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再出発日記

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2020年10月28日
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カテゴリ:洋画(12~)

「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」

いやあ、まさかこんな作品とはおもわなかった。
ブッシュ似の俳優出身の大統領と、トランプ似のメディア王に挟まれた、国務長官であり時期大統領候補(シャーリーズ・セロン様)、そして恋人になるマイケル・ムーア似のジャーナリスト。まるで、現代版「ローマの休日」のコミカライズではあるが、まるでハッピーなラストに向かう。

ラストで、つい「彼」は口を滑らせる。「JFK事件の犯人は誰か、知ったら驚くぜ」やっぱり政府は知ってるんだ!

いやあ、シャーリーズ・セロン様、時には片腕の反乱者、時にはクールな極悪人、そして遂には女性大統領候補に!しかも今度はプロデューサーも!素晴らしい!一生ついていきます!

(解説)
才能あふれる国務長官とさえないジャーナリストが織り成すラブコメディー。『タリーと私の秘密の時間』などのシャーリーズ・セロンふんする高嶺の花に恋するジャーナリストを『スモーキング・ハイ』などのセス・ローゲンが演じるほか、『猿の惑星』シリーズなどのアンディ・サーキス、『ターザン:REBORN』などのアレキサンダー・スカルスガルドらが共演。『50 / 50 フィフティ・フィフティ』などのジョナサン・レヴィンがメガホンを取った。

あらすじ
アメリカの国務長官として世界中を駆け回るシャーロット(シャーリーズ・セロン)は、大統領選への出馬に向けて、選挙のスピーチ原稿をジャーナリストのフレッド(セス・ローゲン)に依頼する。フレッドは、常にその動向が注目されるシャーロットと行動するうちに、自分とは不釣り合いと知りながら彼女のことを好きになるが、その先には幾多の難関があった。


(キャスト)
シャーリーズ・セロン(シャーロット・フィールド)
セス・ローゲン(フレッド・フラスキー)
オシェア・ジャクソン・Jr(ランス)
アンディ・サーキス(パーカー・ウェンブリー)
ジューン・ダイアン・ラファエル(マギー・ミリキン)
ラヴィ・パテル(トム)
ボブ・オデンカーク(チェンバーズ大統領)
アレキサンダー・スカルスガルド(ジェームズ・スチュワート首相)

(スタッフ)
監督
ジョナサン・レヴィン
脚本・原案
ダン・スターリング
脚本
リズ・ハンナ
製作
シャーリーズ・セロン
A・J・ディックス

2020年10月17日
DVD鑑賞
★★★★






最終更新日  2020年10月28日 11時16分54秒
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2020年10月27日
テーマ:本日の1冊(3223)

「本 森に帰る」吉津耕一 農文協
古本コレクターには有名書店なのかもしれないが、わたしはweb記事で最近になって知った。

福島県南会津の不便な山奥・只見町に、日本一の蔵書を持つ古本屋さんがある。どうしてそんなことが成り立つのか。それは、経営力の高さというよりも、志の高さによって実現した夢の古本屋である。
「古本で地域おこしをしよう!本には吸引力がある!」

現代の状況については以下のサイトを見てもらいたい。

蔵書150万冊を誇る古書の聖地「たもかぶ本の店」で、本の森の賢者はかく語りき – Michino
http://michino.jp/travel/1841

わたしは、この古本屋が軌道に乗った直後に仕掛け人の吉津耕一さんが書いた「この古本」(1995年刊行)を読んで感想を述べる。

16年前の時点で35万冊の本が集まり、日々増えているらしい(2018年は150万冊)。「都会の狭くて高い空間に眠っている本引き取ります」。値段は付けない、「交換」する。条件は、一般書籍・コミック・文庫・選書・ファミコンソフトを定価の一割で、CD・LDを定価の2割で引き取り、代価が、1670円になれば「たかもく」所有の雑木林一坪と交換する。実際には登記料に2万円かかるので、300坪に増えた後に登記を勧める。山林の利用は、家を建てるとか、キャンプするとかは向いて無くて、材木伐採や山菜狩とかに利用するのを勧めている。
‥‥私ならば、300坪は死ぬ間際かな。50坪ならば今すぐにでもできそうだ。

