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2012年01月07日
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カテゴリ:湯浅誠
湯浅誠さんが最近連続ツィートしている(約半年音沙汰なかった)。ほとんどが読書記録なのだが、それなりに意味あるツィートだと思っている。過去連続ツィートしたときは、例えば独身の結婚率などの行政調査結果だった。それが例えば去年の講演の「シューカツ、婚活、そしてその次にくるのは、生活です。」という主張に繋がったのはあとで分かった。

今回紹介されている著者はおそらく全面的に同意されているわけではないと思う。でも、多分今年の湯浅誠さんの活動にリンクしているのではないかと推測出来る。
ちょっとどう関係するか考えてみようと思う。

12/01/02 2:25
萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』読了。「ネーションの成立とは、国家ありきの歴史的プロセスなのだ。ネーションの成立にとって、国家がみずからの領域を資本主義経済が発展するための社会空間へと再編成したことは決定的なのである」(P174)
同上。「国家が国民化してきた歴史的プロセスを前提として、それを改良するか拡大するかという方向にとどまるほかない」(P200)
12/01/02 2:35
橋下徹『体制維新』読了。「政策はもちろん大事です。しかし、政策は政治家がひとりで考えるよりも、しかるべき専門家の知恵を結集して案を練ってもらうほうがよい。・・・僕は知事になったとき、現行の体制を変えることが使命だと考えました。・・・体制の変更とは、既得権益を剥がしていくことです。
(つづき)・・・これはもう戦争です。・・・議会についてもそうです。・・・民主主義の政治にとって、話し合い、議論は大切ですが、最後は選挙によって決着をつけなければニッチもサッチもいかない、そういう局面がやってきます」(P74-75)


これは何らかの政治闘争を想定していると考えたほうが自然ではないかと思うのです。どういう方面か。それは一つは次のツィートが参考になる。

12/01/04 0:35
「話題」の生活保護問題について、NHK視点論点で話しました。どなたか存じ上げませんが、アップしてくれている方がいるので、紹介します。amba.to/vb08hi
12/01/04 0:42
視点論点では詳しく取上げられませんでしたが、これも「話題」の生活保護医療費問題。医療費の内訳はこちら。bit.ly/pQVV1M 。医療費の約25%(3200億円。H19年度予算)を使っているのが精神入院費。日本の精神医療は地域生活移行が立ち遅れていることで有名。
生活保護受給の精神疾患入院患者6.3万人のうち、約25%の1.4万人は「受入体制整えば退院可能」。医療費問題は、だれでも住める地域・まちづくり問題と考えるべきと思う。
12/01/04 0:53
阿部彩『弱者の居場所がない社会』。(「現在の日本の社会において、ある家庭がふつうに生活するためには、最小限どのようなものが必要だと思いますか」と項目別に聞いた調査の結果について)「特に、際立つのが、子どもの必需品に対する支持率の違いであった。・・・イギリスでは55%の支持を得た
自転車は日本では20.9%。誕生日のお祝いは、イギリスでは93%、日本では35.8%であった。イギリスの人々が、「すべてのイギリスの子どもたちに与えられるべき」と考えるものの多くについて、日本の人々は「すべての日本の子どもに与えられなくても、しょうがない」と答える。
ちなみに日本でも、自分の子どもに自転車を与えている親の割合は87%、誕生日のお祝いをあげている割合は95%である。自分の子どもにはほぼ100%与えているものでも、日本に住むほかの子がそれを欠いていても「いたしかたない」と考えるのである(P76-80)。


以下の抜き書きがあるのは、よく分からない。「独裁者はこの様に論理を展開するのか」と感心して出したのか。
12/01/05 1:08
石原慎太郎『新・堕落論』。「アメリカによる日本統治は実に巧みに、実に効果的に運ばれてきたものだとつくづく思います。その象徴的な証左は広島の原爆死没者慰霊碑に記された『過ちは繰り返しませぬから』という自虐的な文言です。これでは主語は我々日本人ということになる。過ちを犯したのは、彼らアメリカ人ではないか。・・・慰霊碑に記されている『過ちは繰り返しません』という自虐的言葉の呪縛は、日本が持てる技術力によって核兵器を製造保有することをタブーにしてしまいました」(P66-67)


