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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「ビッグイシュー283号」ゲット。 前回販売者さんは「三月からは休まず立てる」と言っていた。今回は珍しく二回続けて出逢えて購入することが出来た。体調が戻ったのは本当らしい。 表紙は「リリーのすべて」のエディ・レッドメイン。この雑誌で紹介される作品はいつも必ず傑作ではないが、外れはない。今度も観ようとは思う。 特集は「始まる市民電力」。リード文は以下の通り。 福島第一原発事故から5年。この4月から始まる"電力の小売り全面自由化"で、電力会社を選べる時代がやってきた。「再生可能エネルギーを利用したい」「地元産の電気を使いたい」という人も多いだろう。 しかし、地域や市民による再エネ発電を重視し、大手電力会社と資本関係がない市民電力は現在12社(3月8日時点)。4月から家庭向けに小売りするのは4社のみ、他は6月や今秋開始を計画しているという。 この背景には、家庭向けの小売りは薄利多売で一定の契約数が必要なこと、国により再エネの"受け入れ上限"が設けられたことなどがあり、市民電力の普及の障壁となっている。 そんななか、4月から家庭向けの小売りに挑戦する市民電力である、「みんな電力」(東京)、「みやまスマートエネルギー」(福岡)、「千葉電力」(千葉)を取材。また、安田陽さん(関西大学准教授)に「電力自由化の本質」について聞いた。 "市民電力の今"をレポート。 安田陽さんの話はとてもわかりやすかった。 「パソコンのOSと同じ、変更を急ぐ必要はない」 「悪い影響は3つあげられます。 一つ目は、小売会社による『過剰な宣伝合戦』で消費者が混乱して疲弊すること。(略)煽られない方がよいでしょう。 二つ目は、割引により、『電力多消費型のライフスタイル』が奨励されてしまう危険性があること。(略) 三つ目は、電気料金が期待したほど下がらなかった場合、そのリバウンドで電力自由化に対する懐疑論が噴出しやすいこと。(略)」 「よい影響とは。 最終的に『透明性と公平性』が生まれること。そして多くの市民が電力システムの行方に関心を持つであろうことです。」 しかし、安田さんの話を聞いて思ったのは、アベ政治のもとでこれがホントにそのまま進むだろうか、ということ。なにしろあのお方は国会前に10数万人が集まっても我関せずだった人なのである。 元ドイツ海外派兵帰還兵のPTSDの事情を伝える記事も、考えさせられた。ドイツは今まで38万人もの兵士を海外に派兵している。近い将来の日本だと、容易に想像出来る。 去年の秋に読んだ感想をアップした北野慶氏の『亡国記』が編集部のイチオシとして紹介されていた。知らなかったのだが、北野慶氏は、原発事故後に埼玉から岡山に移住しているらしい。この本は岡山で書かれていたのだ。集会に行けば会えるかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月26日 11時54分11秒
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