自分の土地を持てば、年に一回は行ってみようかな、と思える。キノコ狩りなんかして、帰りに150万冊から「お宝」を探して持って帰って‥‥

本書には、古本屋を始めるきっかけから、始めて一年余りのことが、まるで日記のように詳しく語られている。文章力はあるんだけど、若干構成が散漫。でも面白かった。







最終更新日  2020年10月27日 11時17分34秒
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2020年10月25日
テーマ:本日の1冊(3223)

「類」朝井まかて 集英社

森鴎外を知れば知るほど巨大な人物に見えてくる。作家としても、思想家としても、政府要人としても大きな足跡を残した。そして森鴎外は一方で類稀(たぐいまれ)なる家庭人だった。於菟(オト)、茉莉(マリ)、杏奴(アンヌ)、類(ルイ)の兄弟姉妹は、その海外でも通用する名前をもらって、愛情もって育てられる。二章目で森鴎外は亡くなり、そのあとは戦後のずっと先までの彼ら家族の物語になる。

類が森鴎外の才能を受け継いだわけではない。むしろ(言及は一切ないけど)軽度の発達障害だったかもしれない。知能に障害があるわけではないが、成績が上がらない。凡ゆることに集中が続かず不器用だ。遂には中学校を中退する。ただ、遺産相続があり、一家は一生困らない生活ができると思っていた。

底辺にいる末弟の類を通して華族的な森一家を見れば、森一族の世界が立体的に見えるだろう。というのが、作者の「狙い」だったのではないか?

現在我々が簡単にその著作を手にすることができるのは、長女・森茉莉の作品だけである。しかし、次女の小堀杏奴の才能も素晴らしかった。4人兄妹や鴎外の妻や叔母の金井美恵子さえも本を出している。森類「鴎外の子供たち」(ちくま文庫)は、本書を機会に是非とも再販して欲しいものだ。

一転、戦後家族人となった後の貧乏生活。世間一般の極貧とは違うが、初めての会社勤めをして類は1か月後に丁寧に追い払われる。後に同僚から言われた「役に立つ、立たないじゃないんですよ。あなたのような人が生きること自体が、現代では無理なんです」との指摘がキツい。類がそのホントの意味を分かり得ていないのもキツい。

それでも、類たちには貴重な「体験」という資産があり、類は姉以上の記憶力を活かしてなんとかモノになる本を書く。尚且つ僅かばかりの本物の資産もあり、最後まで落ちぶれず(姉の茉莉は「贅沢貧乏」という形で精神の華族を表現した)彼ら森一族は昭和を生き延びてゆく。

森一族という狭い眼鏡から観た昭和史。森鴎外という巨人の影からどうしても自由になれなかった芸術家の子供たちという「運命」。でも決して不幸ではなかった。それは彼らにあった「森鴎外の名前を汚しててはならぬ」という使命感が、彼らの顔を上に向かせていたからではないか?偉大な「パッパ」を持った一族史という「小説」だったと思う(同様の一族で、私は手塚治虫の子供たちを思う)。

表紙は類の絵だ。観潮楼(団子坂の鴎外邸)の、鴎外が手入れした花畑に違いないと思う。

※細かいところまで神経が行き届いている。観潮楼に生えている郁子を見ては「郁子なるかな」と祖母が呟いているエピソード。「むべなるかな」の元ネタを踏まえてのことだけど、それ以上の説明はない。ウィキにさえ載っていないモノネタである。
森一族への直接取材も可能だったらしい。恐ろしいほどの取材を経て綴られた。約500頁、読み応えのある「小説」だった。






最終更新日  2020年10月25日 15時26分54秒
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「進撃の巨人」24-32巻 諌山創 講談社
平成の漫画の象徴(代表作ではない)を、ひとつだけ選べと言われれば、発行数・影響力ともにこれを選ばざるを得ないだろう。今まで17、23巻の時にレビューし、「あと5巻以内に終わるだろう」と言ってしまった。ごめんなさい。令和になっても刊行は続いている。一回でまとめる自信がなくなった。次次回ぐらいに終わる可能性があるが、ここらあたりで一度書いておきたい。

こういう話で、私の関心は、キャラがどうのこうのという風には向かない。いつも物語の構造に関心が行く。物語は未来譚なのか、過去譚なのか。始原の巨人は何故出現したのか。よって、作者は「何故」これを描き始めたのか?だから、そういうことに関心がない方は以下は読まなくて良いと思う。

舞台は、小さなパラディ島「閉じられた世界」から大陸含む「開かれた世界」に移った。1900年代ぐらいの文明を保っている。日本みたいな国もある。日本人じゃなくてアズマビトと呼び名が違う。飛行機は開発されたばかりで、連合艦隊が最新鋭の軍隊である。完全パラレルワールドであり、どうやら現代世界の過去譚でも未来譚でもないようだ(私はその可能性も考えていた)。

どう考えてもエレンの目的は常軌を逸している。エレンの観た未来とは何だったのか?

