再出発日記

2008/12/01(月)23:03

「落下の王国」

洋画(08)(38)

「みんなを殺さないで!」 「ボクの物語だ」 「二人のよ!」 監督・製作・脚本 : ターセム 出演 : リー・ペイス 、 カティンカ・アンタルー 、 ジャスティン・ワデル 、 ダニエル・カルタジローン 、 レオ・ビル 『ザ・セル』のターセム監督が構想26年、撮影に4年の歳月を費やして完成させた、壮大なスケールの叙事詩。映画の撮影で怪我をし、主演俳優に恋人を盗られて生きる希望を失っていたスタントマン青年と、腕を怪我して入院中の少女が青年の「お話」で心を通わせていく。 昔々の物語として始まる。何故昔むかしなのか、それは最後にわかる。まだ、映画が色もついていなくて、音も出なかった昔、映像は今から見ると、まるで白黒写真が動いているだけかのように見える。けれども当時の人たちはこの動画写真に夢中になった。私たちが恵まれているのか。イヤ、そうではない。私たちも当時にタイムスリップすれば、ほら、暗がりの中でこの映像を見れば心躍るに違いない。よくみれば、どんなVFXでもまねできない命がけのスタントがある。よく見れば、素晴らしいロケーションである。よく見れば、そこには極彩色の世界遺産のロケーションで万華鏡のようなめくるようなドラマがあるだろう。 だから映画の筋としては、べたべたの話である。映画好きにはたまらない仕掛けがたくさんある。綺麗な映像を見たい人にもいいかもしれない。しかし、深い思索をしたい人にとってはどうだろうか。 最後のベートヴェンの交響曲7番をじっくり聞かせてくれる。不思議とよく映像に合っていた。何故なんだろう。

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