(朔田美波)
細田佳央太(門司昭平)
千葉雄大(門司明大)
古舘寛治(朔田清)
斉藤由貴(朔田由起)
豊川悦司(藁谷友充)
高橋源一郎
湯川ひな
坂口辰平
兵藤公美
品川徹
きたろう
(声の出演)
富田美憂
浪川大輔
櫻井孝宏
鈴木達央
速水奨
スタッフ
監督・脚本
沖田修一
脚本
ふじきみつ彦
音楽
牛尾憲輔
原作
田島列島
プロデューサー
筒井竜平
吉田憲一
佐藤美由紀
久保田傑
撮影
芦澤明子
DIT・VE
鏡原圭吾
照明
永田英則
美術
安宅紀史
装飾
山本直輝
録音
近藤崇生
整音
高田伸也
音響効果
勝亦さくら
編集
佐藤崇
スクリプター
田口良子
衣裳
馬場恭子
ヘアメイク
有路涼子
VFX・ライン編集
野間実
キャスティング
山口正志
助監督
玉澤恭平
制作担当
芳野峻大
劇中アニメ「魔法左官少女バッファローKOTEKO」
監督
菊池カツヤ
キャラクターデザイン
奥山鈴奈
音響監督
横田知加子
プロデューサー
櫻井崇

2021年9月7日
岡山メルパ
★★★★



「シャン・チー/テン・リングスの伝説」
指パッチン後の世界の物語。
もはや宇宙を滅ぼす謎は全部明かされたと思たのに、新たにテン・リングスという謎が生まれたという物語。
まさかのケイ・ティーやシム・リウというあまりパッとしない者が主人公に選ばれる、中国台頭世界。
トニー・レオンを父に持つのは、それを僅かに補正しようというアレなのか。

絶対父親殺しの物語だと予想していたのに、単なる世界救世物語でした。うーむ、つまらん!

STORY
犯罪組織を率いる父親(トニー・レオン)に幼いころから鍛え上げられ、最強の力を持ったシャン・チー(シム・リウ)は、組織の後継者とみなされていた。だが、彼は自らの力を封印し、過去の自分と決別してサンフランシスコでホテルマンとして平凡に暮らそうとする。だが、伝説の腕輪"テン・リングス"を操る父親が世界を恐怖に陥れようとしたため、シャン・チーはついに封印していた力を解き放つ。
キャスト
シム・リウ、トニー・レオン、ミシェル・ヨー、オークワフィナ、(日本語吹き替え版)、細谷佳正、内田真礼、山路和弘、ニケライ・ファラナーゼ
スタッフ
監督:デスティン・ダニエル・クレットン

2021年9月9日
★★★
MOVIX倉敷








最終更新日  2021年10月07日 14時53分22秒
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