32巻の冒頭で繰り広げられる、復讐の連鎖についての「対話」は、非常に象徴的で重要な場面だった。けれども繰り返し予定調和を否定する。それがそのまま現代の平和情勢を反映しているように思える。

生まれた時から「世界は残酷」だった。油断すると食われてしまう。マーレ人はエルディア人について「世界の火薬庫であり、かつての歴史的災厄をもたらした呪われた人類の巣窟であり、ほとんど人間ではない」と教育している。エリートの少女は、何巻もかけて、実はマーレ人もエルディア人も同じ人間であることに気がつく。それは平成時代から日本人が持っている世界認識の課題かもしれない。一方でエルディア人たちは、仲間内の絆をホントに大切にする。ところが、その仲間内でさえ、大きな裏切りが存在した。いったん仲違いした、それらの仲間たちが32巻でまた共闘を組むのは、思うに、作者の狙いだろう。

「鬼滅の刃」よりも遥かに複雑なストーリー。二重三重のカラクリ箱を作って結論という中身を見せようとしている。カラクリの鍵を押したり引いたり、行ったり来たりしないと次のステージに行けない。カラクリは読ませるための技術である。わたしは箱の中身が気になる。結論を何処に持ってゆくのか。それを見ないことには、わたしも軽々(けいけい)に評価を下せない。







最終更新日  2020年10月25日 15時24分44秒
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2020年10月23日

「鬼滅の刃」1-11巻 吾峠呼世晴 集英社コミックス

話題の作品をとりあえず11巻まで一気読み。次は完結した後に読み終えるつもり。映画になっている「無限列車」篇を通り過ぎて、「遊郭」篇まで行った。

ジャンプ伝統の王道バトル漫画である。相手はどんどんレベルアップしていき、それに対抗して主人公たちもどんどんレベルアップしていく。

「頑張れ炭治郎頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺はできる奴だ!そして今日も!これからも!折れていても!俺が挫けることは絶対にない!」
泣きたくなるような真面目でそして優しい男・炭治郎。(3巻)

「善逸、極めろ。泣いていい、逃げていい、ただ諦めるな。信じるんだ、地獄のような鍛錬に耐えた日々を。お前は必ず報われる。極限まで叩き上げ、誰よりも強靭な刃になれ!一つのことを極めろ」
極めた先の希望の男・善逸。(4巻)

才能を罵倒された者。
DVで苦しんできた者。
両親に愛されていないと勘違いした者。
「醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ」(那田蜘蛛山篇)(5巻)

そして、「無惨」のあまりものパワハラ!
遂には、
アニメ「鬼滅の刃」社会現象化 ボス鬼が「菅首相そっくり」とウワサ…セリフにも類似点
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5606f1e8ef56dd88445118a8ffb79cd90424b47
という「記事」まで登場した。

「人にされて嫌だったこと、苦しかった事を、人にやって返して取り立てる。自分が不幸だった分は、幸せな奴から取り立ててねぇと取り返せねえ」(10巻・鬼の中間幹部・上弦の陸のセリフ)
←これはそのまま相模原事件・死刑囚植松のセリフのような気がする。

わたしは、「鬼滅の刃」は時代の産物だと思う。生まれた時から「就職氷河期」「格差の拡大」「いじめの日常化」「ブラック企業の増大」が当たり前の世の中になっている平成に生きた作者だから作られた作品だと思う。今の若者には信じられないかもしれないが、これらのことは昭和の中頃から終わりには(社会問題化できるほど洗練されて)起きていなかったのだよ、ホントです。でも一方で、「清らかなもの」も信じていられる。ずっと平和は続いてきたから、だ。平成生まれは絶望はしていないのである。その象徴が「炭治郎」であり、鬼の血を受けても人間でいられる「禰豆子」なのだろう。

かなり難しい漢字を使っている。それでも拒否されずに受け入れられるのは、やはりマンガの力なのだろう。

上弦の鬼たちになると、もはや鬼の幹部なので、中間管理職の悲哀がにじみ出ている。
ストーリーのメリハリは、8巻ごろから濃度が薄くなっているかもしれない。ここまで来れば、最終巻までもう止まらない。

