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カテゴリ:読書(09~ノンフィクション)
「冬ソナと蝶ファンタジー」光文社ペーパーバックス ハム・ハンヒ ホ・インスン 蓮池薫訳 ふと昔読んだまま、記事化していない本ということでこの本を思い出したので、記録のために書いておきます。紹介のためにアマゾンで検索したら、06年1月に1000円で買った本書はなんと三倍近い値で古本で売っていました。とはいっても、私は色々と線引きをしているし、この本のいいところは、ハングルが時々混ざるのでハングル読解の勉強にもなるので手放すつもりはないのですが‥‥‥。 閑話休題、「冬のソナタ」は日本人にどんな変化をもたらしたか、韓国から見た日本の韓流ブームを検証しているのがこの本です。筆者はそれを探るために、真面目にウエブサイトを通じて日本のファンに接触する。日本のファンは自分たちの生活に起こったさまざまな「変化」を掲示板を通じて彼女たちに教える。「ここまで一つのドラマが大きな影響を及ぼしたのか」と筆者たちは驚く(私も驚く)というような内容になっています。 しかし、蓮池薫さんは本当にいろんなタイプの本を翻訳しています。韓国本の翻訳のパイオニアなので、どんな本を訳しても充分日韓の架け橋になっています。 私も驚いたのだけど、 日本人のファン1450人は、3100万ウォンを募金してイ・スヒョン奨学会(JRで人を救おうとして死んだイ・スヒョンを記念して作った奨学会)に寄付した。バレンタインデーを迎えてペ・ヨンジュンが「わたしにプレゼントする代わりに、その金で貧しい隣人を助けて欲しい」と言うと、ファンは自発的に募金を行なったのだ。 これに類することはペ・ヨンジュンファンたちの間では多発していたらしい。 ヨンさまファンの行動力は大きい。そこがなまじ、若者のファンとの違いだろう。 結局、昔から日本人の特性が発揮されたのがこの韓流ブームということなのだろうか。 外国の文化すなわち見知らぬ文化に、十分受け入れるだけの価値を認めたら、日本人はそれを自分たちのものにするとになんにためらいはない。日本の文化に融合させてしまうのだ。私たちはこのような姿勢を「文化借用」(ムンハファチャヨン)の独特な方法とみている。 これはまさに加藤周一の言う「雑種文化」ということですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月07日 00時03分29秒
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