|
カテゴリ:邦画(08)
「いいの?(バイオリンをやめて)あなたのいままでの人生を棒に振ることになるのよ。」「これからの人生の方が長いですから」
監督 : 中原俊 原作 : 吉田秋生 出演 : 福田沙紀 、 寺島咲 、 杏 、 大島優子 、 はねゆり 、 武井咲 、 米倉涼子 、 菊川怜 、 上戸彩 、 柳下大 、 京野ことみ 、 大杉漣 、 富司純子 平日の夜のレイトショー。珍しく、むさくるしい男が三人だけの淋しい鑑賞だった。一週間目にしてこれだと配給側は苦しいだろうな、と思う。しかし、作品としては、そんなには悪くなく、むしろいいほうの出来だったと思う。 ぶっきらぼうで、集団に染まらない祐樹桃を福田沙紀が存在感を持って演じている。総じて女の子たちはみんな存在感があってよかった。校則に縛られた少し古臭い女子高のなかで、昔「不祥事」があって上演禁止になっている演劇をやろうとする女の子たち。しだいと熱を帯びていく「若さ」を演じている。 むさくるしいおっさんが見るべき映画ではない。ぴちぴちの女の子たちが見るべき映画である。完璧に宣伝を間違えている。 過去の作品のことはほとんど忘れていた。たぶん今回も少しずつ違うリメイクなのだと思う。だとしたら、あと十数年したら、もう一回中原監督はこの作品を作るべきだろう。そのとき初めて「桜の園」三部作は完成するだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(08)] カテゴリの最新記事
|
|