※ミヤネ屋の宮根誠治が「泣いた、泣いた」とはしゃいでいるのを見ると醜悪さを感じる。ブームに乗っかろう、或いはブームを作ってやろうという「大人の思惑」を感じるし、こういう鬼が出てきてもおかしくはないな、と「臭う」。






最終更新日  2020年10月23日 10時50分13秒
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2020年10月20日
カテゴリ:旅の記録

1か月以上前にたまたま見つけたサイトで予約したのだけど、高級ホテルに泊まってフランス料理コースを食べた。


フランス料理付き宿泊が約1/3になっただけでなくて、二つのクーポンが4000円分ついて、実質18900円が1000円ほどの負担になった。多分生涯で1番のお得旅だと思う。


突き出しみたいな感じで、セロリの「ブイヨン展ド・レギューム」要は野菜の煮詰め液。普通に美味しい。


赤白ワインセットを頼む。先ずは白ワイン(ブルゴーニュ・シャルドネ・ハイ・ジャド・ド・バッカス2016 グラス2000円相当)


白ワインが美味い。ほんのり甘み。ブルゴーニュのシャルドネ、やはりこうでないと。パンはさつまいもパンとフランスパン。アミューズは、豚足のコロッケと南蛮漬け。


鯛のタルタルと赤大根のサラダ仕立てと海老のムースのキャビア添えという大仰な料理。腹に入った気がしない。これぞフランス料理の真髄か。白ワインの甘みが際立つ。


フォアグラの濃厚なあぶらみ。白ワインでの飲むと辛味が強調されるけど、赤ワイン(ジェイコブ・スクリーク・ダブルバレルシラーズ・オーストリア グラス1600円相当)で飲むとタンニンとうまく調和した。白と合わすときは甘いワインを選んでくださいとのこと。猪豚のラヴィオリ包も美味しかった。


鯛のカダイフ包み。香草マスタードのソース。と帆立貝添え。しっかり食べさせてくれた。このぐるぐる巻きがカダイフ?香草仕立てと言われなければ気がつかないほどの繊細さ。フランス料理は、味がハッキリしない。日本料理みたい。


シラーって、しっかりタンニンがあるんだ。


りんごのシャーベット(お口直し)!


なぎ牛の網焼き。発芽マスタードのソース。美味しい牛は、こんなにも脂を中に入れているんだ!しっかりワインが受け止める。もう少し複雑なワインでもよかった。


チーズ盛り合わせ。右から白カビ、青カビ、ゴーダチーズ。白カビは初めてかも。甘い。


砂糖入れはこんなスプーンを使うんだ!


デザートはモンブランアマファソン(モンブラン自家製)。栗のアイスクリームとカシスのソース。
カシスって、少し酸味があるんだ。


ミアルディード(お茶菓子)。

良い経験をさせてもらった。







最終更新日  2020年10月20日 09時24分07秒
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2020年10月18日
テーマ:本日の1冊(3223)

「この国の不寛容の果てに」雨宮処凛その他 大月書店
「障害者は不幸を作ることしかできません」と言って障害者施設で19人を殺害した相模原事件。一報を聞いて、雨宮処凛は「とうとう起きてしまった」と思ったという。

2000年代に始まった、自己責任論の蔓延、ヘイトデモ、嫌韓嫌中ブーム、生活保護や貧困パッシング、2018年に杉田水脈の「LGBTには生産性がない」発言。
実はその前には公務員パッシングもあった。「いい給料をもらい、安定した雇用のもとに楽をしている。」と。
←このように並べると、政治家はこれらの意見に乗ってその後の悪法や経済政策、外交を進めたのだと気がつく。まさか、内閣調査室が仕掛けた!?