やはり、この間医療問題に相当興味を持っているようだ。

12/01/05 1:16
映画『医す者として』を見ました。農村医療の記録としてだけでなく、現在の医療・福祉の課題につながっているところがさらに興味深く、考えさせられました。iyasu-mono.com 近くコメントが載る予定です。
12/01/06 0:48
映画『医す者として』のコメントがアップされました。bit.ly/yz09Fj

12/01/06 1:02
中野剛志『国力とは何か』。「経済ナショナリストの真の目的は、ネイションの維持と発展にある。それゆえ、経済成長や産業競争力強化のために、貧富の格差が拡大し、ネイションが分裂することを許容しない。・・・一般に社会政策や福祉国家の理念は左派のイデオロギーに近いものとされ、他方、ナショナリズムとは右派の主張であるとみなされている。しかし、資本主義のもたらす破壊からネイションという共同体を守ろうとする点において、経済ナショナリズムは、イデオロギー上の翼の左右を超えて、福祉国家の理念に共鳴するのである」(P170-171)。
12/01/06 1:11
中野剛志・柴山桂太『グローバル恐慌の真相』。柴山「自由貿易と保護貿易というのは断絶しているのではなく、程度問題」、中野「自由貿易といっても・・・得意なものに特化して輸出で稼ぐということになると・・・ほとんど重商主義に近くなっている」(P179)。新自由主義≒重商主義≒国家資本主義
12/01/07 0:35
野口雅弘『官僚制批判の論理と心理』。「後期資本主義国家においては、経済へのいかなる政治介入も、市場の論理を踏みにじり、特定の人々の既得権益をつくりだし、擁護するものに見えてしまう。これを回避するには、介入をミニマムにする、つまり「小さい政府」が有効な方向性として浮かび上がってくる。「このとき「民意」は、容易にそちらの方向へと誘導されていく。「より多くのデモクラシーを」という方向性と、「より小さい政府を」という新自由主義の共闘による官僚制批判は、「正当性」をめぐる争いに直面して、後者に絡め取られていくのである。/もし「正当性の危機」が新自由主義に絡め取られない条件があるとするならば、そもそもきれいで、わかりやすい解決策など不可能であるということを、別の言い方をすれば、形式合理性と実質合理性の相克は原理的に解きえないということを自覚したうえで、モデレートに、粘り強く合意を積み上げていくというのがそれになるかもしれない。・・・それはネゴシエーションやブレや迷いなどの不透明な状態を必然的に抱え込んだ選択肢であり、明確な方針(「哲学」)と強い姿勢(「本気」)を是とする人たちからは好まれようがない政治のあり方となる」。(P94-95)


此処から浮かび上がってくるのは、やはり生活保護制度の抜本改悪が狙われている今年、本格的な闘いを覚悟しているということなのではないかと思うのです。その時、それは「ネゴシエーションやブレや迷いなどの不透明な状態を必然的に抱え込んだ選択肢」なのではないかと思うのです。





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最終更新日  2012年01月07日 22時53分15秒
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Re:湯浅誠の読書ノート(01/07)   いもこ さん
「興味深い新市長のあいさつ」が話題になっていたので私も湯浅さんの読み出したのですが,私は最新の「官僚批判の論理と心理」野口雅弘著がとても興味深かったです。 (2012年01月08日 13時37分55秒)

Re[1]:湯浅誠の読書ノート(01/07)   KUMA0504 さん
いもこさん
>「興味深い新市長のあいさつ」が話題になっていたので私も湯浅さんの読み出したのですが,私は最新の「官僚批判の論理と心理」野口雅弘著がとても興味深かったです。
-----
湯浅さんの中で多分、労組関係者の正論を言う人たちと、政治の中枢に入って分かった妥協の落とし所と、目の前の命が失くなるかもしれない人たちと、いろんな選択の中で迷いがあるのではないかと思うのです。これからも注目していきたいと思います。
(2012年01月09日 08時52分57秒)

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