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再出発日記

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2006年05月17日
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カテゴリ:洋画(05・06)
暫く休んでいましたが、「お家の事情」も小康状態になったので、少しずつはじめようと思います。この一週間で、いろんな方からTBを頂きましたが、全て返しきれていません。すみません。国会の審議は緊迫しているようですが、私はいつもひとつのことだけを書くことが出来ません。これも性分なので許してください。

shirobaranoinori.jpg
「 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」
監督:マルク・ローテムント 出演:ユリア・イェンチ、アレクサンダー・ヘルト、ファビアン・ヒンヌリフス

ゾフィーが死を覚悟したのはトイレの場面からだろうか。脅したり、甘言を言ったりして裏切りの言葉を引き出そうとする取締官を前にして、21歳の若者の信念の言葉はこの本当は信念も持たない小市民の男を圧倒する。死を前に人は太陽のように輝くことがある。ただし予想より遥かに早く刑が執行されたために、恐れ怯える余裕がなかったのは彼女のために幸いだった。

白バラメンバーのほぼ全員が厳罰に処せられたとテロップが流れ彼らのスナップで作品は終わる。彼らの情勢分析は正しかった。1943年2月19日時点で、スターリングラードで戦争の趨勢をはっきり定め、精神障害者やユダヤ民族の虐殺を明確に知っていた。ドイツ帝国の終わり前の2年3ヵ月前に正確に未来を予測していたのは、エリート将校たちではなく、これらの学生たちだった。情報が少ないからといって未来が見えないわけではない。「良心」と「理性」があれば、どちらが「愛国」的な行動をとれるかは、歴史が何度も何度も何度も証明している。(例えばベトナム戦争、イラク戦争)

加藤周一は1941年12月8日、東京帝国大学医学部の学生だった。もはや丸山真男のように好奇心で反政府運動に近づいて逮捕され釈放されるような安閑とした状況ではなく、自分の気持ちは公的にはどこにも出すことは適わなかった。そんな中加藤は真珠湾攻撃と太平洋戦争の開戦を知る。世の中は最初の勝利に酔いしれていたが、加藤は「これでおしまいだ」と思ったという。「1931年の満州事変から始まってずうっと続いていた日中戦争の、いわば論理的結論というか、行き着くさきがここだ、こと遂にここに至るかという感じですね。いきなり天から降ってきたという感じよりも、だんだん状況が悪くなっていって、だんだん戦争が近づいていて、米英を相手にする戦争などという最後の一歩は踏み出さないだろうとも考えていたけれども、遂にやってしまったか」(「ある晴れた日の出来事」かもがわブックレット)

鶴見俊輔はアメリカに留学していたが、日米開戦のあと、交換船に乗って日本に帰る。「(なぜ帰国したか)よくわからないんです。ただ交換船が出るが、乗るか乗らないかって聞かれたときに、私は乗るって答えたんです。日本はもう、すぐにも負けると思った。そして負けるときに、まける側にいたいっていう、何かぼんやりした考えですね。というか、勝つ側にいたくないと思ったんだ。この戦争については、アメリカのほうがいくらかでも正しいと思ったんだけど、勝ったアメリカにくっついて、英語を話して日本に帰って来る自分なんて耐えられないと思ったんだ。」(「戦争が遺したもの」新曜社)

「まだ」覚悟は必要ではないけど、僅かな情報しか我々には来ないけど、教育基本法、共謀罪等々にたいして「この事実を知ればみんな立ち上がるわ」と声を上げよう、支配者側はそんな声を恐れている。普通は99日間の猶予期間があるのに、たった五日間でゾフィーを殺したように


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最終更新日  2006年05月17日 10時44分35秒
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