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カテゴリ:邦画(07)
公開時つい見逃した邦画のDVDを幾つか。
「暗いところで待ち合わせ」 監督: 天願大介 出演: 田中麗奈 / チェン・ボーリン / 井川遥 / 宮地真緒 / 佐野史郎 / 浪岡一喜 / 岸部一徳 / 佐藤浩市 田中麗奈の盲目の演技が話題になった。突然の父の死により一人暮らしを始めた盲目の少女ミチルと、転落事故の重要参考人として警察に追われ、彼女の家に潜りこんだアキヒロとの奇妙な同居生活。『藍色夏恋』のチェン・ボーリンが意外にも好演。残留孤児二世で言葉が少ししかできないために職場で孤立している様がよく描かれていた。職場で顔役的な佐藤浩市たちによるイジメで彼は独りになる。ミチルも家の中でこそ、自由に歩き回れるけれども、外に出ることができない。その二人の交流が案外とリアルに描かれている。 「やわらかい生活」 監督:廣木隆一 原作:絲山秋子 出演:寺島しのぶ/豊川悦司/松岡俊介/田口トモロヲ/妻夫木聡/大森南朋/柄本明 寺島しのぶがうつ病を演じる。そんな彼女が趣味のいい痴漢や、うつ病のヤクザ、EDの同級生と出会うことでしだいと自分を取り戻していく物語。うつ病の人が薬を飲みながら、それでも身体が言うことを聞かないほどに「鬱」がやってくる様をリアルに演じている。 「ストロベリーショートケークス」 監督: 矢崎仁司 出演者: 池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子、加瀬亮、安藤政信 これも、四人の女性たちそれぞれが、男運の悪さや、拒食症や、片思いや等々の独身女性特有の悩みを抱えながら生きていく様を描く。四人とも独りである。最後にやっと繋がる。 どれも五点満点で四点の秀作であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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3本とも4点とはラッキーでしたね。
またまた原作の話ですが(恐縮)、いと山明子さんの本は興味あるんですが1冊も読んでいないのです。読んでみたい。 それと、前に書かれていた晴子情歌は図書館で借りて途中でリタイアしたのです。私もリア王読んでみたいんですが。。。くまさんは晴子は読んでたんでしたっけ?すみませんとりとめなくて。 (2007年11月08日 07時59分22秒)
日本の方の中には、自分と違う人とコミュニケーションを取るのが面倒だと思っている方が多いのでしょうか。中国人なら、好奇心が盛んですから、言葉など関係なく、積極的にコミュニケーションを取りますけれどもね。
(2007年11月08日 11時06分35秒)
ヨーコ1015さん
>それと、前に書かれていた晴子情歌は図書館で借りて途中でリタイアしたのです。私もリア王読んでみたいんですが。。。くまさんは晴子は読んでたんでしたっけ?すみませんとりとめなくて。 ----- 「晴子情歌」は人間関係に慣れるまで一年半かかり、大体わかった後は一挙に二カ月で読みました。あの取っ付き難さがヒットしなかった要因なのでしょうが、戦前戦後の精神史を知る上でも興味深い本でした。「新リア王」は息子の父親に対する感情などは前作を見ないとわからないかもしれませんが、それ以外なら前作を見ないでも分るだろうと思います。テーマはまるきり違うようですし。次回第三部では、ついにあの刑事が出てくるそうですし。 (2007年11月08日 12時18分01秒)
永遠のホホエミさん
>日本の方の中には、自分と違う人とコミュニケーションを取るのが面倒だと思っている方が多いのでしょうか。中国人なら、好奇心が盛んですから、言葉など関係なく、積極的にコミュニケーションを取りますけれどもね。 ----- 面倒だと思うところはあるかもしれませんね。言わなくても相手の気持ちはわかるはずだ、という前提のもとに、そういうことが下手な人はしだいと人から離れていく、という構造。あるいは、それが怖いために表面的に付き合う、するといじめにあって決定的に傷つく、という構造なのかもしれません。 (2007年11月08日 12時23分11秒) |
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