「公務員を通り越して、生活保護利用者や障害者が「特権」とみなされるなんて、この国の人々の生活はどこまで地番沈下してしまったのだろう」
(11p)と雨宮処凛は嘆く。

←学術会議任用拒否問題に対しても、同じ構図が広がっている。「彼らは特権階級なのに、何を守ってあげる必要があるのか」。

この序章の「問い」から発して、雨宮処凛は6人の識者と対談をして、昨年9月に発刊した。基本的に彼らの意見に9割方賛成する。問題点はかなり整理されて提示されている。が、紹介しない。
「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」ではないが、世界の片隅でひっそりと語られた会話では、その流れは止められない、止まらない。
彼らの幾人かは植松被告と直接対話を試みたが、もはや植松被告に聞く耳は無かったようだ。

加藤周一は、世界を変えるのは「科学」ではなく「文学」だと言った。それは狭義の意味ではなく、かなり広い意味であることは明らかである。文学といい、哲学といい、歌といい、体験といい、世界観が変わるためには特別なモノが必要なのだが、正解はない。わたしはずっと「体験」が必要だと思っていた。生活保護問題にしても、貧困問題にしても、パッシングしている人は、彼らと「直に」関わっていなかったからだと思っていた。けれども植松被告は、「やまゆり園」そのものに勤めていたのだ。予め殺すべきだ、と思って勤め出したとしても、直に接することでその世界観に揺らぎは起こらなかったのか?わたしは自説を修正せざるを得ない。

どうして、バブル時代は公務員パッシングが生まれなかったのか?植松被告はこのまま「借金が膨らむと大変なことになる」と犯行に及んだが、どうしてステルス戦闘機F35を6.2兆円で147機購入(維持費含む)することに、大きな非難の声が上がらないのか?

いかん、ダラダラ言葉を並べ出した。何の意味もないのに。

植松被告については、それから一年後死刑が確定し、これ以上の事件の解明は難しくなった。

※テレビで「鬼滅の刃」を見ていると、なぜか植松被告が、悲しい運命を持つ鬼たちの姿と重なった。アニメもこの事件も、時代が作っていることでは共通性がある。






最終更新日  2020年10月18日 17時17分00秒
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2020年10月17日
テーマ:本日の1冊(3223)

「読みなおす一冊」朝日新聞学芸部編 朝日新聞社

「読みなおす一冊」という書評集を読む視点を、わたしは「紹介される本」というものではなく、「わたしならばどう書評を書くか」という視点で読んでしまった。よって、150人ほどいる評者の中から、わたしは、知っている作家で、かつ知っている(必ずしも読んでいない)本を中心に見てゆく。
参りました、が★★★。
良いんじゃないの、が★★。
わたしとどっこいどっこい、が★。

