000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

再出発日記

再出発日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

韓国旅行2024春旅2… New! suzu1318さん

炊飯器修理 New! はんらさん

いただき女子の犯罪 New! 七詩さん

利己か利他か 釈然… New! ポンボさん

唐組 第73回公演『… New! シマクマ君さん

カレンダー

2006年12月29日
XML
カテゴリ:邦画(05・06)
監督・脚本 : 市川崑
原作 : 横溝正史
出演 : 石坂浩二 、 松嶋菜々子 、 尾上菊之助 、 富司純子 、 松坂慶子 、 萬田久子
同じ監督がなぜ同じ作品をリメイクしなければならないのか、ずっと考えていた。白黒映画をカラー映画として撮り直す訳ではない。リメイクする理由が見つからない。映画が始まる前はまさか‥‥‥と思いながらもこんな事態も考えていた。CGをふんだんに使って前作品では描くことができなかった実験映像作品にするためではないか、などと。

映画が始まるとだんだんとそんな不安は払拭される。池に浮かぶ足の死体や、菊人形に設える生首でさえ、今の技術ではもっとリアルに作れるはずなのに、作り物めいた生首を採用している。前作とほぼ同じ展開である。最後にどんでん返しがあるのか、とほとんど確信めいて疑っていたが、実はそれもなかった。じゃあ、前作と同じじゃないか、退屈したか、というと、実は全然退屈しなかった。

最後の場面、信州の山をバックにもう老齢に近い石坂浩二の金田一耕助がふいと振り返る。そして暗転。「監督市川崑」と出て、次に黒画面に右端に白く「完」と出る。それで終わりだ。

ああ、そうなのか‥‥‥。

私はそのときやっとこの映画について納得した。
前作と同じように実にテンポのいい作品である。見事な編集である。役者の個性を的確につかみ、緩ませ、締めて、落語のようにここで落ちがあるな、と思ってみてもやはり心地言い。映画職人の真骨頂だろう。職人として市川崑はこの仕事を最後の作品として仕上げて「うん、これでよし」とみんなの前に置きたかったのに違いない。職人としては、恥ずかしい作品が最後になるのを怖れたのだろう。

違っていたらごめんなさい。(すでに次回策が決まっていたりして(^_^;)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月30日 04時21分00秒
コメント(2) | コメントを書く


キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504@ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月
・2023年10月
・2023年09月

© Rakuten Group, Inc.