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再出発日記

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2007年07月04日
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カテゴリ:邦画(07)
今朝の朝日に「映画「折り梅」1300ヶ所に130万人」と言う記事が載っていました。130万人を興行収入に直すと、去年の話題作「フラガール」に匹敵するという。草の根で口コミで広がる映画があるという。試写会で、来た人を本当に感動させる。すると、人が動き出す。「本物」の力は凄い。そして大スクリーンの力はすごいのである。

この前DVDで「明日の記憶」を見た。「折り梅」と同じアルツハイマー病をテーマとした力作である。けれども私はやはり「折り梅」の方が記憶に残っている。映画館で見たからだ。いい映画は頭の奥にいろんな場面が縫い付けられる。だから口コミで人に勧めるのである。

「フラガール」は06年ベスト20だけど、「折り梅」は04年マイベスト10です。そのときのメモは以下の通り。
「折り梅」松井久子監督 原田美枝子主演。同じアルツハイマーを扱っているが、前作「ユキエ」では、夫婦愛に焦点を絞って描いていた。どちらかというと二人とも芯の強い人であまり悩んでいなかったが、別離の物語であった。今回の登場人物たちは思い悩み、試行錯誤し、精一杯介護保険を使い、そして最後には「共に生きていく」所で終る。非常に良かった。日本のアルツハイマー介護の到達点(ヘルパー、グループホーム、デイケア)も見えるし、吉行和子と原田美枝子の演技合戦も見応えがある。「アルツハイマーになってもなお、東美展に入賞するような才能が花開く。(事実にもとずいているらしい)」人間とは凄いものだ、と率直に思わせるような映画である。

いまの映画の作り方はテレビ局や映画・広告会社を軸に大手企業が出資して多額の資金を集める「製作委員会方式」だ。キー局が大々的に宣伝し、いろんな企業がタイアップ宣伝をする。そして映画を見に「行かされる」。そして時々大いに騙される。たまにいい作品に出会える。本当に見たい映画は監督の頭の中にまだまだ埋もれている。支援する方式を模索しているところがある。松井久子監督の次回映画も「賛助金」方式でいま撮影中である。

ちなみに市場に出回っていないけど、草の根上映して欲しい作品は、まだまだたくさんあるだろう。私の場合は「夏の庭」だ。

夏の庭  1994年作品
毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
キネマ旬報ベストテン第5位
監督 ................ 相米慎二 
脚本 ................  田中陽造
原作 ................  湯本香樹実

傳法喜八 ................  三國連太郎
木山諄 ................  坂田直樹
河辺 ................  王泰貴
山下勇志 ................  牧野憲一


2001年09月15日私はニフティの映画掲示板にこのような記事を書いている。
「相米慎二監督逝去」
昨日旅行から帰ってきまして、この悲報を初めて知りました。相米慎二監督作品はほとんど見てないのですが、「夏の庭」は忘れることができない作品です。阪神大震災前の神戸・須磨が舞台で、三国連太郎演じる老人がもうすぐ死にそうだというので、「人の死ぬところを見てみたい」という中学生三人組が、老人を付けまわすという物語です。その数年後に起きた神戸の少年の「人を殺してみたい」殺人事件。その後の同様な事件。彼らにこの映画を見せていたらと真剣に思いました。相米監督は数年後自ら死ぬというな何らかの予感があったのでしょうか。合掌。


阪神大震災二年前の神戸須磨の景色が見えるし、「命」をテーマにした作品として、充分現代にも通じる話ではある。酒鬼薔薇の少年を生んだ神戸からこの作品の草の根上映が広まらないだろうか。

私の一番好きな場面は最後の場面だ。
おじいさんは小さな白い箱に収まった。それを、意地悪二人組がはやし立てる。ひとりはいつものようにずーとビデオを回している。そのとき葬儀屋のおっちゃん(笑福亭鶴瓶)が怒った。「人の死というもんは神聖なもんなんや。囃すもんとチャう。」ビデオの男の子は恥ずかしそうにビデオを隠す。

鶴瓶の一言が忘れられない。






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最終更新日  2007年07月04日 22時53分51秒
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