⚫︎瀬戸内寂聴「にごりえ」
未読。寂聴は「樋口一葉は処女では無い。半井桃水だけでなく、久佐賀義孝にも身をまかせただろう」と推察している。作品の中にある「女の子に肉の秘密」。寂聴の真骨頂。★★★
⚫︎石牟礼道子「黒い雨」
石牟礼道子にかかると、わたしの読んだ「黒い雨」とまるで違う世界が広がる。広島の町を遡上するウナギの幼生。「やあ、のぼるのぼる。水の匂いがするようだ」★★★
⚫︎水木しげる「雨月物語」
水木しげるは「上田秋成センセイ」と呼んでいるんだ!唯一、わたしにも書けそうな書評だった(^_^;)。でもわたしには水木しげるのような「体験」はない。★
⚫︎つかこうへい「リア王」
全くの新解釈!楽しい!★★★
⚫︎開高健「嘔吐」
わたしは「嘔吐」は未読だったが、サルトルについては1家言あった。開高健の書評の密度と精度には感服しかない。★★★
⚫︎樋口敬二「雪」
中谷宇吉郎の「科学のすすめ」的な性格を書いているが、学者の文章で、感情に訴えるように書いていない。★★
⚫︎都筑道夫「日和下駄」
未読。永井荷風の東京散歩らしい。歩けば今でもほんの少し面影があるらしい。‥‥それから35年。現在はどうなっているか。歩いてみたい。★★
⚫︎寿岳章子「第二の性」
中学生の時に「いやらしいことを書いているのに違いない」と思ってドキドキしながら買ったわたしのエピソードとは真反対の真面目な書評でした。「82年生まれ、キム・ジヨン」と比較をしたら面白いかもしれない。★★★
⚫︎前登志夫「遠野物語」
文章は素晴らしいのだけど、ほとんど遠野物語の力かもしれない。でも選択と紹介順番は良かった。★★★
⚫︎梅原猛「ツァラトストラかく語りき」
途中本。哲学者が人生で最も影響を受けた本を語るのに、3000文字も要らない。脱線を含めて、面白く見事に纏めていた。★★★
⚫︎中島梓「モンテ・クリスト伯」
未読。簡易版は読んだが、それは原作とは似ても似つかないものだと「書評家」中島梓はバッサリ。彼女の生涯ベストワンという作品。「私はこの本を読んだから小説家になったのだし、私の書きたいのはこういう小説だけなのだ」と100巻にも渡る世界最長の小説を書いた栗本薫の言葉も飛び出した。★★★
⚫︎駒田信二「吶喊」
駒田信二がこんなにも魯迅の労働者性に寄り添って書くとは!★★★
⚫︎手塚治虫「銀河鉄道の夜」
長くなります。結論部分の「ジョバンニは狂言回し、性格的にも描写的にもカムパネルラが賢治自身」については、説得力はない。狂言回しは手塚自身がよく使った創作作法だし、全ての登場人物に作者自身が投影されるのは理の当然。問題は何故書いたか、だろう。カムパネルラで描きたかったかのは、やはり妹の行末だろう、と私は思う。手塚はあまりにも忙しくて思いつきを書いたと思う。それよりも、注目すべき言葉がある。(1)作品は、かなり難解だが映像化と音の時代の現代になって、世代が受け入れることになった。と手塚はいう。←だとすれば、VR時代の今こそ理解される作品だろう。(2)「ひたすら書きつづって忘れてしまう種類の作品がけっこうあるのだ。ぼくの資料戸棚の引き出しを開けると、未完成原稿がぞろぞろ出てくる」←おいおい、聞いてないぞ(「ロストワールド」以外にもぞろぞろあるのか?)!遺族が隠し持ってるのか?★★
⚫︎常盤新平「ゴッドファーザー」
原作は未読だが、あの長い映画は三作を三度観た。過不足なくあの世界を評価して凄い。原作を読みたくなった。★★★
⚫︎松谷みよ子「せみと蓮の花」
未読。しかし、老齢の童話作家が、故人の童話作家・坪田譲治が書いた、老いと死をテーマにした作品の書評をしている。しかも坪田譲治は松谷みよ子に賢治の「春と修羅」を渡して「およみなさい」と言ったらしい。何か深淵の謎がある。★★★
⚫︎曽野綾子「夜と霧」
未読。しかし、何故か内容は承知している、と思っていた。曽野綾子は、そういう賢しらな認識を覆す。★★★
⚫︎結城昌治「きけ わだつみのこえ」
「若い人たちに、今こそ読んでもらいたいと思うのである。新婚旅行でハワイやグアムへゆくのも結構、ゴルフや野球見物をたのしむのも結構だが、現在の経済的繁栄がいつひっくり返るかわからない時代がしのび寄っていることにも気づいていいころなのだ」中曽根の「戦後政治の総決算」について語っているが、もはや手遅れ?戦中生き残りの貴重な言葉。★★★
⚫︎杉本苑子「枕草子」
