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2011年04月01日
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「閑人生生」朝日文庫 高村薫
高村薫の2007年9月から2009年7月、つまり安倍政権の終わりから民主党政権誕生直前までの週刊「アエラ」連載の時評である。

高村薫はかつて「神の火」で虚無を抱えたトロツキストの原発襲撃計画を描いて見せた。だからといって当然この時評では原発に関する言及は無い。正直、少しは期待していたので残念。

常に世の中に怒っている人はいる。とんでもない言いがかりをつけるおじいちゃんもいるが、高村薫は「いいほう」だと思い、耳を傾けてみることにした。

それにしても、ほんとうに重大な事件は往々にして小さな姿をして現れることや、意図的に詳細が隠される場合があることを、久々に考えさせられた。そういうとき、お上が必ず持ち出すのは、事実が多くの知るところになれば無用の混乱を招く、という理屈であるが、それがほんとうに現実的な対処といえるケースは、たぶん地球に隕石が落ちてくるときぐらいだろう。多くは当事者たちの責任逃れと、対処の難しさを隠すための方便であり、被害を少しでも減らそうという人間的な意志が働かないのが、国や行政というものだ。かつての水俣病も、近年の血液製剤による薬害も、アスベスト被害も、皆そうして拡大し、気がついたときには、助かるはずの命の多くが失われていたのである。(2008.9.29)

この文章は、「事故米」という農薬汚染やカビの生えた米が焼酎やおかきなどに不正に転売されていいたことが明らかになったことに「消費者に健康被害が出る可能性は無い」ということで農林水産省が血相を変えず、大事にしなかったことを憂いているわけである。このケースはほとんど今回の原発放射能被害に関しても当てはまる。

「総ての情報を速やかに明らかにする」と国民は未だに信じていない。実際東電の協力会社の社名も明らかになっていない。IAEAの調査が公表されてやっと40キロの地域の放射能の値が発表される。「事実が多くの知るところになれば無用の混乱を招く、という理屈であるが、それがほんとうに現実的な対処といえるケースは、たぶん地球に隕石が落ちてくるときぐらいだろう。」原発事故は隕石が落ちてくる事態ではない。あらゆる手立てをうてば、助かるはずの命があるという状態なのである。今の首相はたしか「血液製剤による薬害」のときに活躍した大臣だったそうな。






最終更新日  2011年04月01日 08時30分41秒
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