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カテゴリ:社会時評
世の中には、勘違いして世の中を認識している人は多々いる。小さくは「ふるさと」という唄の「うさぎ追いしかの山」を「うさぎ美味しかの山」と勘違いするとか。私のブログも誤字間違い含めて、いつも多くの人に指摘して頂いているというのは、ご存知の通り。
しかし、組織のトップにある人や、政策を作る人が、まさに関わっている問題で「勘違い」していることが多々あって、それは大いに反省、改めて貰わないといけないし、我々も批判しないといけない。 2002年、大分県の日出生台の軍事大演習の時、反対集会の前を、たまたま陸上自衛隊の九州・沖縄地域のトップである松川正昭・西部方面総監か車で通ったらしい。彼は車を止めさせて、つかつかと降りてきて、「演習は国益のためのもので、反対のための集会をやるのは利敵行為である。すぐに解散しなさい」と言った。ところが、集会を開いている市民の中にしっかりしている人がいて、「松川さん、憲法を知っているんですか。憲法では、ちゃんと「集会・結社・表現の自由」が21条で保障されているんですよ」と言ったので、総監のお付きの人が「これはやばい」と思ったのか、総監を車に押し戻して、立ち去ったそうだ。 今回の芸人の母親の生活保護受給問題で、ある人が自民党の生活保護見直しプロジェクトの世耕弘成議員事務所に電話したら、出てきた女性秘書は、「親一人養うのはそれほどお金かからないでしょう」「生活保護はおにぎり一個食べられるかという人がもらうもの」「それぐらいなら養えるはず」「生活保護は国からの施し」と対応したらしい。決して少し言葉が滑ったという段階ではなく、「施し」って連発してたという。とにかくより恥ずかしくしたいらしい。「より恥ずかしく」「より家族間格差を反映し」「より少ない額を」という言葉も出たという。これは独り秘書の見解ではなく、少なくともその議員の見解だとみていいだろう。 いや、独り世耕議員の見解ではなく、自民党の見解だとみていいだろう。生活保護法見直し策を自民党が発表している。 http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/recapture/pdf/062.pdf ●生活保護費の10%引き下げ。 ●「就労の義務化」。単純!作業・清掃!を生活保護受給者に提供するという。 彼らの頭の中では強制労働のイメージなのか。 ●現金給付を止め、「食費回数券」などを導入して食費や衣服の現物支給へ 。つまり「施し」なわけです。 ●生活保護を3年で打ち切る「有期制」にする 。病気や老人は三年の内に死ね、ということらしい。 ●生活保護受給者の医療費の自己負担、医療費扶助の大幅な削減 全く勘違いしている。感覚としては江戸時代まで遡って「御布施米」だと思っているらしい。人間らしく生きる権利を求めて、憲法25条を作って60年間やって来た日本は長い間に次第と劣化している様だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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