現代語訳を終えて彼女は約35年前に、巷に広まる「定子中宮を庇った」説を退け「本来非政治的な女性なのだ」と自説を覆す。通常3000文字の書評が、ここだけ倍化している。現代の枕草子研究者は、この杉本説をどう評価しているのか?★★★
⚫︎中村真一郎「風立ちぬ」
師弟関係にあった弟子が、読みなおす書評。何をか言わんや。「80年代の現在では、既に失われてしまったものばかりによって成立している」★★★
⚫︎淀川長治「チャップリン自伝(前半)」
未読。淀川さんは未だ全部読み切れていないらしい。チャップリンをあまりにも好き過ぎて、少しずつしか読めないからだ。よくわかる。私にもそういう本が1、2冊ある。★★★
⚫︎大岡信「東西遊記」
未読。江戸時代寛政年間に刊行、橘南谿の紀行文。中国・九州・四国・関東・東北・北陸で、風俗習慣、珍談奇談の聞き取り、天明大飢饉の描写。「奥の細道」等々の人墨客趣味の紀行文とは真反対、現在のノンフィクションに近い本。流石大岡信、文章発掘の達人。★★★
⚫︎河合隼雄「グリム童話集」
子どもの時の「何故そうなるのか」を、後年心理学者として見事に解き明かした半生を書く。★★★
⚫︎堀田善衛「山家集」
書評というよりか、評伝。しかも、現代にも根深い遁世者としての西行ではなく、「怪異にして、巨人」の姿を顕にする。定家にあまりにも力を入れ過ぎた。西行についても書いて欲しかった。★★★
⚫︎佐藤忠男「トリスタンとイゾルデ」
書評というよりか、文化批評。近松心中物語と中世騎士物語の大きな違いは、青二才か、剛気な騎士か。上原謙、佐田啓二はラブシーンを演じるが、三船敏郎や仲代達矢は演じない。しかし、西洋ではジョン・ウェインやスティーヴ・マックイーンは演じる。★★★
⚫︎加藤周一「渋江抽斎」
途中本。「探偵小説以上に面白い」。つかみから入って、森鴎外の、この無名の人物の評伝の魅力を余すことなく伝える。思うに、書評のお手本のような書評。★★★
⚫︎岡野弘彦「死者の書」
愛弟子のお師匠さん(折口信夫)の代表作の書評にしては、愛が足りないと思うのは、私の無い物ねだりか。★★
⚫︎中野孝次「測量船」
未読。あゝそうだ、三好達治という詩人が居た、戦中も軍歌を書かず、「平明さのなかにある深さ」。★★★
⚫︎眉村卓「聊斎志異」
途中本。子どもの頃からずっと読み続け手元に置いている。この積み重ねが、最晩年の妻への短編集に繋がったのかも。★★★
⚫︎大岡昇平「山月記」
「構成の緊密さと簡潔硬質な文体」それはそのまま大岡昇平にも言える。★★★
⚫︎山下洋輔「裸のサル」
ちょうど山下洋輔さんと同じ頃(74年)、わたしも読んだ。本のインパクトは巨大で、現代はいろんな面で発展、或いは批判されている。流石山下さん、硬軟織り混ぜて優しく書いている。★★
⚫︎尾崎秀樹「大菩薩峠」
未読。えっ?宮沢賢治が「二十日づき、かざす刃は、音なしの、虚空も二つと、きりさぐる、その竜之介」と詠ったの?大逆事件の2年後から連載された、この大長編小説のインパクトを解説して大変面白かった。★★★
⚫︎澤地久枝「アンネの日記」
アンネより1歳下らしい澤地久枝は、50歳代になってやっと紐解いたらしい。未だこの時は完全版は出ていない。当然、歴史的責任に筆が傾く。★★★
⚫︎井出孫六「夜明け前」
未読。島崎藤村の本書が、昭和4年から6年間書き続けられたことを知り、夜明け前の希望が暗いままで終わるのは、時代を反映している可能性を知った。俄然読みたくなった。★★★
⚫︎米倉斉加年「鶏の卵ほどの穀物」
未読。1番脂が乗り切った頃の俳優が、トルストイ舞台化の舞台裏を書いた。★★
⚫︎副田義也「忍者武芸帳」
おそらく何度目かの書評だと思う。4度目の読み直しらしいが、こんなことぐらいしか書けないのか、と思う。★★
⚫︎篠田正浩「曽根崎心中」
近松門左衛門は、事件を知って1ヶ月後に上演に漕ぎ着けたらしい。現代週刊誌並みの早さではあるが、監督はその現代性を余すことなく語る。映画化して欲しかった(なぜ「鑓の権三」の方を映画化してしまったんだろ)。★★★
⚫︎紀田順一郎「奇巌城」
ルパンものの魅力を説得力持って書いた。★★★
⚫︎近藤芳美「野菊の墓」
歌人の伊藤左千夫が、なぜ純愛小説を書いたか。★★★
⚫︎伊藤比呂美「シートン動物記」
この頃彼女は未だ20代だったはず。「わたしは、思いっきり動物を殺してみたい」若さに溢れた書評。★★★
⚫︎椎名誠「さまよえる湖」
未読。椎名誠の生涯ベストワン。何故かというと、奥さんと知り合ったキッカケを作った本だから。いかにも!という書評。★★★

