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2010年12月18日
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「マルクスは生きている」不和哲三 平凡社新書
買ってから一年以上置いたままでしたが、やっと読み終えることが出来ました。マルクス入門書としても良くまとめられている(ということは、私にぴったり)でもあるし、「現代の課題」についても、マルクスが驚くほど予言して、その処方箋を書いてきているという記述にいろいろと刺激を受けたわけです。

不和哲三はもともと学者肌の政治家でしたが、常に大衆に呼びかけることを仕事にしてきただけに、「人民」の興味の引きそうな話題を持ち出すことに長けています。

現代に生きるマルクス、という意味では沢山の指摘があります。この前のNHKの番組のまさに先取りをしていたようにも思えます。(09年5月発行)その一部を抜書き。

マルクスは「資本論」の中で、資本主義が、その運動の中でそのときの現役労働者の数をこえる「過剰な」労働者人口を必然的に生み出し、その労働者人口が何百万という「産業予備軍」を形成することを明らかにしました。(略)マルクスは「産業予備軍」の存在をプロメテウスを釘付けにしたヘファイトスの「楔」にたとえ、ここに労働者階級を資本の支配と貧困に縛り付ける「楔」があると語りました。(略)この「楔」は現代の日本ではどうなっているでしょうか。いま「派遣切り」の大量解雇が社会の大問題になっています。

マルクスは、資本主義的搾取から労働者を解放するには、資本主義制度そのものを廃止する社会変革が必要であることを誰よりも明確に断固とした一貫性を持って主張した革命家でした。しかし彼は「来るべき革命の日までは労働者は過酷な搾取を黙って我慢すべきだ」という待機主義とは、まったく無縁でした。マルクスは、労働組合の組織と運動の正当性を主張した最初の社会主義者だったし、利潤第一主義の横暴から労働者や国民の利益を守る社会的な強制、すなわち「社会的ルール」づくりの重要な意義を理論づけた最初の社会主義者でもありました。
……そのあと「ルールある経済社会は世界の発展方向になった」と続きます。ヨーロッパでは当たり前になっているその発展方向に大きく遅れているのは日本である、ということは間違いありません。

マルクスが「共産党宣言」で恐慌が資本主義の「死に至る病」であることを指摘してから既に160年、資本主義はこの「病」から自分を解放するためにあらゆる手立てを尽くしてきたが、ついに解決策を見出すことは出来なかった、ということです。最後に動員されたのは、経済への国家の介入でした。しかし、ケインズ流の介入も、それに取って代わった「市場原理主義」的な介入も、危機の到来を防止することは出来ず、到来したのは「百年に一度の危機」を自認せざるをえないほどの世界的な経済危機でした。
……「地球温暖化」も資本主義の「大洪水よ、わが亡き後に来たれ」という無責任主義から出てきたものだと不和さんは指摘します。そういう意味で、中国がどれだけ理性的な対応をするかが、これから求められています。






最終更新日  2010年12月18日 08時29分31秒
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