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再出発日記

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2006年11月26日
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カテゴリ:邦画(05・06)
監督 : 生野慈朗 脚本 : 安倍照雄 、 清水友佳子 原作 : 東野圭吾
出演 : 山田孝之 、 玉山鉄二 、 沢尻エリカ 、 吹石一恵 、 尾上寛之 、 吹越満 、 風間杜夫 、 杉浦直樹
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原作を読んだとき、イマイチだったという記憶がある。東野圭吾だから、絶対最後に「秘密」みたいにどんでん返しがあるのだと構えていたせいかもしれない。
さて、この作品はほとんど原作に沿って話が進む。大きく違うのは主人公が歌の道に進むのではなく、漫才の道に進むところだ。その改変はビジュアル的に成功していると思う。普通、殺人者の弟であるというだけで、あそこまで理不尽な人生を送らなくちゃいけないのだろうか、と思うだろう。小説はしかし、説得力を持って描いていた。映画はどうか。幾つかの理不尽はエピソードから抜け落ちる。理不尽を体現する吹越満 、 風間杜夫 、 杉浦直樹はなかなかリアルにセリフを吐いた。特に杉浦直樹演ずる会社会長のセリフは大切である。決して彼らは悪人ではない。けれども「君を差別するんだよ」という難しいセリフである。この時点でこの映画は、存在意義を主張し始める。当事者にならないと分からないことがある。映画というものはそれを想像させる材料を与えてくれる。

沢尻エリカ、「パッチギ」以来である。この二年間、彼女は出ずっぱりだ。もしかして、擦り切れていまいか、心配だったが、杞憂だった。セリフがなくても、存在感はすでにある。まだ主演女優賞を取るような唸るような演技は出来ないが、清純さと色気、両方を持った将来性はそこかしこにある。どの女優にもない、沢尻節がすでに出来つつある。

最後に映画らしい演出があった。最後に来て玉山鉄二にはやられた。いやあ、泣かされました。

「教育基本法・教育の機会均等」
「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。」

山田孝之演じる弟は、殺人者の弟であるというたことで実質頭がいいのに、大学への道を閉ざされる。「門地」とは何か。このようなことはきちんと教育しなければならないだろう。政府案は徹底的な批判にさらされて、この文章は残している。しかし、前の案では「すべて」と「ひとしく」が削られていた。本音がどのようなところにあるかは明らかである。





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最終更新日  2006年11月26日 23時37分12秒
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