やはり物書きの専門家には敵わないという結論に至った。1984年から1987年にかけての書評集。現代まで生きている人を探す方が易しいほど。しかも、これを書いて3年以内に亡くなった方があまりにも多い。そういう意味で、豪華で貴重な書評集。






最終更新日  2020年10月17日 13時57分33秒
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2020年10月16日
カテゴリ:洋画(12~)
県労機関紙に投稿した今月の映画評です。


「沖縄スパイ戦史」
 2018年に観た97本の中で、マイベストワンに選んでいた作品を紹介します。なぜ今になったかというと、あまりにもマイナーなドキュメンタリー作品なので、レンタルはおろか、未だ販売さえされていなかったからです。半分紹介は諦めていたところ、なんと先月25日にDVDが売り出されました。是非観て欲しい。直ぐ返してくれるならば、私がお貸ししてもいい。

 優れたドキュメンタリーの条件はなんでしょうか?
(1)それまでの常識をくつがえす事実が提示できていること(2)フィルムの中で、想定外の映像が撮れていること(3)監督の明確な主張があること。コレだと思います。

 十数回沖縄に行ってきた私でも、知らなかったことばかりの映像でした。
 沖縄戦と言えば、米軍との戦闘で二十万人も犠牲になった「表の戦争」を思い浮かべますが、ここで記録されているのは秘密裏に展開された「裏の戦争」です。
 作戦を担ったのはスパイ養成で有名な陸軍中野学校を卒業し沖縄に送り込まれた軍人たちで、彼らは沖縄北部で15-17才の少年兵を組織して千人の「護郷隊」をつくりゲリラ戦をやらせ、負傷兵を殺し、住民たちには住民同士を監視させ「スパイ虐殺」を演出しました。さらには八重山諸島の島々では、食料確保、情報漏洩阻止のために島民が危険視していたマラリア有病地帯へわざわざ強制疎開させて波照間島民の1/3にあたる477人が発病、殺したのです。コレが(1)に当たります。

 (2)として、インタビューの中で、ある住民が「敵と通じているかもしれないから殺す」と言って住民をスパイとして見殺したと告白した場面があります。戦後75年目にして、関係者は次々と亡くなってゆき、証言する人が居なくなる今だからこそ撮れた決定的証言でした。

 貴重な映像を撮った監督2人とも(3)の明確な問題意識を持っていました。「沖縄で行われた事は本土決戦が行われたら全て実現されていた。民を守るためではなく、国体を守るためだった。過去の話ではない。現代の自衛隊法にもその伝統は生きている。現在沖縄諸島に次々と作られているミサイル基地は、再び民を犠牲にする施設になろうとしている」

(2018年三上智恵・大矢英代監督作品、定価4180円+送料、アマゾンプライム会員価格3218円、特典映像も凄く充実していました)








最終更新日  2020年10月16日 10時50分02秒
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2020年10月14日
テーマ:本日の1冊(3223)

「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ 文春文庫

そして、レビューのバトンは渡された。
一周回って、今の時期に読んで、
「暖かな気持ちになった」「最後のシーンに涙した」「みんな愛に溢れている」
と書いても二番煎じな気がする。

わたしはひねくれているので
それに、本屋大賞受賞作はたいてい映画化されるので
プロデューサー目線で書きたいと思う。
本来そろそろ映画化発表ニュースが流れてもいいのに
何故未だグズグズしているのか
それは、これが映画化がとても難しい作品だからである

17歳の時点で母親2人、父親3人、名字は4回変わったけど
「困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう」
と呟いてしまう優子ちゃんが主人公である。
小説ならば、彼女の心理はその度ごとに描かれるので
問題はない
映画ならば、本来ならば理不尽な行動をしてしまう
親たちを許してしまう主人公に
鑑賞者は、果たして共感できるだろうか
いくら親たちが真から優子ちゃんを愛していて
名優がそれらしき演技をしても
それを信じてしまうためには、
17歳と10歳の少女に
かなり説得力ある演技をしてもらわなくてはならない
そんな俳優が果たしているのか
人選に困っていると思う。

確かにみんな良い人たちばかりで
みんな愛に溢れている
から、こんな奇跡が起きたのだと思う。
でも、リアルに映像化すれば
(リアル感のない映像化は考えられない)
小説の中で言葉にされていないことを
表現しなければいけない
優子視点で語られた物語は、
梨花さん視点、水戸さん視点、泉ヶ原さん視点、森宮さん視点が必ず入る。
すると全く違った景色になる
それでも愛の奇跡を起こせるのか
優子は自覚していなかったけど、
普通の子供よりも遥かに強くなり
そしてホントは傷ついていた

それを描かないとホントの感動は取れないと思う

一つの可能性は、17歳役は(既に20歳近いけど)「義母と娘のブルース」で好演した上白石萌歌。でももう一皮剥ける必要がある。
少女役は思いつかない。
親たち役は上手い役者が多いからなんとでもなる
難しいのは脚本家と監督だ。

頭が痛い。やっぱり映画化は無理かな。
というわけで、誰かにバトンを(^_^;)。







最終更新日  2020年10月14日 12時11分39秒
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