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再出発日記

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2013年09月10日
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テーマ:韓国!(16888)
カテゴリ:韓国旅行2012

上の山古墳(跡)から、さらに道を行く。



一昨年の九州旅行の最後に寄った下関市立考古博物館に着いた。前回は時間が無くて、30分ぐらいで駆け足で回ったけれども、今回はゆっくり鑑賞しようと思う。ここは、綾羅木郷や梶栗浜遺跡から出土した遺物を中心に、おそらく日本有数の考古博物館になっていると思う。中国地方では、出雲の次に優秀な博物館かもしれない。



この地域を代表する形の弥生前期の土器である。実は見たかった土器のひとつだった。

620木の葉文様.JPG
この土器の肩の処に草形模様がある。綾羅木郷地域で発達した土器模様の意匠である。私はこの模様は草の形ではないのではないか、という仮説を立てた。最初に模様を作った弥生人は純粋に幾何学的な動機からこの模様を作ったのではないか、と。というのは、×をして◯と◯を重ねて行けば、この形を作ることが出来るからである。

どういう風に模様を描いたかは、仔細に実物土器を観察すれば分かると思った。土器なので、ヘラの動きは残っているからである。しかし、実物を見ると、×を書いて◯を書いているのは皆無だった。×の動きは一部に認められた。もしかしたら、この土器はあまりにも立派なので、この模様の創成期のものではなかったかもしれない。私は博物館学芸員の人に果敢にも質問をしてみた。少し若い女性研究者だった。学芸員は云う。
「あの模様が木葉文様かどうかは、現在の私たちが仮の名前を付けているだけで、本当の意図はわからないのです」
それは当然そうでしょう。私は、模様が具象化を意図したのでは無く、純粋抽象化の意図だったことを証明したいのです。
「模様の意図を知るためには、証拠がなさ過ぎるのです」
それでも、創成期の模様がどうだったのかは、後でメールで知らせてくれることになった。

直ぐにメールは無理というので「返事は一年でも待ちます」と言って別れたのですが、ホントに一年経っても全然メールが来ません。あの学芸員はめんどくさい考古オタクを無視した可能性が高い。




その他、前回急いで回った時には気がつかなかった興味深い展示物がたくさんあった。梶栗浜遺跡の遺物、この細形銅剣ど多鈕細文鏡は明らかに朝鮮半島で作られたモノだ。この地域が直接朝鮮半島と交流があったことが、この遺物で証明出来るのである。



朝鮮系無文土器。これもそうだ。



これは中国由来の朝鮮経由の馬車の部品である。



私は博物館を出た後に綾羅木郷駅で電車を待つ前に、梶栗浜遺跡を訪ねた。それをもって、私はこの古墳巡りを締めた。私の韓国旅行の遺跡巡りの締めが、日韓交流の重要遺跡だったことは、少し出来過ぎの結果だったような気がする。





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最終更新日  2013年09月10日 14時32分50秒
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