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2016年07月31日
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カテゴリ:社会時評
この問いは数年前のYahoo!知恵袋で出された言葉ですが、今何故持ってくるか、理由はわかりますよね。相模原事件の犯人の「主張」でもあるからです。私はこの問いに対する回答者の答に基本的に賛成します。彼は書いていませんが、福祉政策とは、人類社会の「生き残り戦略」でさえあると思います。

少し長いですが、この回答に注目したブログ記事を紹介すると共に、その反応と私の感想を付け加えたい。


なぜ弱者を抹殺してはいけないのか? Yahoo!知恵袋の回答が秀逸すぎる
社会2015/07/2241

この世は所詮「弱肉強食」。

強き者だけが生き残り、弱き者は滅びる。

社会の残酷さをあらわした言葉ではあるが、果たしてそれが自然の摂理なのだろうか?

Yahoo!知恵袋に、弱肉強食がなぜ人間の社会では行われないのか? という質問があった。



弱者を抹殺する。

不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと思います。
自然界では弱肉強食という単語通り、弱い者が強い者に捕食される。

でも人間の社会では何故それが行われないのでしょうか?

文明が開かれた頃は、種族同士の争いが行われ、弱い者は殺されて行きました。

ですが、今日の社会では弱者を税金だのなんだので、生かしてます。
優れた遺伝子が生き残るのが自然の摂理ではないのですか。
今の人間社会は理に適ってないのではないでしょうか



質問があったのは2011年6月1日になるが、説得力のある回答なので、ご紹介させていただきたい。


え~っと、、、よくある勘違いなんですが、自然界は「弱肉強食」ではありません

弱いからといって喰われるとは限らないし、強いからといって食えるとも限りません

虎は兎より掛け値なしに強いですが、兎は世界中で繁栄し、虎は絶滅の危機に瀕しています

***

自然界の掟は、個体レベルでは「全肉全食」で、種レベルでは「適者生存」です

個体レベルでは、最終的に全ての個体が「喰われ」ます
全ての個体は、多少の寿命の差こそあれ、必ず死にます
個体間の寿命の違いは、自然界全体で観れば意味はありません
ある犬が2年生き、別の犬が10年生きたとしても、それはほとんど大した違いは無く、どっちでもいいことです

種レベルでは「適者生存」です
この言葉は誤解されて広まってますが、決して「弱肉強食」の意味ではありません
「強い者」が残るのではなく、「適した者」が残るんです
(「残る」という意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味であることに注意)



回答者は、自然界は弱肉強食ではないと指摘。ウサギが繁栄し、トラが絶滅の危機に瀕していることを例に挙げる。

種レベルでは、「弱肉強食」ではなく、「適者生存」で成り立っているというのだ。

さらにこう続ける。



「適応」してさえいれば、強かろうが弱かろうが関係無いんです

そして「適者生存」の意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味である以上、ある特定の個体が外敵に喰われようがどうしようが関係ないんです

10年生き延びて子を1匹しか生まなかった個体と、1年しか生きられなかったが子を10匹生んだ個体とでは、後者の方がより「適者」として「生存」したことになります

「生存」が「子孫を残すこと」であり、「適応」の仕方が無数に可能性のあるものである以上、どのように「適応」するかはその生物の生存戦略次第ということになります

人間の生存戦略は、、、、「社会性」



生物それぞれに生存戦略がある。人間は「社会性」が戦略だという。



高度に機能的な社会を作り、その互助作用でもって個体を保護する
個別的には長期の生存が不可能な個体(=つまり、質問主さんがおっしゃる”弱者”です)も生き延びさせることで、子孫の繁栄の可能性を最大化する、、、、という戦略です

どれだけの個体が生き延びられるか、どの程度の”弱者”を生かすことが出来るかは、その社会の持つ力に比例します
人類は文明を発展させることで、前時代では生かすことが出来なかった個体も生かすことができるようになりました

生物の生存戦略としては大成功でしょう

(生物が子孫を増やすのは本源的なものであり、そのこと自体の価値を問うてもそれは無意味です。「こんなに数を増やす必要があるのか?」という疑問は、自然界に立脚して論ずる限り意味を成しません)


人間は、子孫の繁栄の可能性を最大化しているわけで、生存戦略として大成功している。

「優秀な遺伝子」ってものは無いんですよ
あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」です

遺伝子によって発現されるどういう”形質”が、どういう環境で生存に有利に働くかは計算不可能です
例えば、現代社会の人類にとって「障害」としかみなされない形質も、将来は「有効な形質」になってるかもしれません
だから、可能であるならばできる限り多くのパターンの「障害(=つまるところ形質的イレギュラーですが)」を抱えておく方が、生存戦略上の「保険」となるんです

遺伝子に優劣はなく、あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」。

(中略)
アマゾンのジャングルに一人で放置されて生き延びられる現代人はいませんね
ということは、「社会」というものが無い生の自然状態に置かれるなら、人間は全員「弱者」だということです

