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カテゴリ:韓国旅行(09~)
11月22日(月)雨 最終日
フェリーはほとんど揺れることなくいつの間にか下関港に着いていた。もう少し厳しい税関検査があるかと思いきや、簡単に終ってしまい肩透かし。 下関は雨だった。思えば、行きの朝も雨で韓国の20日間はずっと晴天か曇りだった。そして帰りも雨だったということになる。 下関駅で300円カレーを食べる。店のおばさんに 「韓国旅行中ずっと晴天で、ここに着くと雨なんでびっくり」 「ここいらもずっと良い天気だったけど、今朝突然雨になったのよ」 「この店のお水は韓国よりも美味しいですね」 「あらそう。普通の水とは違って浄水器を使っているのよ」 「韓国でもお店の水はたぶん水道水じゃないと思うんだけど、なんか此処のは水が甘く感じるんですよね。それに水差しに氷を入れるサービスは韓国にはないんです」 「そう。ありがと」 「あ、それからカレーも美味しかったですよ、本当に!」300円にしてはホントに本格的カレーだった。 釜山のフェリー乗り場で駅前のグリーン商店街ではwが使えるという張り紙を見た気がしたので、今日の昼食を調達しようといってみる。レートがいいので得だと考えたのである。この商店街は幾つかの店が韓国料理専門店だったり、食材屋だったりする。ところが、二軒ほどに「ウォンは使えますか」と尋ねたところ、「そんなことは聞いたことがない」という。がせねた、韓国の側のいいかげんな情報だったのか、私の勘違いだったのか。 電車の切符を現金で買ったらもうほとんど現金がなくなったので、コンビニでクレジットカードで買うことにする。ヨーグルト、おにぎり、お茶、漬物、ワンパック焼酎を買って802円なり。ウォンで言えば、一万W以上の買い物だ。韓国の物価が懐かしい。韓国ならば、半分くらいの価格で買えるか。けれども、この物価でまた生活していかなければならない。 電車賃も行きと同じで5780円。韓国ならば、バスで釜山とソウルを往復できる金額である。……ただ、10時3分発の長い長い各駅停車の旅をして思い返した。日本のローカル線にはホントに乗客が乗っていない。運賃はこれが精一杯なのだろう。 車窓からはスーパー等の駐車場に車が一杯の場面を何度も見た。やはりなんやかんや言っても、日本は車社会なのだ。その前提が変わらないのならば、高速道路無料化は日本経済効率化の起爆剤になるかもしれない。(……と、この時の日記には書いている。今は昔の物語) いつもそうだが、外国から帰ってきたこの時だけ、私は日本文化評論家になる。外国の眼から日本を眺めることができるからである。 懐かしい日本の山並みである。やはり日本の山は岩山が少ないと思う。古事記では、日本を泥をこねて作ったと書いているが、それは朝鮮半島から来た人たちの実感だったのではないか。つまり、あの記述あるいは伝説は、渡来人一世が作ったものなのではないか。 日本のどの家も、韓国のスタンダードな家から見ると、「お屋敷」に見える。反対に言えば、一般家庭の家の大きさの違いが客観的に言って日本と韓国の国力あるい民力の違いなのではないか。しかし、それがいつまでも続くとは思えない。携帯と薄型テレビの普及率は、おそらく韓国は日本を抜いているだろう。 以上、22日間、私としては最大の旅レポートを終る。一年かかってしまった。また12月23日からは、気楽な一人旅をしてきます。果たしてどうなるやら。 コーヒー缶120 朝食300 電車5780 昼食802 計 7342円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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