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カテゴリ:邦画(08)
「私は泣くのは初めてだから……、涙を止めるにはどうすればいいんだ?」
「大貫さん、簡単です……」 監督・脚本 : 中島哲也 原作 : 後藤ひろひと 出演 : 役所広司 、 アヤカ・ウィルソン 、 妻夫木聡 、 土屋アンナ 、 阿部サダヲ 、 加瀬亮 、 小池栄子 、 劇団ひとり 、 山内圭哉 、上川隆也 一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。(goo映画) 総天然色、おもちゃ箱映画になっているのは、この映画の大筋が絵本にまつわる話だから。けれども中島監督は、いつもこんな感じ。それがいいように落ちる時もあれば、滑る時もある。今回、最初の頃、上川隆也がまるで竹中直人のノリで出てきたときには、少し滑ったかな、と思った。ところが、濃い演技陣に辟易していたころに、今まで見たことのない美少女パコ(アヤカ・ウィルソン)が出てきて、天然ピュアな笑顔で「ゲロゲーロ」と言うものだから、そりゃ変くつの大貫さんだって「あの子の心の中にいたいんだ」と思うようになるでしょ。 芸達者ばっかりで、ある程度の化けぶりには予想がついていたのだが、上川隆也や小池栄子には度肝を抜かれた。彼らには敢闘賞をあげたい。 思いっきり濃い世界。笑いと泣き、それと少しの大人の世界。もう少し観客の乗りが良かったらよかったのだが、私一人で笑っていたのが残念だった。勝ち組の大貫が、やがて弱くてもいいんだ、ときがつく。その他いくつかの人間がこのままでいいんだと気がつく、そんな素敵な物語を内包しながら、ラストはそうかそうきたか、という展開。 私の中では「下妻物語」>「パコと魔法の絵本」>「嫌われ松子の一生」でした。 とはいえ、9月1日のテレビで放映しかけた映画「嫌われ松子の一生」は運命に嫌われて福田首相の辞任会見で吹っ飛んでしまッたんだっけ。と、ふと思い出してしまいました。その後の展開は、まるで漫画のように展開しています。きのうは岡山駅前で、3500人を集めて街頭演説をしていたらしいですが、「豚に口紅」NYタイムズが自民総裁選を酷評というように、やればやるほど墓穴を掘っていっているようです。一部報道では、人気のあるうちに総選挙をすることに決まった、日にちは10月26日だとか。‥‥‥そのときにはすべてが白日の下にさらけ出されてもうにっちもさっちも行かなくなっている気がしないでもないですが、どうせやるなら早くやるほうがいいですね。 みなさん、選挙には行きましょうね。 話がそれました。最後に涙を止める方法、それは「思いっきりなくこと」なんですって! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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麻生は時がたてばたつほど失言で墓穴を掘るから、早くやらないとならないということでしょうね。
でも過去の発言を公にするだけでつぶれると思いますがね。野中広務氏への部落差別発言とかね。 (2008年09月18日 23時00分48秒)
じゅんぺい1960さん
>麻生は時がたてばたつほど失言で墓穴を掘るから、早くやらないとならないということでしょうね。 >でも過去の発言を公にするだけでつぶれると思いますがね。野中広務氏への部落差別発言とかね。 ----- 麻生だけでなく、自民党政治そのものが「陽だまりの樹」のごとく、芯からぼろぼろに腐っているのが見えて来ていると思う。これでもまだ見えないというのなら、何をかいわんや。 (2008年09月19日 03時01分59秒)
この映画、micchanと次男が観ました。
下妻、松子、面白くていい映画でした。 誰が見ても茶番劇なのにああいう人たちに政治経済が握られているのがやり切れません。 (2008年09月19日 10時32分30秒)
ribon5235さん
>この映画、micchanと次男が観ました。 >下妻、松子、面白くていい映画でした。 > >誰が見ても茶番劇なのにああいう人たちに政治経済が握られているのがやり切れません。 ----- なかなかの拾い物でした。 おとなしい福田元首相もとい首相が大田農水省を事実上更迭しました。こんなはずじゃなかった、と思っているのでしょうか。 (2008年09月20日 00時14分02秒)
自民総裁選ですが、主義主張に同意できないという点に思い切って目をつぶって見ても、やはりこの国を任せられる器の人がいないですね。
麻生はあまりにも品がなさすぎる。国民の人気が高いなんてメディアは持ち上げているけど、本当なのでしょうか。 (2008年09月20日 19時05分44秒)
ももたろうサブライさん
>自民総裁選ですが、主義主張に同意できないという点に思い切って目をつぶって見ても、やはりこの国を任せられる器の人がいないですね。 >麻生はあまりにも品がなさすぎる。国民の人気が高いなんてメディアは持ち上げているけど、本当なのでしょうか。 ----- 私もそれが不思議でならない。安倍の時にはそれでもまだ偽りの人気が見えていたのですが、本当にこの人人気なんてあるのでしょうか。まあともかく早くこの人が総裁になって、早く失言をして欲しいものです。絶対すると私は睨んでいます。 (2008年09月21日 01時37分49秒) |
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