再出発日記

2007/09/30(日)00:17

韓国一周貧乏旅行記20

韓国旅行記(29)

20日目 9月17日(日) 朝、モーテルの受付の老人と話をする。70代だろうか。実に流暢な日本語を話す。 美味しい朝飯 朝食は近くの店で蜆のスープの定食。釜山という都会なのに、思いもかけず、副菜は八皿も出てきて、ご飯も五穀米、蜆スープは中味だけが入っている大きな丼、そして非常に美味しいサバの味噌煮。こんな店にぶち当たると、旅をしてよかった、と思う。    韓国の日本語学習は世界一 西面(ソミョン)に行って、語学学習用の韓国映画のDVDと教材を探す。この旅で韓国語はしっかりやろうと思った。(と、このときには思っていた。)映画の字幕にハングルを出して、反復練習するのは効果があるらしい。と、複数の人に聞いた。韓国は、日本と違い、観光案内所が充実している。この旅で私が至る所にバスで行けたのも、彼女たちが親切に教えてくれたからである。彼女たちの半数以上は(主要観光名所の八割以上は)日本語が堪能である。 「どうやって勉強したんですか」 「いや、へたです。二ヶ月間勉強しました。」 そういう答えを聞いて自己嫌悪に陥ったことがある。彼女たちは基本的なことを学んだあとは、日々実践しているから上手になるはずだ、と自分を慰める。韓国は日本語学習者が世界一多い国だそうだ。ソウルの教保文庫の外国語コーナーに行くと日本の韓国語コーナーの貧弱さが恥ずかしくなる。日本は大きな本屋でもハングルコーナーはひとつのスペースがあればいいほう。韓国では日本語コーナーに三つの棚がある。嫌韓、反日、勝手にやっておくれ、と私は常々思っているが、まず相手のことを知る努力では日本は確実に韓国に負けているだろう。日本はその努力のほとんどをアメリカに向けている。アメリカだけが世界ではない。 台風の中貝塚を見る 昼から影島区にある東三洞貝塚展示館に行く。釜山は新石器時代(日本の縄文時代)の遺跡がたくさんある。日本は縄文時代、国という意識はなかったから、頻繁に北九州と南韓半島と交流している。この貝塚で面白いのは、ほかの韓国の博物館で見かけることのなかった土偶が展示されているところだ。熊の土偶は日本でもよく見かける。小さくてかわいい。いまだかつて見たことのない土偶で、貝をくりぬいて顔の形にしたものがあった。---土偶は文字を持たない昔の人の精神の世界を垣間見ることの出来る貴重な遺物である。このような貝の土偶、ここ以外にも例があるのか、知りたいものだ。    この展示館の周りは港町。晴れていれば、風光明美、面白い家もたくさんあるのだが、ちょうどこのときは台風が一番韓国に接近していたときであった。午前中とは一変、外は暴風雨になっていた。早々に街の方に帰った。 濡れ鼠異国の港ひとりぼち 苦労してやっと港に電話で連絡をとっても、全然要領を得ない。出来たら切符を取っておきたいと思い、中央駅から歩いて国際ターミナルに行ってみる。傘などは役に立たない。ずぶぬれになる。けれども、ターミナルに職員はいなかった。結局その日にチケットの予約は出来なかった。そのとき午後五時。外は暴風。ヌートリアのように濡れて座る。駅までのたった数百メートルのためにタクシーを使う。    地下道のロッテリアでバーガーセットを頼む。少し風雨が止んだので、南浦の中華店でギョーザと焼き飯を食べる。本当は映画を見ようと思っていたが、やめる。やっとのことでモーテルにたどり着き、身体を暖めた。 40,000(宿泊代)5,500(蜆スープ定食)3,000(電話カード)1,100(地下鉄)17,600(DVD)25,000(本)5,800(ピザハット昼食)1,000(バス)3,000(資料館の本)1,000(バス)10,000(V-CD)1,800(タクシー)4,600(ロッテリアハンバーガーセット)8,000(ギョーザと焼き飯)

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