再出発日記

2007/03/07(水)23:40

ホームレス喫茶に泊まった

労働(82)

3.6集会のために、前夜東京・品川に着いたのが、五日の午後九時。品川駅で乗車率200%近い電車に出会う。「東京つうところはえれえとこだなあ。夜の九時になっても満員電車なのだなあ。」という田舎丸出しのことを思っていたら、信号トラブルでえらいことになっていたらしい。目的地の蒲田駅まで行くのに右往左往してしまう。 前泊をするのは、もちろん明日の行動が朝早くからあるからであるが、実はこの機に行きたい所があった。以前取り上げたホームレスがネットカフェを定宿にしているという朝日の記事の状態がいったいどのようなものなのか、試してみたいと思ったのである。たどり着いたのは、たぶんこの記事にあるネットカフェだろうと思う。東京でおそらく最安値のカフェだろう。ということは、日本でおそらく最低ランクのカフェだということだ。泊まったのは、JR蒲田駅前のマンガ喫茶「いちご」だ。 看板には、「一時間100円。飲食物持ち込みOK。(座席210席)24時間営業。インターネット、ゲーム、リクライニング、畳席、マンガ、DVD、テレビ」と書いてある。しかし実際は夜中12時過ぎに受付に行くと、1時間100円の「マンガDVDネット」席はすでに満席。1時間150円の「ハイスペック(ゲーム専用)」席がわずかに2席残っているだけだった。朝日の記事の中で「一度入店してから、つっかけ姿で銭湯に行く男性や、近くのコンビニに弁当を買いに行く女性もいる。 」と書いていたわけがわかった。早く入らないと、1時間100円の「安宿」に泊まれないからだ。私が受付に行ったときには女性の姿もあった。最初に1000円札を預けるデポジット制。出るときに清算する。私は150円席に泊まったが、6時過ぎに出たので900円だった。こんな安宿は安い宿が多いことで有名な韓国にもない。(と思う)時間つぶしのために食べた夕食(2400円)のほうがよっぽど高くついた。 感想は‥‥‥正直二度と泊まりたくない。 ネットカフェに泊まるのは、私は慣れているはずだった。岡山のネットカフェには何度も泊まっている。しかし、そんな私でも寝ることが出来たのは3時間だけで、あと3時間は寝付けなかった。岡山の値段はほぼ一律で、ナイトパック(6時間)なら約1500円だ。同じリクライニングシートだが、岡山より、蒲田のそれはところどころごつごつしていて、痛い。そして足が自由に動かなくて狭い。こんなところにずーと泊まっていたら、身体を壊す。写真は何枚か撮ったのだが、さすがにフラッシュが焚けないとうまく撮れなかった。雰囲気だけつかんでほしい。 ここを定宿にしているホームレスは働いているのである。働いてもこの環境から抜け出せない人が多い。そんな国は「美しい国」であるはずが無い。

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