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2007年06月15日
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カテゴリ:洋画(07)
「人生は一篇の劇に過ぎない。世界は、明日取り壊されるかもしれないフィッツジェラルド劇場にすぎない。」ということを誰が言ったかというと、
私がでっち上げました。すみません。
監督 : ロバート・アルトマン
出演 : ウディ・ハレルソン 、 トミー・リー・ジョーンズ 、 ケヴィン・クライン 、 リンジー・ローハン 、 ヴァージニア・マドセン 、 メリル・ストリープ 、 ギャリソン・キーラー
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実はアルトマン作品は、ほとんど見たことがない。「M★A★S★H」(1970)も、もしかしたらビデオで見たかもしれないが、よくは覚えていない。ただ、彼の遺作であるということだけは事前情報としてちらりと聞いていた。つまり事前情報はないに等しかった。
映画が始まる。今宵で閉めてしまうラジオの生放送のショー番組の話らしい。

豪華俳優は次々と出てくるのに、物語がいっこうに始まらないので、いじいじしていると、次第とただこのショーを楽しめばいいのだということがわかってくる。

監督の遺作らしいが、遺作にしてはきっちりと脚本がこなれていて、力強さもある。映画つくりというのは大変な作業のはずだ。長い長い期間をかけて準備して、一つ一つのシーンを時間をかけて全力で映し、終わったあとも長い長い編集作業がある。けれどもできた映画は二時間程度で終わる。まさに一篇のショーの時間だ。それでいいのだ。それで十分に映画になるのだ、とアルトマンは思い定めたようだ。そして人生に対する未練がひとつも感じられない。これは凄い事なのだろう。

傑作だ、とは言えないかもしれない。けれども、映画好きなら一度は考えたことがあるだろう、というようなことを私は思った。普通ならば、映画と映画館に迷惑をかけることなので、たとえ夢見たとしてもやってしまってはいけないことなのではあるが、この「今宵、フィッツジェラルド劇場で」に限っていえば、かえってこの映画と映画館の評判を高めることに資するだろうと、私は固く信じる。
つまりそれはこんなことだ。
観客がまばらな昼下がりの映画館で、フランス製の心地よい劇場シートに身を沈めながら、この映画が始まって一時間と少しぐらい経って子守唄のような歌声を聴きながら、この映画のラストを知ることなく、眠るような死んでしまえたらな、と思う。それはおそらく、世界で一番幸せな死に方だったと人は言うだろう。










最終更新日  2007年06月16日 01時11分54秒
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