「ベルばら」が大好きな派遣社員28歳の三沢さんが、民衆のために立ち上がるオスカルに自分の姿を同調しながら、リストラが進む化粧品会社の中で独り立ち上がる。
派遣社員の置かれている状況を田中麗奈がコミカルに演じていて、快調である。録画していた二回分を見た。
一回目。同じ企画書を出しても正社員の意見が通ってしまう現実。お茶くみの正社員の給料が23万、スキルはよっぽどこっちが上の自分の給料は19万、それでいて明日は首を切られるかもしれないという危険が付きまとっている。「ずるいよ、派遣ばっかりいっぱい貰って」と怒りをあらわにする三沢さんに先輩の派遣社員は言う
。「それは違うよ。正社員はもらっていいんだよ。私たちも貰っていいんだよ。憎むべきはもっと上、企業とか政治とか。えらそうな上の人たちよ。たぶんね‥‥‥」このセリフで、以前にあった超人的派遣社員ドラマより、しっかりとしたドラマであることが分る。
二回目。正社員女性は呟く。彼女なりに生活をかけて会社にしがみついている。憎たらしい社長の御曹司もそれなりにか会社を愛していることが分る。「仲間のために」「弾こめ、進撃」三沢さんは後先省みずに進撃する。
この時点で、漫画家俵あん(鈴木 杏)とのメールでのやり取りがまだ生きていない。全六回放送、これからが楽しみ。