その「弱者」たちが集まって、出来るだけ多くの「弱者」を生かすようにしたのが人間の生存戦略なんです

だから社会科学では、「闘争」も「協働」も人間社会の構成要素だが、どちらがより「人間社会」の本質かといえば「協働」である、と答えるんです
「闘争」がどれほど活発化しようが、最後は「協働」しないと人間は生き延びられないからです

我々全員が「弱者」であり、「弱者」を生かすのがホモ・サピエンスの生存戦略だということです

(※↓詳しくはコチラへ)
参照:Yahoo!知恵袋


この回答に対して、一部反感はあったようですが、概ね好意的に受け止められました。以下に示すように、医学的にそれを説明した意見も出ました。

2016年1月8日 17:53
回答者は「弱者を生かすことによる種としてのメリット」を主に論じている。
例えば鎌状赤血球症という遺伝病は、赤血球が変形し、酸素を運びにくくなって貧血を起こす。
行動不能を生み出す形質だから当然襲われやすい。
しかし、この病気を持つ人はマラリアに抵抗性を持つ。
もしもマラリアが無ければ淘汰される性質だが、生存に有利に働くこともある。

このように、どこで何が生きてくるかわからないのが遺伝子の世界。
弱者というのは遺伝的多様性を内在させているから、種としての人類が滅亡しないためには、
そういった一見弱者とみなされる個体が必要なのだといいたいのだと思う



また、相模原事件を受けて、このように考えた人もいる。

2016年7月27日 10:12
子孫を繁栄させる能力のない人は適者ではないってことなのかな

2016年7月28日 09:58
これ、逆に考えれば「社会性のない人間」は淘汰されてもやむなしとも言えないだろうか。(引きこもりやADHDなどの発達障碍者も社会性があまりないわけですし) 嫌な言い方をするとそういう人たちは足の無いウサギや牙が無い虎にあたるから、死ぬのは当然という事になりそう。

2016年7月28日 13:45
>>「最後は「協働」しないと人間は生き延びられないからです」

社会で協働できないのであれば、不要である事の裏返し
重度な精神障害者は適応変化ではなく、欠損なので
社会では不適格という答えは出ている
自然界でも重大な欠損のある個体は放置され死に至る
優しさのある回答だが、本質とは異なった導きになっている

ただ、どこまでが重度であり、軽度であるか線引きができないので
このようなシステムとして受け入れているだけに過ぎない

個人的意見では
社会的犯罪(多数が迷惑だと思う行為)を犯した個体は
健常者であろうと障害者であろうと同じ罪に処すべきだ
その上で拘束、懲役の環境を各自に適応した施設で行えば良い
障害者無罪の現状は被害者を泣き寝入りさせるだけで
障害者への理解から遠ざかる大きな原因となっていると思う

2016年7月28日 14:05
生存戦略のために弱者を生かすことが正しいというコイツの考え方もあれば、すべての人間がまともに生きるための食料、生活を維持するための生存戦略のために弱者を抹殺する考え方を持つことは一緒。

結局自己の利益のための行動でしかない。

道徳的に死なすわけにはいかないだけ。それが人の心

コイツの考え方は人間以外の種が絶滅してもいいと言う考え方

2016年7月28日 23:15
この文章は、「適者生存」の話と「社会性」という生存戦略を併記した時点で、論理破綻を起こしています。
そもそも「適者生存」は結果論の話であるのに対し、「社会性」という生存戦略の話は手段のはなしになっており、同じレベルで比べるものではない。


みんなこの未曾有の事件を前にして、少なからず、混乱している。もちろん厳密に言えば「適者生存」と「社会性」を同列に論じてはならないと私も思う。しかしその二つは結びついているのも然りである。例えは、子孫を残さない障害者も生存させるべきか、答はYesだ。他の人々を殺さない、という範囲内で。展開すると、長くなるので、省略する。

ただ、一言で言えば、それは歴史が証明している、と言いたい。

私はこの回答を「基本的に賛成します」と書いた。それは一部歴史的に間違って伝わりやすいことを書いている、と思うからである。

「人類は文明を発展させることで、前時代では生かすことが出来なかった個体も生かすことができるようになりました」

文明という言葉を使うと、メソポタミア文明以降という風に勘違いされ易いのですが、実際には、人類はその発生時から障害者を保護して来た可能性があるのです。歩けないような怪我を負った人が或いは明らかな障害者が、その後も長い間生きていた証拠が何処の地域でも数多く遺っています。

ハッキリ覚えていませんが、縄文・弥生時代の遺物からさえも、見たことがあります。

だから、障害者は生きていていい、だけではない。生きておいて欲しいのです。

この事件を契機に、こういう議論がもっとなされて、社会的な常識になって欲しいと思う。





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最終更新日  2016年07月31日 07時38分03秒
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