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2016年01月15日
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カテゴリ:旅の記録
12月30日(水)晴れ
年末年始、出雲の国・島根県を旅しました。そのレポートをやっと始めます。今回旅の途中で日記を書くことが出来ませんでした。また、久しぶりの四日間の国内旅行をして気がついたのですが、海外旅行の時は全てが新鮮で、出逢ったことだけを書けば気が済んだのですが、国内のしかも古代をテーマにした旅行となると、見たことだけではなくて、そこから派生する本の知識や、そこから派生する私の考えとかが異様に広がってきて、なかなかまとまりません。国内は情報が多すぎるのです。情報が多いというのは、良いこともありますが、悪いこともあります。本質が見えなくなるのです。で、書いているうちに袋小路に当たりましたし、これからも当たるかもしれません。で、適当な処で切り上げるということを選択しました。とりあえず一日目だけを仕上げたのでアップします。

a001やくも号.jpg
(最初の辺りは当日日記風にメモしています。)私の悪い癖は、ギリギリになるまで旅の仕度をしないことだ。朝バタバタしてバスに間に合わなかった。結局一時間遅れの電車に乗る。これが凶と出なければ良いのだが。特急やぐもに乗る。

a002グリーン車.jpg
特急のチケットなど、当日で充分!という目論見は外れた。年末年始を甘く見ていた。帰省ラッシュのピークの日であった。唯一残っていたグリーン車のチケットを買う。人生で初めて特急車のグリーン車に乗った。しかし、予想通り四列が三列になり、脚が延ばせるだけで、食事も出なければ携帯の電源もない。このためだけに7千円が約1万円になるわけだ。

a004ワイン.jpg
朝食に無謀にも昨晩残ったワインを持ってきた。つまみは唐揚げ。しかし、山陰線は稀に見る悪路というのを忘れていた。飲み終わったあとに電車酔いをして、本を読む計画はなくなった。

a003伯耆富士.jpg
わずかに伯耆富士に雪がかぶっているのを確認。

a005イチハタ電車.jpg
出雲市駅に着いた。イチハタ電鉄に乗り換え、出雲大社駅を目指す。イチハタ電鉄は川跡で乗り換えて20分ほど。490円。

a006車長.jpg
この私鉄。珍しく車長がいる。自転車も乗れるようだ。

a007ご縁列車.jpg
ご縁列車しまねっこ号が出ていた。

a008出雲そば.jpg
大社に着いたら、なんとか元気になった。とりあえず出雲そば。蕎麦の実を黒い皮ごとに挽くために、色黒になる。香りが強い。割子そば。三枚と五枚がある。出雲蕎麦は割子で食べるのが最もポピュラーみたい。濃い出汁醤油をかけて食べます。海苔と万能ネギともみじおろしの薬味も共通のようです。期待しなかった分美味しかった。

a009出雲歴史博物館.jpg
今日の最大の目標は、大社ではなくて県立古代出雲歴史博物館である。事前にインターネットで調べると、弥生関係の博物館が開いているのは、ナントここしかなかったのである。そういうわけで、この唯一の長期の旅に出雲を選んだわけだ。その選択は間違っていなかったことは、その後に知ることになる。この博物館はフラッシュ焚かなければ写真OKなのだが、ナントここでカメラの電源が著しく落ちていることが判明。仕方なく、ほとんど撮らずに終わったが、かなり面白い。特に企画展の「出雲に米作りが伝わった」展にはなんと図録がなかった。元旦には無料開放するとあったので、また来ることを誓う。通常展示については、展示ガイドブックと2日後に撮った写真で、いくつが述べる。

a010巨大柱.jpg
2000年に13世紀の3本組の巨大柱が出た時に一度出雲大社には来ています。その時には、そんなに大きくないな、という印象だったのですが、これが3本組という処にその巨大神殿の根拠があることにやっと得心が行きました。ビデオで柱の立て方を見たのですが、なるほどこれならば天にも聳える神殿が建つと思いました。

201601151102_7482_iphone.jpg
推定復元案が5つ模型が置かれています。その写真は知っていたのですが、現地で見てビックリしたのは、その五つ高さだけは同じなのです。私は大きいのと小さいのがあると思っていました。ということは、鎌倉時代の出雲大社の高さは16丈(約49メートル)あるというのは、決定的ということになる。ちょっとした巨大ビルだ。本居宣長が「そんなことあるはずがない!」と言ったのが分かる気がする。

a011銅鐸の部屋.jpg
圧巻は加茂岩倉遺跡と荒神谷遺跡から出土した、大量の銅鐸と銅剣をレプリカを合わせてほぼ全部展示していること。特に銅鐸を巡る謎解きがどの辺りまで進んだのかが伺えたことは有効だった。つまりは、ほとんどわかっていないのである。

201601151129_8383_iphone.jpg
しかし、今回来て唯一不明を恥じたのは、銅剣文化圏と銅鐸文化圏は、島根の大量出土で意味がなくなったと私は思っていたのだが、実は弥生中期に出雲と吉備を中心に「シャッフル」されたあとに、弥生後期に至り、もう一度緩やかな銅剣文化圏と銅鐸文化圏に戻っているのである。但し、ここが重要なのだが、中国五県と讃岐と播磨(つまり、出雲と吉備王国関連地域)だけは、完全に銅剣も銅鐸も離れているのだ。それは、つまり明確に強烈に、特殊器台、特殊壺祭祀に移行したということを示していると思う。やがて、特殊器台祭祀を使った前方後円墳時代が西日本を席巻し、さらには関東まで行くことを考えると、特殊器台の生みの親・吉備王国の思想は、かなり強烈だったということになるだろう。

a012古墳時代の衣装.jpg
これは6世紀後半、大刀や馬具が最もきらびやかだった頃の出雲西武の大豪族の装い。しかし出で立ちは既にすっかり大和風になり切っている。

a013てあぶり形土器.jpg
これは通常展示室にあったもの。「用途のわからない土器」
出雲市古志本郷遺跡(3世紀)
鉢の上に覆いのついた形が暖を取るための小型の炉「手あぶり」に似ているために「手あぶり型土器」と呼ばれているが、火を使った跡は見られない。

a014山陰特徴土器.jpg
「山陰の特徴を示す土器」
青木遺跡(2世紀)台付装飾壺
弥生後期に山陰に多く見られる土器で、時期や分布が特徴的。胴部を刺突文や連続した渦巻き文で装飾します。渦文は銅鐸の文様にも使われています。

a015こしき型土器.jpg
「山陰特有の大型土器」
甑型土器 安来市竹ヶ崎遺跡(3ー4世紀)
弥生時代末から古墳時代初めの一時期に、山陰地方で広く見られる土器。形はコシキですが、必要以上に大きいことから、「燻製作り」説や「煙突」説などもあります。

a016四隅突出墓.jpg
弥生後期に山陰を席巻した四隅突出墓。銅鐸祭祀をやめさせた主体でもある。


その他、展示物の詳しい解説はこの「島根県立古代出雲歴史博物館展示ガイド」にある。帰って気がついたのだが、他の図録と違ってこれや他の図録は、なんとAmazonでも買えるようになっている(島根県の方針か?)。なんと1000円(税別)で、オールカラー160pである。実際は2000円の内容だった。絶対買いである。






最終更新日  2016年01月15日 13時51分18秒
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