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再出発日記

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2011年02月02日
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カテゴリ:洋画(11~)
第一期午前10時の映画祭はこれにて終わり。最後の最後で満足の映画体験だった。
いちおうあらすじ
1914年、第一次世界大戦が勃発。ドイツ連合軍の勢力を分散させるため、英国よりアラブに派遣された策士ロレンス。彼独自のゲリラ戦法を駆使し、反乱軍を指揮。アラブ国民から“砂漠の英雄”と謳われるようになるが、自分が軍上層部に利用されている事を知ってしまい、アラブの民族も部族間の対立からロレンスを裏切っていく事となる…。砂漠をこよなく愛し、自らのアイデンティティを砂漠に求めた、ロレンスの挫折と苦悩を壮大なスケールの中に描く。

ロレンスの心と身体の中に近代ヨーロッパの価値観と中東アラブの価値観がうずまく。それがそのまま歴史の表舞台にふと立ち現れてそして消えていく。
01ロレンス.jpg
監督 デヴィッド・リーン
出演 ピーター・オトゥール
アレック・ギネス
オマー・シャリフ ほか
(1962作品)

ピーター・オトゥールはT.H.ロレンスとアラブたちが親しみをこめて言う「オレンス」の間を四時間近い上映時間の間、何度も往復し、軍服と真っ白い失われた部族の首長の服を着る。あるときは輝かしくアラブの英雄になり、あるときは血に塗れてうな垂れる。それはそのまま、戦争という時代に翻弄される近代的自我そのものである。同時代に作られた「ベン・ハー」とはまったくテイストの違う世界がここにある。

もうひとつの主役は砂漠である。スクリーンの端から端まである一直線の砂の水平線の向こう、一点の染みから次第と人物が現れていく。確かにアレは人物だった、いや違うのか?やっぱり、ロレンスだ ! 彼は運命に打ち勝った ! 子供のような従者が歓喜に踊る。これは映画的な体験だ。ロレンスが近代兵器に勝てたのは、ひとえに砂漠の自然を熟知していたベドウィンの信頼を得たからである。そのことを説得力を得て理解するには、大スクリーンの映像は不可欠である。

DVDの普及が失ったものが、ここにある。





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最終更新日  2011年02月02日 22時14分31秒
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